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【思い出補正】昔好きだったスーパー戦隊ランキングトップ5!一位はまさかのあの作品!?【過大評価】

さて、スーパー戦隊シリーズの方で現在いくつか水面下で進めている物があるのですが、それとは別でちょっと余興といいますか、久々に企画物でも息抜きにやってみようかと思います。
ずっと真面目に考え過ぎると脳が疲れてしまいますし視野狭窄に陥りがちなので、今回は久々のスーパー戦隊シリーズのランキングをやりますが、以前に悪役とヒーローのランキングトップ10をやりました。
以下に掲載しておきます。

しかし、ここでふと思ったのですが「好きなものランキング」という形で縛ってしまうと「思い出補正じゃないか?」「結局ただの懐古厨だろ」という反論でも来そうなので、今回はそれに対するアンサー記事です。

その名も「昔好きだったスーパー戦隊」ランキングトップ5!

いわゆる「ワースト10」とは少し違った、「昔は凄いと思ってたけど大人になって見直したら意外と大したことなかった」とか「昔は好きだったけど今は好きでもない」といった「記憶の美化による過大評価」をしていた戦隊です。
それこそ昨日酷評した大長編ドラえもんがそうであるように、子供向け作品の中にも子供の時しか楽しめないものは当然スーパー戦隊シリーズにもあるわけです、まあ最近はそのラインにすら到達していない作品がほとんどなのですが。
何故こんなランキングを作ろうと思ったかというと、端的にいえばこれです。

傑作や名作の成功体験は確かに気持ちいいしお手本になる部分もありますが、「勝ちに不思議の勝ちあり」というように決して参考にならない運や奇跡といった偶然の要素も強いものです。
そこを分からずに下手に模倣してしまうと鵜の真似をする烏になってしまいかねず、それならば逆に「こうすると失敗してしまう」という失敗法則を見てみる方が早い。
今回紹介するのはその中間にある「目先では成功しているように見えても長期的に見て失敗作である」という部類に入るかと思います。

評価の対象となるのはあくまでも最低2回以上は見ている戦隊というのが条件ですが、その中でも評価ないし好感度のどちらか、あるいは両方に下方修正が入った作品を5つピックアップしました。
それではどうぞ。


第5位『電磁戦隊メガレンジャー』(1997)

高寺P三部作の1つである『電磁戦隊メガレンジャー』(1997)がランクイン、これに関しては単純に企画段階での詰め不足が年間の作風に大きな影響を及ぼしたという典型です。
正体厳守という設定で始まっていながら第2話で思いっきり敵の幹部・首領が見ている目の前で変身したり、あるいは健太たち自身も一体公的動機と私的動機のどちらで戦っているのかも不明でした。
何よりも物語終盤で『無敵超人ザンボット3』ばりの「人類に嫌われるヒーロー」と「久保田博士VSDr.ヒネラー」という因縁に全く相関性がないため、健太たち高校生が蚊帳の外に置かれてしまったのです。
まあこの反省があるからこその『星獣戦隊ギンガマン』(1998)という大傑作が誕生したともいえますが、1回目にVHSのレンタルで見た時と2回目以降にネット配信で見直した時の落差が大きかった戦隊でした。

第4位『電子戦隊デンジマン』(1980)

4位はタイトルや頭にきらめく電磁メカなど「メガレンジャー」の原型でもある『電子戦隊デンジマン』(1980)ですが、こちらは子供の頃に唯一ビデオレンタルで全話見た昭和戦隊でした。
子供の頃はとにかくベーダーが怖くてトラウマだったのと、それに対抗するデンジマンがカッコ良く見えたのですが、大人になって見直すと「ゴレンジャー」の方が圧倒的にカッコよかったし完成度も上でした
思い出補正で過大評価していたという決定打になったのは終盤のバンリキ魔王を攻略する時に、ヘドリアン女王からアドバイスを受けなければ自力では何もできなかった5人の無力さが目立った展開です。
要素のみを切り取ってみれば後のシリーズの基盤になったのは間違いありませんが、終盤の展開で赤城たちがもう少し自力で何とかするステップアップが見込めればここにランクインすることもなかったでしょう。

第3位『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(1999)

第3位は大変なレアケースですが『救急戦隊ゴーゴーファイブ』(1999)がランクイン、作品の評価そのものはA(名作)でいいのですが、個人的な好感度は大きく下回ってしまう結果に
理由は単純にゴーレッド/マトイ兄さんと巽モンド博士の横暴さ・身勝手さにあって、いわゆる「ヒーロー」としての彼らは文句なくカッコいいのですが「人間」「家族」としては大嫌いです。
モンド博士はとにかく「スペックは凄いが頭のネジがぶっ飛んでる」「序盤はやる気がない」が悪印象でしたし、マトイ兄さんは13話で描かれたプライベートのクズ兄っぷりが悪い意味で衝撃過ぎました。
そして何より事前に何の伏線もなく最終回でぽっと出のマックスビクトリーロボブラックバージョンも大幅なマイナスで、正直第一印象に誤魔化されすぎていた、正に百年の恋も一時に冷めた気分です。

第2位『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)

「ゴーゴーファイブ」を上回った思い出補正戦隊の2トップの片割れが小学3年の時にリアルタイムで観た『忍者戦隊カクレンジャー』(1994)であり、大人になって見直すと出来の悪さにがっかりしました
元々が「西遊記」としてスタートする予定だったのが忍者ものとしてスタートしたこともあり、完全な見切り発車でスタートした本作はとにかく前半が緩すぎて後半で大幅修正してしまう迷走ぶりが目に余ります。
しかし、それではその路線変更した後半の出来が素晴らしいのかというとそうでもなく、最終的には「人間の心に悪がある限り妖怪は倒せない」という身も蓋もない投げやりな結論とグダグダぶりで評価はガタ落ちです。
ましてや後発の『激走戦隊カーレンジャー』(1996)が本作の完全な上位互換として巧まざるA(名作)だったのもあり、今となっては完全に「初恋だった人の嫌な面を見せられて幻滅した」となりました。

第1位『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)

思い出補正による過大評価戦隊、堂々の第1位は小学2年生の頃に私の胸を熱くさせた『五星戦隊ダイレンジャー』(1993)、もはや典型的な竜頭蛇尾でした。
今見直しても前半の怒涛の勢いは素晴らしいと思うしそこは高く評価しているのですが、その勢いを後半〜終盤まできちんと維持できずに4クール目で完全に崩壊してしまったのです。
もはやいうまでもない導師の言行の支離滅裂ぶりに加えて、戦隊レッド好きとしてはリュウレンジャー/天火星・亮が思ったほど活躍せず大してカッコ良く見えないのも難点となりました。
スーツデザイン・名乗り・アクションなどの外連味が歴代屈指である分、それを成立させて盛り上げるための物語の仕掛けが悉く不発に終わってしまうので手放しでは賞賛できません。

まとめ

今回は昔好きだったスーパー戦隊の上位5つに絞ってみましたが、こう見ると子供の頃の思い出って必ずしもいいことばかりではないのだなと思うものです。
人間ですから年齢と共に感性や評価も変化していくのは当たり前ですが、これらの作品に共通するのは何年経っても名作・傑作であり続けるだけの基盤がなかったことだと思われます。
正に「真の名作は1度目よりも2度目以降の方が面白い」ということであり、幼少期の原体験の全てが必ずしもいいものばかりではないことを教えてくれるランキングとなりました。
皆さんの中でこういう「百年の恋も一時に冷める」みたいな経験をした作品はがあれば、コメント等でぜひお知らせください。

では。

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