【短歌一首】 初夏の空若葉を透きて雲の花白く咲かせて吾をたばかる
短歌は印象派かも。
久しぶりによく晴れた日に、定点観測している桜の木のそばを通った。新緑の中にまだちょっとだけ白く花が残っているんだな、などと思いながら写真を何枚かとって、スタスタ歩いて行った。
ところが、後から写真を見て驚いた。ちらほら残っていると思った白い花は、すべて葉の間に見える白い雲だった。 短い時間でなんとなく全体を見ていただけだったので、全く気づかなかった。
この日は久しぶりに晴れて、初夏の空に白い雲がたくさん浮かんでいた。
後から写真をよく見ると、上の枝にはほんの少しだけ薄いピンク色の花が残っている。
しかし上の方や中ほどの白い雲が透けて見える部分は、完全に白い花のイメージで見ていた。
後からこの写真をじっくりと見たときでさえ、上の部分は雲だとすぐ分かったが、中ほどから下の部分には、本当に少し白い花があるのではないかと思って、指で写真を拡大して確認した。(花ではなくすべて雲でした。)
今回は、立ち止まってゆっくり見ることなく、ただ写真を数枚撮っただけだったので全体のイメージで桜を見ており、丁寧に観察していなかったのが原因。
でも、白い花が残っているように見えたのであれば、自然界の事実とは異なるが、季節の鑑賞としてはそれもあり?(単に、視力の衰えということもあり。)
絵画で言えば「印象派」だと思って、目に映る印象をそのままに光や色彩を捉えた、としても良いのかもしれない。(言い訳)
猫間英介
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