猫派から見た『アンダルシアの犬』

ブニュエルとダリによるシュルレアリスム映画の金字塔、『アンダルシアの犬』(1929)。

題名の由来は知りません。

犬は出てきません、たしか。

原題は《Un Chien Andalou》(アン・シャン・アンダルー)なので、きっと韻を踏みたかったのでしょう。

 

眼のシーンや杖のシーン、掌のシーンやピアノのシーンなど、印象的な場面は前半に集中しています。

鮮烈で奇抜なイメージ群は、今もなお不滅の輝きを放っています。

二、三度観たのですが、後半はよく覚えていません。

いずれも、美術展で流れていたのを鑑賞しました。

放映されているとは事前に知らず、たまたま居合わせた人たちと観るというのが良かったです。

 

ピアノのシーンは、性的暗示を感じます。

クリーンなピアノが汚されていて、それを必死にロープで引っ張る男の姿。

欲求に駆り立てられつつ、もがいているといった感じでした。

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