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東京さ行くだ


帰省6日目、今日は東京へ帰る日である。

今回の帰省はとても良いものだった。

行きの新幹線では、昔の友達に会うことを恐れていた私。
結局、3人の旧友に会い、楽しい時間を過ごすことができた。 

私が勝手に高すぎる、厚すぎる壁を作り出していただけで、友達は安易にそれをすり抜けてきた。越えるのではなく、自然にすり抜けてきてくれたのが楽だった。

私が恐れていたのは一体何だったのだろう。

そう思わせてくれた友達に感謝である。

何年も会っていなくても、私が彼らと深い関係を築けている自信がなくても、みな全てを包み込んで受け入れてくれた。

歩み寄る少しの勇気で見える世界が変わること、あたたかい気持ちを、温度を、自分もまだ感じることができるのだということ。

私はもっと、過去と生きても良いのかもしれない。全てを捨てなくても良いのかもしれない。


少しだけ、そう思った。



おわり

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