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一口エッセイ:Vtuberになったのを機に図々しくなりたい。

・リスナーにお願いがしづらい

 最近、twitterで「Vtuberがしてくれると嬉しいこと」とか「配信中しないでほしいこと」をVtuberの方自身がリスナーに向けてツイートされているのを何度か見ました。たとえば配信の告知ツイートをRTしてくれると嬉しいとか、配信前に待機コメントをくれると安心できるとか、そのようなお願いですね。
 その一つ一つは「わかる」「そうしてくれたら嬉しい!」というものばかりでした。RTは嬉しいし、待機コメントがなく待機者0の状態で配信始めるのはひどくドキドキします。なによりリスナーの雰囲気も含めて配信なので、一緒にいい雰囲気を作りたいと思う気持ちはあります。なのでこのツイート、皆さんにぜひ知って、参考にしていただきたいのですが…

自分からはそれを広めるのにめっちゃ抵抗がある

んですよね…。

 大前提として強調させていただきますと、そのツイートをされたり拡散されたVtuberの方に対して何もネガティブな感情はないですし、むしろ代わりに言ってくれてありがたいと思っています。ただ、それを自分が言及するとなると、「私自身がRTや待機したくなるような配信をするべきなんじゃないか…自分はまだまだやるべきこと足りていないし、そのレベルの私がそれを求めるのは図々しかったりはしないのか…?」と思って手が止まってしまうんですね。繰り返しですが、これはあくまで私が私に対して思っていることであって、拡散されている他のVtuberさんへの他意はないです
 このように、Vtuberとして皆さんにお願いをしたり何かを宣伝するときに「図々しくないか…?」とためらってしまうことが結構あります。

・根が「Vtuber」じゃないから?

 私は、いわゆる「作家」「表現者」としての時期が「Vtuber」と比べて遥かに長いので(ちなみに自分からこれを名乗るのもわりと抵抗があります)、その時の感覚を引っ張っているのかもしれません。周囲の友人からも「完全にVtuberになったというよりは、クリエイター活動の一環としてVtuberをしている感じ」と言われることが多いです。
 執筆って、「どんな言葉も批判も甘んじて受け入れる」「自分の文章力だけで伸びる」と思ってやらなきゃいけないんじゃないかって思いがあるんですよね。それが今も自分をどこかで
 ただ、とりわけ今の時代ってそういうものでもないんでしょう。売れてる作家にしても本人の文章力は前提として、それに加えて編集者や装丁の力も大きいです。それに、テレビやSNSの発言で注目を集めそれを売り上げに繋げている人も少なくないでしょう。コンテンツだけで勝負するのではなく、人間性やコミュニケーション能力なども含めたトータルパッケージが問われる時代となっているのだろうと思います。ましてVtuberとかYoutuberって本当にトータルパッケージが問われますからね。なので、そのあたりのマインドセットをこれを機に変えていく必要があるでしょう。おそらく前から変えていてよかったのでしょうが。
 そもそも、私はVtuberになった時、「下手なプライドを捨てる」ということを心に決めていました。その中には「図々しいと思われても自分を前に出す」ということも含まれていて当然でしょう。おそらく、まだ自分が不要なプライドを捨てきれていないということでもあるだろうと、改めて思いました。

・図々しくなってみた例

 そんな中Vtuberになってからは何度か図々しくなろうとしています
たとえばnoteでは記事の中に自分の動画やSNSへの誘導を貼っているのですが、素直に言うとあれはかなりドキドキしながら貼っています…。「大丈夫かな?うざくないかな?結局そのために文章書いてるのかよって思われないかな?」って思いつつ、「お前は方法とか選んでいられる立場か!?」と言い聞かせて貼っています…(笑)
 あと、先月目標としていたyoutubeチャンネル登録者数50人に届きそうもなかったので、思い切って泣き落としのようなツイートをした結果、結局目標には届かなかったのですが登録者が複数増えたりもしました

 他にも、有名な方の配信で私がnoteでレビューを書いた「アクアリウムは踊らない」が取り上げられたので「この便乗は図々しいなぁ」と思いつつ、note記事のリンクをツイートしたらなんとゲームの公式の方や開発の方にも取り上げていただいて、びっくりするぐらいインプレッションがついたので「こういうこともやっていいのか…?」となったりしています。

 このような経験が少しずつ成功体験になっていくのでしょうが、正直まだまだ図々しくなりきれていないところもあります。たとえば今ハッシュタグで行われている「Vtuberアピール夏祭り」とかは利用できていないですし、「RTやいいねしてくれたVtuber紹介します」みたいなのもできません。どうしても「相手に迷惑じゃないかな…。そうでもないのに図々しいって思われないかな…」ってなってしまいます。このような壁を一つ一つ超えた先に、適切なお願いをちゃんとリスナーにできるVtuberらしいVtuberになっていくのか、それともただの馴れ馴れしいうざいおじさんになってしまうのか、そのあたりも注目していただけると嬉しいです。

・というわけで図々しく動画を紹介する

 今回は最近行った即興小説配信を紹介します。この記事の公開後、この配信で執筆した小説を順次公開していきますが、リアルに考えている姿なども見ていただければ嬉しいです。

 



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