振ろうと決意したらフラれた華金
「やっぱり違いますよね、私もう今週末にはきっぱり別れますね!」
華金の今日、定時で仕事を終わらして
職場の先輩に誘ってもらったオーケストラの演奏会に行ったあと
二人でタイ料理を食べながら、高々に宣言した。
先週からずーっと、身体のどこかに重りがついている感じがしていた。
原因はもちろん、アプリで知り合って付き合って数ヶ月の彼との関係。
趣味も合うし、食の好みも合うし、学歴もそこそこ、服のセンスもそこそこ、料理もできるときて、まあパートナーとしての条件は揃ってるかなと思っていた。
ただ恋愛って考えてするものではないよな、と今になって思う。
サークル選びだって、会社選びだって、正直最後は直感。
年始に会った、最近彼氏ができた友人に「付き合おうと思った1番の理由は?」と聞いたら「彼と一緒にいる時の自分が好きだから」と言っていた。
それを聞いた頃から、「あれ私、彼といる時の自分あんまり好きじゃないかも」と思い始めた。彼と時間を過ごせば過ごすほど、嫌な自分が次から次へと出てきた。
普段は人にプレゼントしたり、サプライズしたり、心の底から感謝を伝えることが好きなはずなのに、彼には気持ちよくそういうことができなかった。たまに意地悪な自分が出てきて、自分でも少し戸惑うことが何度かあった。
今日は本当に数年ぶりのクラシックのコンサートで心が洗われて
その勢いで先輩に彼との関係を悩んでいることを打ち明けた。すると
「やっぱり、、今朝話しかけた時なんか魂抜けてたよ。いつもの感じじゃなくてどうしたんだろうと思ってた」
と言われてしまった。
自分では平静を装っていたつもりだったけれど、
ここ数日は、自分が完璧主義で、自分にも人にも厳しくて
彼の嫌なところばかり見てしまうのが全ての原因じゃないかとずっと自分を責めていたから、それがいつもの私を知ってくれている人にはバレていたみたい。
そこから、ここぞとばかりに彼との関係が悪化した原因のエピソードや、私がどうして彼と今後やっていけないと感じているかとかを全部話した。
例えば、彼からよく「寂しくなっちゃった😔」と連絡があるけど、私的には「知らんがな、自分でなんとかせい。私はあなたの世話役ではないです」と思っていること。
彼は私から「すごく刺激を受けている。高め合っていきたい」というが、私は彼から刺激を受けたことはあまりなく、本を読んでいたら覗いてきたり、日記を書いていたら覗いてきたりで、高め合うどころか、足を引っ張られている感さえ覚えていること。(さすがに言い過ぎ)
仕事も正直そこそこやってればいいっしょ、と悟ってると自ら宣言してきたり、「こんな面白いことあったんだ!」という話よりも「こんなことがあってさ…」というネガティブな話が多いこと。
先輩は「わ〜それ自分が悪いとかじゃないよ。それはもう相性の問題だからもう別れな!たぶんその人じゃないよ」と。
この時、自責の念から解放されてホッとしたのが表情に出たのか
「あ〜よかった。いつもの笑顔に戻ってきた」と言ってもらえた。
本当にこの数日間苦しかった。向こうが少し私の態度の変化を察したみたいだったからLINEで別れ話を切り出したのに、それをなぜか別れ話と受け止めてくれなくて「今後も頑張っていこうね。で、今週末のキャンプどうする?」みたいな返信が返ってきてもうどうしたら良いかわからず、何も返信できずひたすら悩む私。という構図が1週間くらい続いていた。
「これはいわゆる倦怠期ってやつかな」
「でも一緒にいて楽しくない、と思う人と今後も一緒にいる方が不幸だよな」
「いや、でもこれを乗り越えるのが今の私の使命かも」
みたいな思考を一生グルグルして、仕事も繁忙期で生きた心地がしなかった。
そんなこんなで最終的には先輩に背中を押され
自分のモットーである「自分の人生に妥協しない」という想いで
いつものはつらつとした自分を取り戻すべく
この週末にサッパリ別れることを約束して帰路に着いた。
清々しい気持ちでシャワーを浴び、家族LINEの通知が来ていたのでLINEを開いたら、すでに通知をミュートしていた彼から1時間前にLINEが来ていた。
「ごめん。やっぱり相性というか、価値観や求めているものが違うと思ったからお別れしたくて。」
まさかの先を越された。やられた。
でもどこかでホッとしている自分もいるのも事実。
だって別れる、ってエネルギーがいるから。
なあなあにもできるところを、彼はしっかり文字で伝えてきた。
そこを相手任せにせずしっかりケジメをつけるところ、まあやっぱりいいやつではあるんだよな、求めているものが合わなかっただけで、と思いながら一旦既読はつけずに、金曜日の夜にこのnoteを書き殴っている。
本当は明日から2日間、付き合ってから念願のキャンプに二人で行く予定だった。
でも私が「さすがにこの状況では無理」と断った。
お互いにとって正しい選択だったと思いたい。
いや、そうしていく義務がある。
恋愛って本当に難しい。ただ彼と過ごしたこの数ヶ月、悩みに悩んだこの数週間は無駄ではなかったと思う。
自分がパートナーに何を求めていて、どういう関係性を望んでいるのか
付き合ってみないと本当にわからないなと改めて思った。
先輩と話していて気付かされたのは、私が求めているのは
「日々コツコツ努力して、自分をアップデートしている人」
仕事ができるとか、趣味に没頭しているとか種類は色々あるかもしれないけれど
私が私の価値観でかっこいいと思える生き方をしているかどうか。
あくまでも自分の物差しで測っていいんだな、と今日学んだ。
お付き合いが毎回ここまで短期間しか続かないと「恋愛に向いていないのかな」とか思ってしまうが
自分が本当に大切にしたいと思える人が出てきた時に、最高の自分であれるように頑張ろう。
一緒にピクニックして料理してドライブして。
楽しかったよ、ありがとう。
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