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ばあちゃんが作ったすごろく


№16 今回紹介するお話

「家庭の事情でおばあちゃん家に預けられていたという男性。見知らぬ土地だったので知っている人はおらず、友達もいない。いつしかノートに自作のすごろくを書くことに夢中になっていました・・・。」

今回紹介するのは、小さい頃に家庭の事情でおばあちゃんの家に預けられていたという男性の投稿です。
※投稿時期は2009年と思われます、違っていたらごめんなさい。

このお話をYouTube上でアップされたものがありましたので、併せて紹介していきます。

投稿内容

俺は小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。

いつしか俺はノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。

それをばあちゃんに見せては「ここでモンスターが出るんだよ」「ここに止まったら三回休み~」

ばあちゃんはニコニコしながら、「ほうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれた。それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。

やがて俺にも友達が出き、ばあちゃんと遊ぶこともなくなり友達と遊びまくってた頃、家の事情も解消され、自分の家に戻った。

ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」と喜んでくれた。

先日、そのばあちゃんが死んだ。89歳の大往生だった。遺品を整理していた母から、「あんたに」と一冊のノートをもらった。開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。

モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか、妖怪も混じっていたり。「ばあちゃん、よく作ったな」とちょっと苦笑していた。最後のあがりのページを見た。「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に

「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。そしてありがとう。

YouTube

このお話を元に作られた動画がいくつかありましたので、一部を紹介します。※ご紹介する以外にも動画はあるようです。

思い出のゆっくり2ch

心揺さぶる2ch話

【2chショート】菊太郎

さいごに

私のnote記事は営利を目的とはしておりません。
単純に涙した話を皆さんと一緒に共有したいと思い記事にしています。

しかしながら「著作権」などの問題がある場合は削除致しますのでお知らせください。
なお、掲載している画像は いらすとや 様、イラストAC様から頂きました。

最後までゆっくりお付き合いいただきありがとうございます。


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