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「サステナブルファッション品質管理認定資格」を取得した件


先日、外資系某有名ファッションブランドの運営の人と、
カフェで話していて気付いたことがあります。

その会社はフェアトレードや、社会貢献活動を
定期的にしているそうだが、少なくとも私は、
ほぼ活動内容を知らず、驚きました。

社会的な意味があることを実行しているのに、
知られない(≒活動の認知度がない)と、
めちゃくちゃ「もったいないな」と感じました。

そして、一事が万事なので、大企業だけでなくあらゆる企業が
この打ち出しに困っているのでは?と考えました。
なにより私自身、(恐縮ですが)大手アパレルメーカーで
お仕事していたこともあり、同様の問題を抱えていました。

したがって、前置きが長くなってしまったが、
SDGsが浸透する世の中で消費者に必要とされていることを、
特に私が大好きなファッションの分野で、打ち出しをしていくことが、
これからの世の中や世代に響くと考えました。

もし商品の価格が高くても、社会的な意味や価値を正しく伝えれば、
価格でフラれることは減ると思うので、
意味ある価格設定の背景(フェアトレード)を消費者に伝えたいです。

そこで出会ったのが、
「サステナブルファッション品質管理認定資格」というもの。

資格証明書(本名を伏せています。)

おそらくまだほとんどの人が、この資格を聞いたことが無いと思います。

▼本資格について

この資格は2022年2月に開設されたばかりの新しい認定資格です。
事務局の方にお話を伺った所、お聞きした話の詳細は書けませんが、
国内で「60名強くらい」しかまだこの資格を持っていないそうです。
難易度はやや高めくらいと聞きました。
*手前味噌ですが、主観として実際に勉強して、
 受験した内容は難しかったです。

某ファッション通販大手の会社も、この資格に興味があり、
全社員に受験させるという話もお聞きしました。

この資格を勉強して取得したにあたり、
改めてSDGsについてファッションの観点から考え、
やりたいことがあるので、この機会に自分の考えをまとめました。

▼若い人の考え方≒新しい世代の考え方

私はミレニアル世代ですが、サステナブルやSDGsを考える際、
ひいてはこれからのビジネスには、私のひとつ下の代、
つまり、これからの世代(Z世代)が重要であると考えています。

Z世代の考え方は下記。

・例えば日頃から自分たちが使っているサービスである
 メルカリ・タイムズカーシェア・サマリーポケットなど、
 インターネットで簡単な設定をしてみんなで共有する。
*Google DriveやiCloudももちろん当てはまります。
→精神的に個人の持ち物が減っていって、
 みんなで使うことが当たり前になりつつある。
(いずれ誰かが使うから大切に使う・自分だけのものと思っていない)

つまり、エコフレンドリー(環境に優しい)な考えが、
すでに日常生活に浸透し始めているのでは?と考えています。

ただ課題点として、この考えとマッチするファッションブランドが
まだまだ少ない、もしくは認知されていない。

ただここまで書きましたが、一般的に、
「アパレル業界ってそもそもコロナ禍で不況なのでは?」
思う方も多いと思います。

補足として、下記の本を紹介します。
結論、世界的に衰退業界では無いです。

「衰退業界といわれるアパレル業界に未来はあるのか。」
コロナ禍直前に発行された業界特化課題整理本で、
2019年7月に発行された本書は、10年後(2030年)のアパレルの未来を
「ローランドベルガー」(ヨーロッパ最大のドイツのコンサル会社)の
東京オフィスリーダー福田さんが解説したものです。

▼書評
前提として、アパレル業界は、世界的に衰退業界ではない。
世界のアパレル市場推移は年5%で成長しています。
しかし、日本市場の成長率は-1.95%と、
世界に比べマイナス成長で縮小しています。

例えば、本書で書かれている日本のアパレル市場の減少の要因は3点あり、
①フォロアー層の減少
②少子高齢化
③単価の下落
 です。

身近な事例として③は、メルカリを始めとする
CtoC市場の拡大に起因しています。
例えば、実際にメルカリで取引がされている人気ブランドランキングは
いわゆるハイブランドでなく、

1位:ユニクロ
2位:ナイキ
3位:アディダス

といった具合で決して価格が高い商品が
二次流通しているというわけでないです。

純粋に考えれば不思議でないですか?

サステナブルを打ち出しているブランドはいっぱいあるのに、
やっぱり身近なブランドが二次流通しています。
「安いから買われている」、ではなくて、
「知られていないから買われていない」のだと私は考えています。

上記のように日本で起きていることや、欧米諸国のトレンド、
中国や発展途上国で今何が起きているのかということが、
事例と数字的根拠を用いて言語化されていたので、
アパレル業界に属する人でなくとも、勉強になると感じる一冊です。
*特にマーケッターにおすすめしたいです。

つまり、業界不振と言われているファッション業界に、
私自身も一石を投じたいと日々考えています。

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