見出し画像

【もしも、学校がなかったら、人はどう学ぶのか? 】

2020年は学校が閉鎖になる事態が起こりました。#学びを止めるな というかけ声とともに、オンラインコンテンツを始め、学びをサポートする様々な活動もされました。

教育インフラの弱さが指摘され、学校がオンライン環境に即時対応できない苛立ち、また学校がない期間の遅れについての不安も上がりました。

学校が、先生が、宿題が・・・

この時、表に出てきた別のことがあります。それは、教育をいかに他者の手に委ねていたかということだと思います。

私たちの教育の始まりを考えてみましょう。まず、生まれてすぐは親の元で教育が始まります。そして、早ければ数ヶ月後から選択制で幼児教育から始まります。保育園の場合は、教育ではなく保育であるとされていますが、ここでは親の代わりに教育しているということで同じとします。そして、一定年齢になると義務教育が開始されます。義務教育は9年で終わりますが、その後進学する人がほとんどで、今や生徒の半分が大学進学をします。さて、人生でどれくらいの期間、学校で過ごしているでしょうか。

学校が通常通り開校されていた時は、勉強や学びが学校という中でブラックボックス化状態になっており、家庭はアウトプットされる結果だけをチェックしていれば良いと思っていたかもしれません。しかし、学校が閉鎖された時、何を勉強するのか、どう学ぶのかを自分を主語で考える必要が出てきました。

学校が閉鎖された間、一部SNS情報ですと、担任から家庭に出される指導要項のようなお知らせに対して、「これを家庭でやれというのか」という怒りの声もあったようです。その背景には、仕事をしながらあれもこれもやれというのは無理だという事情もあるでしょうし、学校の仕事をなぜ家庭がやらされるのかという不満もあることと思います。

しかし、このような学校の体制に関することはここではお話ししません。それは多方面てたくさん話されているからです。しかし、大事なのにほぼ話されていないことがあります。

自分の教育をどうデザインするのか

教育の主体は学ぶ本人であるという考えのもと、自分は何のために学ぶのか、どのような学びを自分はしていきたいのか、それには何が必要なのかを問い、自らの教育をデザインし、自分の人生を主体的に切り開くことです。

どの学校がいい、どの先生がいい、何メソッドがいい、何式がいいという視点で教育を考えるのではなく、そこには、それらも含めたあらゆる選択肢の中から取捨選択し、またそれをアップデートするような教育デザインです。

人は選択肢が多すぎると選べないと言われますが、教育を主体的にデザインするとは、こうして考えることが必要です。ただ、一人でやるのは行き詰まることもあるかもしれません。なので、対話をする場をスタートします!教育を自分を主語にして、深く考え、学校があるなしに関係なく、主体的に教育をデザインする場です。それには共通するデザインもあれば、独自のものもあるでしょう。

この記事は、「もしも、学校がなかったら、人はどう学ぶのか?」マガジンの中にあります。どのような思いでこのマガジンを始めたかをご紹介するため、この記事は無料で読めるようになっています。(有料マガジンで無料で読めるようにするため、機能上の制約からこれも有料になっていますが、有料ライン後のコンテンツはありません。) 今後、問いを随時マガジンにアップし、21の問いで完結します。

教育対話への参加ですが、このマガジンを購入くださった方で、かつ参加ご希望の方には別途ご案内いたします。色々な考えの方、年齢の方、もちろんこどもも歓迎、学生も歓迎。いろいろな方にご参加いただきたいです。多様な価値観の中でこそ、問いを立てることができます。教育を問うことで、教育を自由に考えます。レクチャーではなく、対話形式ですので、参加者のアウトプットが学びとなります。”先生”に教えてもらうことを期待するとこれは違います。

私自身は大学で教えながら、アンスクーリングをするという異色の選択をしています。学校教育をする当事者であり、こどもの教育をする当事者であります。そうして、学校のうちとそとにアンテナを張り教育を考えてきました。それについてはnoteで発信していますが、この度、教育を考える対話を多くの人としたいと思います。


なお、こちらの記事は以下のシリーズの第10回目として独立したマガジンです。以下の記事はこのマガジンには含まれていませんが、これまでどのような記事があったのかご覧になりたい方は、以下のリンクからご覧くださいませ。
第1回 なぜ学校でなくてはいけないのだろう
第2回 ホームスクーリングからアンスクーリングへ
第3回 アンスクーリングが注目され始めた理由
第4回 アンスクーリングで気がついた教育5つの思い込み
第5回 教育の思い込みから自由になって変化した学び7つの事例
第6回 アンスクーリング9つのデメリットを考える
第7回 アンスクーリングに対する11の先入観
第8回 アンスクーリングを選ぶ13の理由
第9回 アンスクーリングがわかる15の名言

アンスクーリングの教育思想は、学びの本質を考える上でのヒントになります。しかし、私はアンスクーリングをお勧めしているわけではありません。学校に通うことも選択肢の一つです。大切なのは対話を通して「教育」を問い、気づきを得ることで、「教育」から自由になり、そして自分を主語にして教育をデザインいきましょう!

ここから先は

0字
この記事のみ ¥ 100

「誰もが自分の経験、知恵、学びをシェアできる世の中に。」というビジョンを持って、学びの場を作りをする資金に使わせていただきます!