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肉を食べない菜食主義者はエネルギー不足で虚弱なのか?

肉を食べないととスタミナが出ない、というアニメなどでも使い古されたフレーズがありますが、実は肉が私たちにエネルギーを与えるというのは

「全くの誤解です!」

その理由を見ていきましょう。

糖質

炭水化物(糖質)・脂質・たんぱく質の三大栄養素のうち、エネルギー源として燃えるのは主に糖質と脂質です。糖質は肝臓、および筋肉中にグリコーゲンとして貯蔵され、分解されるとエネルギーが生まれます。
このエネルギーが脳やカラダを動かす力になります。

運動が長時間に及ぶと、エネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵量が少なくなるため、疲労困憊の状態になり、運動が続けられなくなるという仕組みです。
このことから、運動するのに最も重要なエネルギー源は糖質だとわかり、その糖質を運動前、運動中、運動後に摂取して補充をすることが必要となります。

そして、ヒトの食物には多種多様の糖質が含まれていますが、
ほとんどは植物由来です

牛肉には100gあたりの糖質量は0.1g〜0.6gしかありません。
きゅうり1本でも100gあたり1.9gの糖質量があります。

エネルギー源を手に入れる為に肉を食べるのは非効率的です。

糖質は運動エネルギー源だけではない

ブドウ糖は脳をはじめ、赤血球や腎臓の髄質、一部の筋肉を正常に動かすために使われており、1日に必要な量はおよそ150gといわれています。
ブドウ糖の最も大切な役割は、脳を正常に働かせることです。脳はどの臓器よりも多くのエネルギーを消費しており、1日に消費するエネルギーの約18%を占めています。

脳を働かせるために必要な栄養素はさまざまですが、エネルギー源として使えるのはブドウ糖だけです。他の臓器ではたんぱく質や脂肪もエネルギーとなりますが、脳は血液・脳関門といわれる検問所で厳しいチェックを行い、エネルギー栄養素としてはブドウ糖以外のものを通しません。
まさに、ブドウ糖は脳の活動を維持するのに重要な、唯一の栄養素なのです

ブドウ糖が不足すると、脳はエネルギーを作ることができず、思考能力が低下してしまいます。
脳の機能が低下すると体の各器官へきちんと指令を出すことができなくなり、トレーニング、仕事、勉強など様々な障害が出てきます

脳はブドウ糖のみをエネルギーにしているにも関わらず、肝臓、および筋肉中とは違い蓄えておくことができません。そのため、血液から随時補給する必要があります。
常に、脳へ一定量のブドウ糖を供給するために、血液中の糖量(血糖値)は一定に保たれています。

まず、食事から摂取し使い切れず余ったブドウ糖は、グリコーゲンとして肝臓や筋肉中に蓄えられます。
そして、血液中の糖が少なくなると肝臓から補充し、多すぎる場合にはまた肝臓へ蓄える、という仕組みによって、血液中の量を一定に保っているのです。
脳は、体の最も重要な器官です。エネルギー不足になることがないよう、常に一定のブドウ糖を補給する必要があります

脂質

炭水化物とは異なり、脂質は激しい運動の要求を満たすのに十分な速さでエネルギーを生成することができないため、パフォーマンス力が下がります。
運動前の食事は炭水化物にして、運動後に脂質を摂りましょう

たんぱく質

タンパク質は燃料源としても使用できますが本来、身体の筋肉や組織を構成する栄養素です
長時間運動を続けることでエネルギー消費量が増え、糖質や脂質からのエネルギー供給が不足したときに、生命維持のために分解されてエネルギー源となります。
炭水化物や脂質の摂取を極端に減らしてしまうと、エネルギー不足となり、体を構成しているタンパク質が分解されてしまうため、筋肉量低下のリスクがあるといえます。

結果

運動エネルギー源は、肉ではなく植物由来の糖質という事です。
肉はエネルギーには繋がりにくいです。植物由来の糖質を積極的にとり、効率的に運動エネルギーを手に入れてください


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