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ヒュウガ的スーパー戦隊シリーズの悪役10選!悪の首領からキザなライバルまで超厳選!果たして誰が1位なのか!?

さて、「鬼滅の刃」劇場版もこき下ろしてスッキリしたところで、本日の第二弾の記事はヒュウガ的スーパー戦隊シリーズ悪役10選です!
私のブログやツイートをご覧の方はわかるかと思いますが、私は基本的にスーパー戦隊シリーズをはじめとするヒーロー作品を見る時、基本的にはヒーロー中心で見ます
実は以前私が感想・批評を掲載していたサイトではスーパー戦隊シリーズのヒーロー語りのコラムを設けたのですが、悪役ではそれをしていなかったのです。
なぜかというと、悪役とはどこまで行こうとも「ヒーローの引き立て役」であり、ヒーロー達をカッコよく見せるための存在であるというのが根底にあります。

しかし、そうはいってもやはり悪役がしっかりしていなければヒーローは輝かないし、物語も盛り上がらないわけなので悪役がどれだけヒーロー側を苦しめたかは大事なのです。
今回は『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』までを含む歴代46作品の中から私が個人的に「こいつは!」と深く印象に残った悪役を独断で選んでみました。
因みに『星獣戦隊ギンガマン』の船長ゼイハブは既に先日の記事で語っており、もはや1位とかの括りを超えて殿堂入りという扱いで今回のランキングからは外しています。

選考の基準に関してはあくまでも作品を全て視聴した上での印象評価ですが、特に「ここが大事」というポイントをいくつか掲載しておきましょう。

  • 悪の首領や幹部から一般怪人・戦闘員までカテゴリは問わない

  • いかにヒーロー側を苦しめて絶望感を与えたか?

  • 独自の美学や信念を持ちそれを貫くことができたか?

  • 脳内で劇中の描写を鮮明に覚えていて思い出すことができるか?

  • 偏りがないように幅広い年代から1作品ずつ選ぶ

あくまでも私が思うランキングでございますので、皆さんそれぞれに理想の悪役ランキングがあるかと思われます。
「自分の中ではこれが戦隊の悪役トップ10です!」といったものがあれば、コメントなりメッセージなりしていただければ幸いです。

10位 バーロ兵(『超力戦隊オーレンジャー』)


まず戦闘員枠からのランクインですが、『超力戦隊オーレンジャー』のバーロ兵が私の中で歴代最強の戦闘員としてランクインしました。
第1話を見ればわかりますが、超力を浴びていない生身の状態で立ち向かえる相手ではなく、バラバラにしても部品が襲いかかってきます。
様々な武器を仕込んでおり奇襲戦法もできるなど侮れない存在であり、この絶望感は他に類を見ないレベルで強いのではないでしょうか。
終盤でも変身不能となったオーレンジャーたちを人質に取ってすらいるので、私の中では戦闘員枠ではバーロ兵が印象に残りました。

9位 三魔闘士(『救急戦隊ゴーゴーファイブ』)


一般怪人枠から『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の三魔闘士がランクインしましたが、私の中でこれに匹敵する一般怪人はいません
19話・20話を見ていただければわかりますが、大規模災害を仕掛けた挙句に単独でも強化されたゴーゴーファイブを圧倒しています。
その逆転劇も紙一重であり、弟達4人が引き付けている隙にVランサーとカラミティブレイカーをゴーレッドがゼロ距離で発射するという大博打。
命懸けの特攻の末に得た紙一重の勝利ということも含めて、私の中で凄まじくトラウマに残った最強の一般怪人です。

8位 邪電戦隊ネジレンジャー(『電磁戦隊メガレンジャー』)


90年代のみにあった「悪の戦隊」枠から『電磁戦隊メガレンジャー』の邪電戦隊ネジレンジャーがランクインしました。
4クール目の入り口として出てきただけあってデザインもさることながら、攻撃力も知力も全てにおいて完全にメガレンジャーの上を行く相手でした。
しかもデジタイザーの通信パターンだけではなく声や体型からメガレンジャーの正体を探り出して追い詰めようとする様もまた好印象。
銀河戦隊ギンガマンからいくつか続いた悪の戦隊の集大成として4クール目前半のクリスマス決戦編までを盛り上げてくれました。

7位 ドグラニオ(『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)


ここからは首領・幹部枠が入りますがまずは2010年代枠も兼ねて『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のドグラニオがランクイン。
個人的にはゼイハブ・ドウコク・ドルネロ以来の真っ当な悪の首領が出てきたという印象で、劇中の描写もまた申し分ないほどの強さです。
戦闘力もカリスマ性も見事であり、ギャングラーをうまく束ねていたのですが、結末のインパクトではどうしても上位陣に後一歩及びません
あくまでも「犯罪者集団のボス」としては納得の末路なのですが、「悪の首領」としてはもう少し違う意外性ある末路も見てみたかったです。

6位 ドン・ドルネロ(『未来戦隊タイムレンジャー』)


ドグラニオを超えるカリスマ性と経営力を持っていたのが『未来戦隊タイムレンジャー』よりロンダーズファミリーのドン・ドルネロ。
資金繰りもさることながら竜也たちタイムレンジャーとも大人の駆け引きを楽しんだり、犯罪者集団の使い方が上手かったりという印象があります。
しかも最期までうまくユウリの目的を果たさせないように逃げ切ったという意味でドグラニオとは全く違う意外性ある末路を辿りました。
なぜそうなったかという性格的欠点も含めて、非常にそのキャラクターが美味しく使い切られていた悪の首領ではないでしょうか。

5位 血祭ドウコク(『侍戦隊シンケンジャー』)


ドルネロと違って知力はないものの、圧倒的なカリスマ性と武力を持った悪の首領として『侍戦隊シンケンジャー』より血祭ドウコクがランクイン。
最初は単なる酒に酔っ払ってるだけのダメ首領かと思いきや、復活した4クール目にてシンケンレッド他を圧倒する力を見せつけました。
最終決戦でも単騎で戦場を支配する程の強さを発揮し、薄皮太夫を取り込んだことで弱点もなくなるという完全無欠の存在となったのです。
惜しむらくは話の都合上で終盤しか活躍がなかったこと武力以外の取り柄がなく意外性というか幅がいまいち感じられなかったことでしょうか。

4位 鉄人仮面テムジン将軍(『秘密戦隊ゴレンジャー』)


幹部枠ですが、偉大なる大先輩である『秘密戦隊ゴレンジャー』から鉄人仮面テムジン将軍がランクインしており、とても好印象です。
2クール目〜4クール目という実に3クールにもわたってゴレンジャーを苦しめ続け、その最期も獅子奮迅の活躍だったのではないでしょうか。
特に伝説の42話を見ていただきたいのですが、それまで無敗を誇ったゴレンジャーストームを2発撃っても効かないというのは絶望感がありました。
尚且つ最期はアオレンジャーが機転を利かせてバリブルーンと道連れにしなければ勝てなかったので、幹部枠では凄まじい大手柄です。

3位 エンター(『特命戦隊ゴーバスターズ』)


こちらも幹部枠なのですが、『特命戦隊ゴーバスターズ』よりエンター様がランクインとなりました、とても印象が濃かったです。
小林脚本には珍しいクール系の参謀タイプなのですが、ゴーバスターズを1年かけて1人で苦しめ続けたその存在感は見事でした。
しかもレッドバスターのデータを全てハッキングしてダークバスターを生み出すという「進化」までやってのけたのです。
まさに意外性の塊であり、単なる知略系ではなく個人事業主タイプでは歴代最強の悪役だったのではないでしょうか。

2位 星王バズー(『電撃戦隊チェンジマン』)


歴代最強の規模感という意味も含めて最強のラスボス枠として『電撃戦隊チェンジマン』より星王バズーが入りました。
表向きは不気味なボスのデザインをしていながら、その正体がまさかの「星そのもの」という規模感において超えるものはいません。
惜しむらくは年間を通してのパフォーマンスが少なかったことと、正体が終盤で唐突に明かされた関係であまり詰められていなかったことでしょうか。
しかし、恐怖政治で多士済々の荒くれ者たちを従えたということにうまく説得力を持たせており、悪の首領としてはとても印象に残りました。

1位 ラディゲ(『鳥人戦隊ジェットマン』)


そんな歴代最強の規模であるバズーを押さえて堂々の1位に君臨したのは『鳥人戦隊ジェットマン』より変態サイコパスのラディゲがランクインしました。
いわゆるカリスマ性や器の大きさでは敵いませんし、劇中何度も無様に転落していますが、それを補って尚余りある執着心と欲望で最強の地位に上り詰めたのです。
終盤で出てきたラゲムも序盤でラディガンという怪人形態を見せ、そこから更に魔人ロボ・ベロニカのパワーを吸収して進化するなどとてもロジカルでした。
マリアこと葵リエが与えた傷が弱点となっていなければ竜たちは負けていたかもしれないことも含めて、ゼイハブを除けば間違いなく一番印象に残っている悪の幹部です。

まとめ

いかがでしたか?
スーパー戦隊の悪役トップ10を並びてみましたが、何が凄いって全盛期の井上脚本と小林脚本の恐ろしさ、そして90年代戦隊からのランクイン数です。
もちろん私が90年代の戦隊シリーズを原体験として育っているのもありますが、「タイムレンジャー」までのスーパー戦隊は本当に激動期だったなと改めて思います。
「ヒーローとは何か?」だけではなく「悪とは何か?」についても真剣に向き合って試行錯誤していたのが90年代戦隊であり、だからこそ個性的な悪が生まれたのかもしれません。

00年代や10年代になるとどうしても似通ってしまったり既存の焼き直しが多くなったりして、先達は越えられないという感じになっているのかなとも。
ここ10年で最後に印象に残ったのが「ルパパト」のドグラニオでしたが、そのドグラニオですら7位というのが90年代戦隊シリーズの層の厚さを物語っています。
他にもバルガイヤー・バンドーラ様・エグゾスなど魅力的な悪役はいたのですが、劇中の見せ方でどうしてもトップ10入りは難しかったです。
まあ46作品も出ていれば魅力的な悪のパターンも頭打ちになるだろうとは思うのですが、魅力的な悪役の不在というのは深刻な問題ではないでしょうか。

本記事を読んだあなたも魅力的な戦隊の悪役などがいればコメント等で是非教えてください。
ありがとうございました。

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