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日本の教育って、やっぱりオカシイ! | 大学入試共通テストを終えて


友人の講師の協力のもと、本記事の動画が出来ましたので、もしよろしければご覧ください(^ ^)


大学入試共通テストを受験された方、お疲れ様でした!

大きな制度改革が謳われた今回のテスト、

いかがでしたでしょうか?

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みなさんそれぞれの感想をお持ちかと思います。


私が塾で英語を教える立場として率直に感じたのは

「日本の(英語)教育ヤバいわ」でした。

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そもそもの目的が(ほぼ)達成されていない

今回、センター試験が廃止となり、

共通テストが導入されたのは理由があります。

それは、覚えた知識を素早く取り出す情報処理能力では、

日本は国際社会で戦っていくことが出来ないからです。

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だから、詰め込み暗記型の勉強を脱して、

知識活用型の力(=情報活用能力)をつけていくために、

経済産業省の要請で共通テストが導入されました。

※情報活用能力についてはこちらの記事をご覧くださいm(_ _)m


そのために、次の3つの柱があったかと思います

・問題は我々の日常生活にあるものを使う

・記述式問題の導入

・英語の民間試験の導入

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ですが、蓋を開けてみれば、

採点の人員の問題で記述式導入は見送り、

民間試験の導入は諸般の事情で見送り、

日常生活に近しい問題は数学でほんの少し出題、

こんな結果に・・・


結果的にセンター試験を

「改革した」とは言えないモノだったな・・・


そんな印象です。

ただ、これがなぜ、私の感想、

「日本の(英語)教育がヤバい」に繋がるのかをお話しします。

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特に英語の共通テストがヤバかった・・・

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今回の共通テストで、変化が顕著だったのが英語です。

リスニング50点が100点へ変更、

リーディング200点が100点へ変更。

発音・アクセント問題はなくなり、

文法・整序問題がなくなり、

大問は6題のまま、問題は全て読解問題になりました。

そして必要な語彙数は今までの2500語程度から4000語へ大幅アップ。

思いっきり難化しました。

しかもこれは、リスニングはさておき、

情報活用型ではなく、従来の情報処理型への難化です。


なぜいきなり英語だけ?と思われるかもしれませんが、

実は随分前に(何年前か忘れました)、

文部科学省が「高校の英語の授業は英語でやってね★」と、

方針を発表していたのです。

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だから今年の高3は、このぐらいの難易度には対応できるでしょ★

ということなんでしょう。


でも実態は、約7割の高校は日本語で英語の授業をしています。

※公立高校だけに絞ったら9割くらいなんじゃないかと


難易度は上がる

でも学校教育はほとんど変化なし


ってことはやっぱり、

日本の英語教育は「塾・予備校頼り」ということになってしまいます。

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文科省と現場の意識の乖離

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もっと恐ろしいのが、

実は文科省は、

「2021年から中学校も英語の授業は英語でヨロシク★」

と言っている点です。


ただでさえ2021年は英語教育激変の年です。

・学習語数が1200語から1600〜1800語に増加

(小学校から学習している”ことになっている”700語も加えると、1200語から2500語へ増加)

・高校で学習していた文法が一部中学校へ(現在完了進行形・仮定法・使役動詞)


こんな中で、中学校の先生が、

英語の授業を英語で、なんて出来る訳がないでしょう。汗


でも文科省はカリキュラムを改定し、

方針も発表したので、

我が国の英語教育は安泰!という気でいます。

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ということは、3年後の高校入試はドエライことになるでしょう。


結果的にどうなるかというと、

入試だけ難しくなり、学校教育がついていっていない訳ですから、

「塾・予備校頼り」の低年齢化が加速するでしょう。


そうなると、

塾に通える子はいいですが、

塾に通えない子との教育格差がますます拡大します。

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需要が増える訳ですから、

塾としてはありがたいことなのですが・・・。


今回の共通テストをみて、

先々の日本の教育が不安になってしまいました・・・。


※不安を煽るような投稿になってしまって申し訳ありませんが、教育を行う者として率直に感じたことを書かせていただきました。

※事実を含む投稿になっているため、修正が必要な箇所がありましたら随時更新させて頂きます。

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