猫間英介

「自分を活かす、他人を活かす、組織を活かす」を基本理念として幸せな人生のために統合的な…

猫間英介

「自分を活かす、他人を活かす、組織を活かす」を基本理念として幸せな人生のために統合的なカウンセリングとコンサルティングを実施中。趣味は音楽(歌、楽器演奏)、短歌、ヨガ、料理、旅行。企業人/キャリアコンサルタント/ファイナンシャルプランナー/メンタルヘルスカウンセラー。猫好き。

マガジン

  • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜

    短歌で生き物を詠む。哺乳類、両生類、爬虫類、鳥類、魚類、虫など、みんな同じ時代を同じ地球で共に生きている。生き物は私の最高の仲間&カウンセラー。

  • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)

    幼い頃、学生時代、そして社会人になってからも頻繁に訪れてきた鎌倉・江ノ島。そしてもう少し広く湘南地方、三浦半島。今でも仕事で遊びで月に1、2回のペースで来訪。この大好きで素晴らしい場所を短歌で詠みます。

  • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜

    ジャンルを問わず、自分が心動かされる世界のいろいろな歌を歌うことに挑戦しています。歌を本格的に習い始めて12年。歌うことは生きること。人生の最後の日まで好きな歌を歌っていきたいと思います。

最近の記事

【短歌一首】 ストックは卵5個のみだし巻きの厚さ悲喜なる一人の夕餉

何か晩御飯を作ろうと冷蔵庫を開けたら、肉も魚も野菜も豆腐もなんも食材のストックがない。これは困ったと思って冷蔵庫の中をよく見ると、上のラックに卵が5個残っていた。 だし巻き卵は作ったことがあるので、今日はもうだし巻き卵を晩ご飯にしようと調理を開始。だしは市販の白だしに日本酒少々と水少々。 卵焼きはとにかく火加減に注意が必要。気をつけていないとすぐに焦げてしまう。 フライパンに溶いた卵を薄く伸ばし、火が通ってきたらゆっくり丁寧に菜箸とヘラを使って畳んでいく。火は常に最小レベ

    • 【短歌一首】 汗染みの目立たぬ白きTシャツもパスタソースの点描無情

      汗をかく季節には、太陽の熱を吸収しにくく、汗染みが目立ちにくい白いポロシャツや白いTシャツを着ることが多い。 この汗染みの目立たない白いシャツの大敵がバスタ、特にスパゲッティなどのロングパスタ。ランチなどでパスタを食べていると必ずと言っていいほど、フォークで丸めたパスタの一部が勢いよく皿に戻ったりしてソースが飛び、シャツに沁みてしまう。 食べ終わるまでソースが飛んだことに気がつかないこともよくあり、食事を終えてさあ帰ろうという時に、シャツに点描画のようにソースが飛んでいる

      • 【短歌一首】 苔むしし山門行けば金の蛇吾を導き羊歯(シダ)に消えたり

        鎌倉山ノ内にある「浄智寺」は臨済宗の鎌倉五山の一つで、1281年の創建。 浄智寺に来るときは山門の横から寺の敷地内にある坂道を進み、源氏山に登ることが多い。 寺の境内の裏山がそのまま源氏山につながっているため、高い樹木が生い茂り、その陰や根元には低木層が連なり、さらに地面付近ではシダ類や苔がびっしりと岩や石や階段を覆っている。この三層の深い緑と湧き水が相まって、浄智寺の山門はいつ来ても濡れて湿っている。まるで湿地帯のように。 もともと鎌倉は谷戸(やと、やつ)と呼ばれる、突

        • 【短歌一首】 夏よりも影の濃くしてカフェの朝彼方の海に秋の波聴く

          材木座海岸に来るといつも立ち寄る海辺のカフェ。 今やすっかり秋の気配を漂わせている。 朝10時過ぎに行ってのんびりとコーヒーを飲む。夏の間は目の前を走る国道134号線は海水浴や観光の客で賑わい車も渋滞していたが、今はほとんど人がおらず、車の通りもまばら。 空も澄み渡り高くなった。なんと言っても物の陰影がとても濃く、長く、クッキリとしている。今はもう秋。 カフェで1時間ほどくつろいでいたが、自分以外に客はおらず静かなゆったりとした時間だった。人々で賑わい海の家も営業してい

        【短歌一首】 ストックは卵5個のみだし巻きの厚さ悲喜なる一人の夕餉

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        • 【短歌一首】 苔むしし山門行けば金の蛇吾を導き羊歯(シダ)に消えたり

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        • 【生き物短歌】〜生き物って素晴らしい〜
          42本
        • 【鎌倉・江ノ島短歌】〜素晴らしき鎌倉・江ノ島(+湘南・三浦)
          66本
        • 「歌うことは生きること」〜世界の歌に挑戦〜
          9本

        記事

          【短歌一首】 暑いとの舌の根乾かぬうちにもう寒いと人の脆さ危ふし

          今年は猛暑が9月の下旬まで居座っていたが、最近、ようやく涼しくなってきた。日によっては肌寒く感じることさえある。  猛暑(35度超)と比べると、最高気温、最低気温ともに7、8度、多い日は10度くらい下がっている。確かに一気に10度近く下がると朝晩は特に肌寒く感じる時もあり、体調を崩す人も増えている。 駅で電車を待っている時も電車の中にいる時も、乗客たちの話には、「急に涼しくなった、朝晩は寒い。」とか、「何を着ていいかわからない、まだ、衣替えをしていない。」とか、「温度差で

          【短歌一首】 暑いとの舌の根乾かぬうちにもう寒いと人の脆さ危ふし

          【短歌一首】 暁に冷たき沼で泳ぎたる夢覚めて知る寒き夏掛け

          急に涼しくなってきた。いや一気に肌寒くさえ感じるようになった。 先日までの猛暑と比べて、最高気温も最低気温も7、8度下がっている。 急に気温が変化すると、昼間の服装もそうだが夜の就寝時の環境設定がとても難しい。そもそも服装も寝床環境も、秋冬モードへの入れ替えのタイミングの見極めが分かりにくい上に、その作業もとかく面倒くさい。 さらに今年の長引いた猛暑が体に染み付いていて、眠っている時に暑くて目が覚めたら嫌だな、などと思って薄い夏がけ、そして半袖に短パンで眠っていた。 こ

          【短歌一首】 暁に冷たき沼で泳ぎたる夢覚めて知る寒き夏掛け

          【短歌一首】 青色を空と海とで分かち合ふ海沿いの道秋走り出す

          湘南海岸沿いを走る国道134号線。 夏の間は連日海水浴などの観光客で賑わい、車の往来が滞ることも多かった。 9月に入ってからはめっきり車も人も少なくなり、平日の昼間はかなり静かになた。 8月の終わり頃までは車が数珠つなぎの大渋滞になることも珍しくなかった国道134号も、今は車がかなりスムーズに流れている。水平線や稜線もくっきりしてきて、やはり夏のそれとはだいぶ変わってきている。 国道134号の下をくぐる海岸へ抜けるトンネルの上には、澄み切った青い空が鮮やかに見える。だい

          【短歌一首】 青色を空と海とで分かち合ふ海沿いの道秋走り出す

          【短歌一首】 秋の空映す川面に白サギの歩み涼しき渋谷の正午

          休日の昼間に目黒川付近を散歩した。 秋分の日を境に、長かった残暑がようやく終わったような秋の気配漂う日。 春の桜の季節を除くと、目黒川に人出が多くなることはあまりない。この日は休日だというのにほとんど人が歩いておらずとても静かな正午。 かなり涼しく感じるが、それでも空にはまだ少し夏っぽい感じの入道雲が浮かんでている。 目黒川の水面には秋の空が映り込んでいる。 しばらくすると一羽の白鷺が飛んできて、川に敷かれているブロックの上を歩き始めた。 調べてみると白鷺の中でも小

          【短歌一首】 秋の空映す川面に白サギの歩み涼しき渋谷の正午

          【短歌一首】 この夏の永き余炎を全て吸ひ赤銅(しゃくどう)の雲秋分に消ゆ

          9月22日(日)は秋分の日。 ようやく少し猛暑がおさまった一日となった。昼過ぎには雨が降っていたが、夕方ごろには雨も止み、秋めいた高い空と雲が現れた。 午後5時半過ぎにベランダで夕涼みをした後に、台所に戻って夕食を作っていた時、ふと外に目をやると先ほどまで水色や青みがかった灰色だった空がピンク色や茜色に染まり始めていることに気づいた。 もう一度ベランダに出てみると、空と雲が鮮やかな橙色とオレンジ色に染まっていた。たかが数分の間に空も雲もここまで色づくものなのか。自然の営み

          【短歌一首】 この夏の永き余炎を全て吸ひ赤銅(しゃくどう)の雲秋分に消ゆ

          【短歌一首】 秋分は立秋なるやようやっと猛暑翳りて秋始まりぬ

          9月22日(日)は二十四節気の「秋分」。昼と夜の長さが同じとなる日。 天気予報では、今日からは天気の崩れとともに猛暑もほぼ収まり、気温が下がってくるとのこと。それでも東京では最高気温は31度の予想。この予報をどこまで信じて良いものか。 それにしても、二十四節気も大幅にずれ込んでいるのではないか。 今年は「秋分」の前日まで猛暑日が何度もあり、観測史上最も遅い猛暑日の記録を更新し続けてきた。 今や「秋分」が「立秋」と思えるほど二十四節気がずれ込んでいるのではないだろうか。

          【短歌一首】 秋分は立秋なるやようやっと猛暑翳りて秋始まりぬ

          【短歌一首】 朝5時のサイレンは乞ふ無慈悲なる太陽と気に猛暑止めよと

          朝5時台の街に救急車のサイレンがピーポーピーポーと鳴っている。この夏はほとんど毎日のように耳にする。熱中症などで体調を崩した人たちの緊急搬送であることが多いらしい。無理もない、今年は観測史上最大最長の連続猛暑。 9月21日も各地で猛暑となる予報。 東の空に目をやるとすでに雲を通して朝の日が熱い光線を街に投げかけている。 今日も猛暑日になるのだろうか。 いくら夏が居残ろうとしても日の傾きに抗うことはできないはず。日の出の位置はすでに秋のポジションなのだが、それでもこれだけ暑

          【短歌一首】 朝5時のサイレンは乞ふ無慈悲なる太陽と気に猛暑止めよと

          【短歌一首】 雲間より虎視眈々と朝の日は狙ふや猛暑日最長不倒

          今や毎日が猛暑記念日になりそうだ。 9月18日(水)、日本列島各地で観測史上最も遅い時期の35度超えの猛暑日となったとメディアなどで大騒ぎをしていたが、9月20日(金)も猛暑日になる天気予報。 朝6時過ぎにベランダに出てみると、前日の天気予報どおり空気はかなり暑さをはらんで肌にまとわりついてくる。しかし、太陽は厚めの灰色の雲に隠れており、日差しの暑さはまだ届いてこない。 予報では猛暑日を記録しそうなことを言っていたが、今日は雲が結構出ていて無理なんじゃないかと期待とちょ

          【短歌一首】 雲間より虎視眈々と朝の日は狙ふや猛暑日最長不倒

          【短歌一首】 記録上最も遅き猛暑日に豪雨喰らひし日傘の家路

          9月18日(水)、日本列島各地で観測史上最も遅い時期の35度超えの猛暑日となった。 ちょうど昼間に仕事で外出していたが、とにかく日差しも大気も暑かった。 外出先であった東京駅付近も、高層ビルが多いとはいえ正午ごろは日陰が少なく、人々は日傘をさすか建物の中に入っているかで人通りはとても少ない。 東京駅の丸の内側の駅前広場には、いつも平日の昼は沢山の会社員や観光客が行き来しているが、コンクリートに反射する光と熱が凄まじいからか、人通りは本当にまばら。妙に静かな昼の丸の内。

          【短歌一首】 記録上最も遅き猛暑日に豪雨喰らひし日傘の家路

          【短歌一首】 宵の口東の空に中秋の満月来たり残熱の街

          9月17日(火)の満月は「中秋の名月」。 朝からのニュースや天気予報からすると、自分の街では見ることができそうだと思って期待していた。 午後6時半過ぎに東の空を見てみると、丸い月がクッキリを上り始めていた。 毎年9月は天候不順もよくあり、これまで月が見えないいわゆる「中秋無月」となることも度々あったが、この日の夕方は空がわりと澄んでいた。 久しぶりに中秋の名月をゆっくり眺めながら、ふと子供の頃中秋の日に、家族でススキと月見の団子を並べて月を見ていた時のことを思い出した。月

          【短歌一首】 宵の口東の空に中秋の満月来たり残熱の街

          【短歌一首】 材木座と由比ヶ浜とを切り分けて滑川ゆく悠久の時

          鎌倉の市内を流れて海岸に注ぐ二級河川「滑川(なめりがわ)」。 鎌倉には特に大きな河川はないので川を意識することはあまりないのだが、滑川付近はよく歩く好きな場所。 鎌倉市十二所の朝比奈峠付近を源流とし、鎌倉市街の真ん中を流れて、由比ヶ浜と材木座海岸の間で相模湾に注ぐ約6kmの川。 よく滑川の説明で、由比ヶ浜に注ぐと書いてあるが、正確には由比ヶ浜と材木座海岸とを切り分ける形で海に注いでいる。(と材木座海岸びいきとしては理解。) 滑川は河口のほんの数百メートル前までは、市街の中

          【短歌一首】 材木座と由比ヶ浜とを切り分けて滑川ゆく悠久の時

          【短歌一首】 炎天も昼なほ暗き切り通し覆ふ葉叢に行灯ともる

          切り通しとは山などを切り開いて通した道のことを言うが、その構造上、まわりは山の岩肌が剥き出しになっていたり、木々がうっそうと生い茂っていたりすることが多い。 特に夏の季節は切り通しを囲む木々が最も生い茂っているので、場所によっては昼でも暗い場所もある。 鎌倉時代からある鎌倉中心部の扇ヶ谷と北鎌倉側の山ノ内を結ぶ「亀ケ谷坂の切通し」。鎌倉を訪れた時にはよく通る坂だが、暑い季節に通るのは今回が初めて。 鎌倉は三方を山に囲まれ正面が海で、鎌倉時代に敵を防ぎ味方を守るのに適した

          【短歌一首】 炎天も昼なほ暗き切り通し覆ふ葉叢に行灯ともる