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僕のための十戒『敗者のゲーム』

やあ、僕だよ。
いよいよ子どもが生まれる実感が湧いてきた。
最初から「出産こえーよ!」と喚き散らしてきたせいか、最近はそれも飽きてきて逆に冷静になってきたよ。

そもそも僕はそんなに情熱が続くタイプじゃないんだ、良いことも悪いこともすぐに忘れちまう。

だからこそ、大事にしたいものは毎日でもリマインドする必要があるんだ。
本当はね、新しいものを取り入れ続けて着実に進化できるとよいのかもしれないけれど。
そういうスピード感は、今の僕には合わないと思ってる。

というわけで、今回は前に読んだことのある名著をもう一度読んだよ。
お金やその他の「十戒」についても書こうかな。

さあ、始めようか。
今日も楽しんでってね。

本作あらすじと感想

僕が持ってるのは第6版。読み直すにあたって、第8版を図書館で借りることも考えたが、順番が回ってくる気配がまるでなかったので仕方なく手元のやつを読んだ。

いつ読んでも色褪せない、お金に関する本の中でも名著中の名著。
これと『ウォール街のランダムウォーク』、『賢明なる投資家』の3冊を読めばとりあえず市場、投資、お金について自分の指針を作り始められると僕は思ってる。

とはいえ、インデックス投信の長期運用にかなり偏った考え方なので、あくまでもきっかけにするつもりで読むのがよい。

健全な資産運用計画を立てるうえで、投資家は次に述べる三つの基本問題に、正しい回答を用意する必要がある(「正しい」というのは、合理的であると同時に、精神的にも不安がないという意味である)。

・この計画は、インフレを考慮したうえで、引退後の適切な生活水準を確実に維持できるものか?(中略)
・不意の支出―たいていは医療関係―、特に老齢期のものに十分な備えはあるか? 人が一生で使う医療費の八割は、人生の最後の六カ月間に支出されるという。(中略)
・遺産として用意する金額は、相続人や遺贈先の数、および自分の意図、計画に十分見合っているか?

他にも「個人投資家のための十戒」など、汎用性の高い投資哲学も入ってるので、インデックス投信の長期運用に懐疑的な人でも一度読んで損はないよ(そんなこと、素人の僕が言うまでもないんだろうけれどね)。

また、これ以外にも「投資って面白え!」と思う話がたくさんあるから、これから読む人はぜひ最新の第8版を読んでみてほしい。近々、僕も買い直そうかなぁ。

貯蓄すること

何かについて、毎日少しでも関わることは、その何かに対する「貯蓄」であると僕は考える。
例えば、今日僕は母にスマホ内データをコンビニでプリントする方法をシェア(URLを送り付けただけの乱暴なサポート)したし、夫の親類と一時間長電話した。彼女らと僕の人間関係も、日々の行動の「貯蓄」で成り立っている。
ちなみに、久しぶりの長電話はとても楽しかったし、彼女から届く野菜も楽しみである。

相場の先行きに賭けてはいけない

世の中には僕よりうんと頭の良い人達がたくさんいるのに、未来を予測することはままならない。
僕だって去年の今頃、まさかあんなに大事にしていた彼を失うとは思わなかったし、夫が禁煙するとも、僕が妊娠するとも、自堕落な二人がまともな生活を続けられるとも思っていなかった。
であれば、自分の労力を少々使う程度のローリスクなチャレンジは積極的にすべきだということだ。それは案外ハイリターンだし、だめでもちょっと疲れるだけなのだから(つまり、失うものなどほとんどないということ)。

税務上有利という理由で動いてはいけない

税金を払いたくないなら、まずはきちんと控除されているものを洗い出すのが先決。
それを怠るなら余計に払い続ければいい、怠け者は騙されてしかるべきだ(無知であることを恥じこそすれ、悪態をつくだの、駄々をこねるだの、みっともないぞ!)。

自分の住宅を投資資産と考えてはいけない

賃貸か、持ち家かの問題は時期や状況によって正解が変わる。というか、僕の人生だけ俯瞰したとしても、正解などあるのだろうか?
今住んでる場所から動きたくない思いだけは明確なので、いつでも住み替えられるような流動性のある住まい計画を立てるのがいいかもしれない。
でも僕、引っ越しとか嫌いなんだよなぁ。うーん。

商品取引は考えものである

投機と投資をはき違えないこと。気に入ったものを「所有したい」と思ったなら、よくよく吟味して買ってもいい。
でも理解していないもの、気に入っていないものを儲けのために買うのはしない。何故ならそれで儲ける才能が僕にはないからだ。

証券会社の担当の人に気をつけなさい

証券会社の人って何考えてるんだろう。あいにく僕の周りにはいないのだよね。
いずれにしても、金銭感覚のシビアな顧客を相手にするお仕事は大変だと思う。
お疲れ様です。いつか一度だけでも話を聞きに行きたいなとは思ってるよ。

いわゆる新金融商品に投資してはならない

元を辿れば「焦げ付いたローンをぎゅっと固めたクソだった」みたいな商品が今後も現れる(現在進行形でもうある)かもしれないと疑うこと。
それこそ、皆が信じがちなものを僕だけは疑えるように頭の片隅に置いておこう。ま、こういうことに関しては夫の方がよっぽど向いているから、意見を仰ぐのもいいね。

元本、利息が安全だとか、リスクが少ないという理由だけで、債券に投資してはならない

リスクが「少ない」は本当に「少ない」のか吟味すること。
これに続く、「インフレに弱い」というのは債券を買う人たちに「見えづらい」リスクである。
知っていると思い込まず、徹底的に理解しようとし続けるのが大事だと思う。僕は往々にして、始める前ばかり時間をかけるのに、いざ始めたら考えるのをやめてしまう(完全に理解したわけじゃないのに)。

長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること

めちゃくちゃ面倒だ、「やりたくない」。
でもやった後、思いがけず面白い発見もしそうだ。そもそも「書く」のだって最初は「やりたくない」ものだったじゃないか。
これをやることで何も失わないのだから、一度やってみることにする。じんましん出たらやめよう。

直感を信じて投資してはいけない

これは大丈夫。僕は僕を一番信用していない。
もしも僕が直感を信じられたら、数学を苦手になっていないし、もっと上手くやれてるだろう。
…こういう思い込みがいつか足元を掬うのだ。必ずしも根拠がないと動かないというのも窮屈だが、ある程度自分に対して説明できるようには、目の前のことを理解しようと努めていきたい。

凡庸な原則こそ不変の真理

人生で何度も何度も実感した当たり前のルールを、僕がこれほどありがたがるのは、今までルールを軽んじてきたからに他ならない。
そのせいでずいぶん周りに迷惑をかけ、自分を無駄に消費し、大事にしてこなかった。

この本を読むと、それを思い出す。
きっとこの本にそういう意図はないのだろうけれど、僕にとって「お金」はそれを思わせる存在なのだ。

ただの紙切れや数字に生死を委ねてる(衣食住をコントロールできる)時点で、気が狂ってる。他の動物なら考えられない習性だ。
けれど、気が狂ってるものって大体面白いじゃないですか。それが善か悪かは別として、ね。



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