Q:結局、一言で言うとIBのMYPってどのようなものですか? (2)
A:「つながり」を大切にする学びだと思います。今回はその具体例を少しご紹介します。
(*以下も含め、2022年度校内向けの通信3月に書いたものです。)
今回は、今年度の実例を少し紹介します。(IBのことを理解していただくために、具体的な単元や評価、生徒の活動などももっと紹介したかったのですが、これも来年度に向けて残された課題です。)
★教科書本文とつながりある平和学習講話
一つ目は、10月に行われた平和学習講話です。中学校一年生は、国語の教科書で『おとなになれなかった弟たちに』(米倉斉加年)という作品に触れます。
この作品を扱うMYPの単元の課題として、生徒たちは平和に関するスピーチの原稿を書くことになっていました。
戦争という内容だけでなく、「ものごとを次世代にどう伝えていくか?」を探究する際に、教科書の文章だけでなく講話を直接聴く機会があることで、より「つながり」を感じられる学びになったのではないかと思います。
★ハンセン病に関する講話
二つ目は、2月27日に実施されたハンセン病に関する講話です。
鹿屋市の国立ハンセン病療養所「星塚敬愛園」の方に、ハンセン病の歴史・過去の療養所の生活・現代とのつながりなどについてお話しいただきました。
道徳の授業として行われましたが、先の平和学習講話でのテーマ「ものごとを次世代にどう伝えていくか?」ともつながります。
日本国憲法、人権という社会科での学びにもつながるでしょうし、ハンセン病に関する歴史を知ったうえで、今起こっている他の問題をどのように捉えて、自分自身がどう行動するかを考えることにもつながり得る機会だったと思います。
今後も実世界や社会とのつながりを感じられる学びの場面を増やしていきたいと思います。4月はこの本の筆者に来校いただきます。
学校教育目標の「みんなが」(学ぶ)の部分について一緒に考えます。
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