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【短歌一首】 蓮の森池を覆ひて不忍に夏来ぬ蛙の喜びの歌

蓮の森
池を覆ひて
不忍に
夏来ぬ蛙の
喜びの歌

短歌は自然観察セラピー。
東京上野の不忍池(しのばずのいけ)は春は桜の名所として有名だが、都内有数の蓮の名所でもあり、夏(6月から8月)にかけて蓮の葉と花が美しい。

不忍池を青々とした蓮の葉が一面覆い始めると、いよいよ夏の到来。この日もまだ6月前半というのに気温は30℃超えで蒸し暑かった。

弁天堂と蓮の池
蓮一面の池の中の道を進む

蓮の池のほとりにいると、昼間でも蛙の声が聴こえてくる。
シュレーゲルアオガエル、ニホンアマガエル、ウシガエル、トウキョウダルマガエルなど10種類超の蛙が不忍池には生息しているらしい。

夕方から夜半にかけて蛙の合唱はいっそう大きくなる。蛙に種類によって鳴き声は様々だが、それらが渾然一体となって大合唱となる。ケロケロ、ゴロゴロ、グエッグエッ、グワッグワッ、ムーンムーンなどいろいろ。(しかし、これらの鳴き声を擬音で表現するとどうしても表面的・部分的になってしまい、なかなかうまく表現できない。)

【蛙の鳴き声図鑑】


上野動物園の高台から

上野動物園の中の小高い丘からは、不忍池が一望できる。

三月の不忍池

三月末頃の不忍池。ほとりの桜が少しずつ色づく。蓮はまだ茎のみ。

一月の不忍池

一月の不忍池の蓮、黄褐色の枯れた茎のみ。

一月の不忍池
上野動物園方面を臨む
押し寄せる蓮の波

もうすぐ蓮の花も見頃になる。7月中旬ごろが最盛期とのこと。
蓮の花は日の出とともにゆっくりと咲き日中は閉じてしまうので、朝7時から8時頃までが一番見るのに適した時間帯らしい。
7月になったら早起きして蓮の花を観に来よう。

猫間英介



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