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ヒュウガ的スーパー戦隊シリーズのレジェンドヒーロー10選!戦隊レッドから追加戦士まで選り取り見取り!激戦区を勝ち抜いた猛者は誰か!?

悪役のトップ10を語ったので、今回は是非ヒーロー側に特化したレジェンドヒーローを10人厳選いたします
悪役の時よりもわかりやすくする為に長所・短所・物語全体への貢献度・個人的好感度の4項目で分析しており、色や括りは基本的に問いません。
あくまでも印象評価であって絶対的評価や相対的評価というわけではないので、基準はとても緩いのであまり信用しすぎないように。
因みに『星獣戦隊ギンガマン』のギンガレッド/リョウマ・黒騎士ブルブラック・黒騎士ヒュウガはゼイハブ同様殿堂入りという扱いで今回のランキングからは外しています。

10位、タイムレッド/浅見竜也(『未来戦隊タイムレンジャー』)


長所:帝王学由来の戦闘力と知性・未来人4人を惹きつける人間性・実家の肩書に胡坐を欠かない反骨精神・実務能力の高さ
短所:家名への劣等感・無自覚な楽観主義・非情に徹しきれない甘さ・社会人としての実績
物語全体への貢献度:★★★★★
個人的好感度:★★★

10位は『未来戦隊タイムレンジャー』より主人公のタイムレッド/浅見竜也がランクインしましたが、誤解を恐れずに言うと個人的にそこまで好きなわけではありません
元々「タイムレンジャー」自体が歴代でも異色中の異色と言うか、「ヒーロー性」よりも「人間性」を徹底的に重視した物語なので個人的な好みとはややズレています。
長所も短所も「戦隊シリーズならでは」のものではなく「現実の人間が持ち得るもの」なので、どうしても9位以上の上位陣に比べてこれという魅力で敵いませんでした。
しかし物語全体への貢献度はとても高いし、安定したスペックの高さと演じる永井大さんの力もあって、完成度の高い主人公レッドではあると思います。

9位、ブルードルフィン/岬めぐみ(『超獣戦隊ライブマン』)


長所:知性の高さ・圧倒的ヒロイン力・前半は実質のリーダー・ラスボスすらも説得する胆力
短所:戦闘力の低さ・中盤がパッとしない・勇介たち程の爆発力がない
物語全体への貢献度:★★★★
個人的好感度:★★★★

9位は『超獣戦隊ライブマン』よりブルードルフィン/岬めぐみがヒロイン枠としてランクインしましたが、これはひとえに最終回の説得シーンが非常に大きいです。
前半は落ちこぼれの男性陣2人の尻を叩く実質のリーダー格だったところから最終的に母性溢れるヒロインになったのは森恵という天才役者の魅力があればこそ。
戦闘力でどうしても男性陣に敵わない分ヒロイン性をということだったのでしょうが、シングルヒロインであることが功を奏したのではないでしょうか。
惜しむらくは早めの段階でそのヒロイン力をもっと発揮させておいて、その上で最終回のあの展開に持っていければもっと完成度が高まったことです。

8位、ゴーピンク/巽マツリ(『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)


長所:献身的な母性愛・妹らしい末っ子感・家事スキル・人間性が突出して高い
短所:長男不在の時が脆い・兄たちに強く出られない・戦闘力の低さ・若さ故の未熟さ
物語全体への貢献度:★★★★
個人的好感度:★★★★★

8位は『救急戦隊ゴーゴーファイブ』よりゴーピンク/巽マツリが僅差でブルードルフィン/岬めぐみを抜き去ってランクインしましたが、とても完成度が高いです。
90年代戦隊シリーズで敢えて従来の「女性らしさ(ジェンダー)」を意識的に職業の「救命士」と兼ねて上手く説得力を出せたヒロインは他にいません。
妹らしい末っ子感もありながら家事スキルも完璧であり、男性陣が人間的に問題ありまくりの中で突出して高い人間性があるのも好感が持てました。
とりあえずシンケンピンク/高梨臨はマツリに弟子入りして「ヒロインとは何か?」を学んできたらいいのではないでしょうか。

7位、マジシャイン/ヒカル先生(『魔法戦隊マジレンジャー』)


長所:戦闘力と知性の高さ・教師として人間性も高い・小津兄弟の良きメンター・一貫して紳士的
短所:恋愛に関しては不器用・安定性と反比例して爆発力がやや低い
物語全体への貢献度:★★★★
個人的好感度:★★★★★

7位は『魔法戦隊マジレンジャー』よりマジシャイン/ヒカル先生が追加戦士枠も兼ねてのランクインであり、黒騎士の次に大好きな追加戦士です。
「マジレンジャー」自体前半が指導者不在で戦っていたことも影響していますが、とても理知的で優しく人間力も高いという理想のメンター。
麗との恋愛事情に疎かったり、ここぞという時の爆発力ではどうしてもマジレッドに敵いませんが、物語を屋台骨としてしっかり支えてくれました
中の人がその後リアルに数学教師になったという逸話も含めて大好きな追加戦士であり、それが最後まで崩れることがなかったのも好感が持てます。

6位、デンジブルー/青梅大五郎(『電子戦隊デンジマン』)


長所:2枚目半な性格・土壇場で出る男気・レッドに次ぐ戦闘力と知性の高さ・あんパン大好き
短所:お人好しゆえに騙されやすい・非情になりきれない
物語全体への貢献度:★★★★
個人的好感度:★★★★★

6位は『電子戦隊デンジマン』よりデンジブルー/青梅大五郎がサブリーダー兼コメディリリーフという歴代初の2枚目半のキャラクターとしてランクインしました。
演じる大葉健二氏の魅力が一番よく出ている役であり、個人的にはギャバンよりもこっちの方が大葉氏の魅力が出ていて良かったです。
物語への貢献度自体はそこそこなのですが、決め手になったのは腹ペコになった女の子にパンを与えるよう喝を入れる場面でした。
普段剽軽で明るい性格の彼がいざという時に見せる男気は正にヒーローそのものであり、一番好きなブルーです。

5位、シシレンジャー/天幻星大五(『五星戦隊ダイレンジャー』)


長所:孔雀への一途な愛・解散になっても動じない胆力・サブリーダーとしての優秀さ・女子供にも優しい
短所:孔雀関連だと暴走しがち・初期がぶっきらぼう・導師に頭が上がらない
物語全体への貢献度:★★★★
個人的好感度:★★★★★

5位は『五星戦隊ダイレンジャー』よりシシレンジャー/天幻星大五がデンジブルー/青梅大五郎を抜き去ってランクインしました。
最初は口数が少ないため「怖い人なのかな」「冷徹な人かも」という印象を与えがちですが、中身はとても人情溢れる男前な2枚目です。
いわゆる「キザなイケメン」とも「優等生」とも「下町気質のいい奴」でもない土壇場で出る男気とヒーロー性が図抜けて高いのが刺さりました。
物語全体への貢献度という意味では少し弱いところがありますが、孔雀への愛と通常回の的確な2番手としての働きぶりは理想的でしょう。

4位、ゴーグルピンク/桃園ミキ(『大戦隊ゴーグルファイブ』)


長所:歴代随一のヒロイン性・不撓不屈の精神力・悪を許さぬ目力・窮地を単独で切り抜ける胆力
短所:戦闘力の低さ・非情に徹しきれない甘さ
物語全体への貢献度:★★★★★
個人的好感度:★★★★★

4位は『大戦隊ゴーグルファイブ』よりゴーグルピンク/桃園ミキが歴代最強のヒロイン枠としてランクイン、まさかのシシレンジャーすら追い抜いてしまいました。
何故こんなにもツボに入ったのかは私自身も良くわかりませんが、とにかく大川めぐみのビジュアルはもちろんのこと圧倒的なヒロイン性ではないでしょうか。
柔和な笑みに不撓不屈の精神力、更には絵本の中に単独で閉じ込められても窮地を脱して「ゴーグルファイブは永遠に不滅よ!」という宣言までしてみせたのですから。
戦闘力その他では男性陣に負けたとしても、「ヒロインとは何か?」を徹底的に詰めて体現したヒロインof戦隊ヒロインズであるとここに断言します!

3位、ブラックコンドル/結城凱(『鳥人戦隊ジェットマン』)


長所:常に本音で生きる・竜に次ぐ戦闘力と知性の高さ・アンチヒーロー的な毒々しさ・衝撃の結末
短所:人間性の低さ・他者を振り回すエゴイズム・好きな女の前で情けなさを晒す
物語全体への貢献度:★★★★★
個人的好感度:★★★★★

3位は『鳥人戦隊ジェットマン』よりブラックコンドル/結城凱が2番手兼アンチヒーロー枠も兼ねてランクイン、歴代最強の飛び道具ではないでしょうか。
井上敏樹先生が若松俊秀氏を贔屓にしていたこともありますが、とにかく「ジェットマン」は結城凱の存在なくしてあり得ないと言い切ってもいいでしょう。
天堂竜や鹿鳴館香など他キャラクターももちろん魅力的で好きなのですが、それもやはり結城凱が裏主人公として物語を引っ掻き回してくれたからこそです。
もはや好き嫌いとか、かっこいいかっこ悪いとかいった価値観すら飛び越えてみせた存在が私にとってのブラックコンドル/結城凱となりました。

2位、チェンジドラゴン/剣飛竜(『電撃戦隊チェンジマン』)


長所:キャプテンシーの高さ・土壇場での機転・戦闘力の高さ・不撓不屈の精神
短所:初期は暴走気味・ナナちゃんに戦いを強要
物語全体への貢献度:★★★★★
個人的好感度:★★★★★

2位は『電撃戦隊チェンジマン』よりチェンジドラゴン/剣飛竜がレッド枠としてランクイン、「チェンジマン」を傑作と評価するのは彼がいてくれたからこそです。
「バイオマン」までもカリスマ型リーダーとは異なる熱血漢タイプであり、リーダーシップとは異なるキャプテンシーを持ち合わせ、初期はどこか未熟でした。
しかし、ギョダーイの回辺りから土壇場での機転を利かせるようになり、終盤でのブーバとの一騎打ちで歴代最強レッド候補にランクインしています。
ナナちゃんへの強引なアプローチは少し引き気味ですが、ラスボスの攻略法も含めて最後まで立派にヒーローしてくれた理想のレッドでした。

1位、アカレンジャー/海城剛(『秘密戦隊ゴレンジャー』)


長所:圧倒的貫禄・戦闘力をはじめとするスペックの高さ・情け容赦が一切ない・義理と筋を大事にする
短所:やや口下手・近寄り難いオーラ
物語全体への貢献度:★★★★★
個人的好感度:殿堂入り

1位は偉大なる大先輩『秘密戦隊ゴレンジャー』よりアカレンジャー/海城剛が堂々のランクイン、ギンガレッド/リョウマを除いて彼以上の戦隊レッドはいません
まず演じる誠直也氏の持つ圧倒的貫禄からして素晴らしいわけですが、かの宮内洋に当たり負けしない演技力とカリスマ性・戦闘力を始めとするスペックの高さ、文句なしです。
敵に対しても一切情け容赦なく倒せる非情さも併せ持ち、かといって決して仲間のことを置き去りするわけではない義理と筋の通し方も全てにおいて完璧でした。
やや口下手なところはありますが、そんな短所なんざ補って有り余るヒーローとしての魅力は今でも色あせることなく輝き続けています。

まとめ

いかがでしたか?
こちらも悪役同様やはり90年代までの作品群が個性的なのものが多いためか、ヒーロー・ヒロインも魅力的なタイプが様々作られていますね。
「ギンガマン」の炎の兄弟と黒騎士兄弟は別としても、それでもまだこれだけのヒーローとヒロインがいるのかと思うぐらい戦隊って幅が広いし懐深いなと。
意外だったのはやはりヒロイン枠から3名の女性戦士がランクインしたことであり、しかもいずれもが私の好みが露骨に出ている人選です。

もちろん今のスーパー戦隊も悪くはないのでしょうが、やはり役者の力+脚本・演出の力が土台にあって初めて魅力的なヒーロー・ヒロインが生まれます。
昨今は特に玩具販促や技術紹介に重きが置かれる反面、役者の演技力や演出・脚本といった「ドラマ」で勝負できないのも影響しているのかもしれません。
あとは単純に昔と比べて魅力的な役者が減ったというのもありますしね、美男美女なのは前提として唯一無二の突飛な個性を持っている役者を中々見ないものです。
好きなヒーロー・ヒロインを言語化することで逆説的に今のスーパー戦隊シリーズに何が足りていないのかを教えられた気がします。

本記事を読んだあなたも魅力的な戦隊のヒーロー・ヒロインがいればコメント等で是非教えてください。
ありがとうございました。

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