マインドフルネスの実践で顧客との良好な関係構築を目指す【FPジャーナル5月号より】
こんにちは。やまりです☺️
本日は「マインドフルネスを対人関係にも活かしていきたい」と思っている方に向けての記事です。
マインドフルネスに関する記事は、これまでにもいくつか書いてきましたが、いずれも「対自分」に関する内容がメインでした。
今回は、そこから一歩踏み込んだ「対顧客」に関する内容を、FPジャーナル5月号の「マインドフルネスの実践で顧客との良好な関係を目指す」をもとに、ご紹介したいと思います。
マインドフルネスの仕組み
人は、中枢神経と末梢神経から成る神経系の進化を経て、互いを助け、癒やすようになりました。
助けや癒やしは、私たち自身が神経系との上手な付き合い方を知っている時にこそ、本領を発揮することができます。
世界的に著名な神経科学者リサ・フェルドマン・バレット博士は、脳は思考ではなく「ボディバジェット」のために存在する、と唱えています。
ボディバジェットのバランスが崩れるとストレスを感じ、人の話に耳を傾けることが難しくなります。
逆にバランスが取れていると
「私といれば安全です。あなたの負担は軽くなります。言いたいことは何でも言ってください。」
というメッセージを暗に放つことができます。
相手の神経系はそれに反応して
「〇〇さんのところに緊急避難すれば、心が休まるだろう」
と感じることができるのです。
FPと顧客の双方に最も効果的なのは、フィードバックループによって、自分のボディバジェットに何が起きているかを適切に評価することです。
そして、学んだことを実行に移すことで、神経系の乱れは調整されます。
マインドフルネスとは、自分の心と身体で起きていることに気づき、学んだことを実践して、自身のウェルビーイング(心身の健康・幸福)を回復・増進できるようにする訓練の習慣です。
マインドフルネスにおける最も重要な点は、居心地が悪いものも含め、自分が経験してきた出来事を直視することです。
不快な瞬間でもしっかり向き合い、好奇心を持ちつつ、何事からも逃げずに取り組むことを学べば、逆境に立ち向かう力や、不確実性を受け入れる柔軟な姿勢を身に付けることができます。
やがては、不安であっても落ち着きを失ったり動揺したりすることが少なくなります。
これは「アウェアネス(気づき)」の訓練でもあります。
・身体に宿る感覚や脳の働きを知ること
・自分の不適切な行動パターンを突き止めること
・話す価値や信じる価値のない考え方を自分で自分に植え付けている事実に気づくこと
の意味を教えてくれます。
自分自身がどのような価値観を持っているかを認識し、それが日々の習慣にどの程度反映されているかを直視することも可能になります。
不快なことや苦しみから目をそらないようにすると、仕事でも重大な変化が生まれ、苦しみの本質を理解し、他者の苦しみが分かるようになります。
しかし、同調し一緒に苦しい気持ちになっても、相手の助けにはなりません。
重要なのは、思いやりと共感の気持ちを持つことであり、マインドフルネスはその助けになります。
マインドフルネスの実践
マインドフルネスの実践として、体内の「サウンド」と「ノイズ(判断のバラツキ)」の度合いを評価する方法があります。
体内のサウンドとは、感覚、思考、音などを言い、フィードバックループによって確認することができます。
ノイズは、バイアス(認知の偏り)と同様に人間の判断力を誤らせる要因であり、思考や他者との関係に影響を与えます。
ただ、ノイズに気づくような脳を訓練する習慣がなければ、脳はノイズ自体に気づけません。
痛みや空腹、疲労、カフェインの過剰摂取、身体の不調などの状況では、感覚や思考が入り乱れ、判断力が損なわれやすくなります。
また、確信や集中といった「マインドの質」でさえ邪魔になることがあります。
例)
・顧客との面談で自分が設定した議題に集中するあまり、正面に座っている相手の不安を見過ごしていないか
・顧客の考えが分かった気になり、面談前から話の流れを自分勝手に決めていないか
最後に
マインドフルネスは、一貫した明確さ、安定性、心の平穏、感情の柔軟性を養うものであり、その結果、あらゆる物事を受け入れる準備ができ、自分にも顧客に余裕が生まれます。
その実行には意識的な努力が必要になりますが、その恩恵は、仕事や家庭などの人間関係に広く波及します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「この記事を読んで良かったな」
「自分も早速実践してみよう!」
と少しでも思っていただけたら
スキ♡やコメント、フォローしていただけると嬉しいです☺️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?