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氷河期世代の辛さは誰のせい?政治?人のせいにしない

踏んだり蹴ったりな境遇の氷河期世代(ロスジェネ世代)ですが、この辛さは誰のせいなのでしょうか?

例えば、僕は氷河期世代の底辺職のおじさんで低年収に悩んでいます。生活の不満足や将来への不安もたくさんあるし、しかも妻とは離婚しました。

これは誰のせいでしょうか?


結論から言えば誰のせいでもありません。

すぐに人のせいや政治のせいとかにするのは他責思考です。

冷静に考えてみてください。

人類はずっと人口増が続いていましたし、近代社会はずっと右肩上がりの成長社会でした。しかし、氷河期世代は経済も人口も縮小するという初めての危機に直面した時代です。

この人類はじめての未曾有の事態に適切に対応しろという方が無理があります。

あなたは全く経験したことがない知識もないことを突然「やれ!」といわれてできますでしょうか?

それと同じことなのです。自分は出来もしないのに、国や政治家には対応しろと責任を押し付けるのは傲慢と言えます。



なぜ「誰のせい?」と原因を突き止めたくなるのか?

そもそも「誰のせい?」と自分に起こった不幸や不遇に原因を求めようとする思考・心理自体が有害であると最初に述べておきます。

世の中で起こっている不運のほとんどには、原因はありません。


人はなぜすぐに他人のせいにしやすいのかというと、ダニングクルーガー効果という心理が働くためです。

ダニングクルーガー効果は、自己評価の歪みの一つで、能力や知識が低いほど、自分の能力や知識を過大評価しやすいという現象を指します。心理学者のダニングとクルーガーによって発表されたこの理論は、人々が自己能力を正しく把握できず、逆に自己評価が過信しすぎる傾向があることを示しています。

人は、自己評価を見誤る傾向があるため、自分の不手際や失敗を他人の責任に転嫁しやすい傾向があります。他人のせいにすることで、自己保身を図ろうとするのは、人間の本能的な行動の一つと言えるでしょう。

自分自身の責任を認めることは、自己評価を下げることになり、それを避けようとするのは、人間の心理的な防衛構造からくるものかもしれません。 これは、特に失敗や挫折を経験した際に顕著に現れる傾向です。自分の能力が低いことを自覚せず、失敗を他人の責任にすることで、自己評価を守ろうとするのです。失敗や挫折だらけの氷河期世代はこのような心理になりやすいといえます。


このような行動パターンは、社会生活において問題を引き起こす原因の一つともなり得ます。他人のせいにしてしまうことで、自身の成長や学びが阻害される可能性も否定できません。

人は、他者を責めることで自分を守ろうとする心理的メカニズムを持っていることを認識することが重要です。自己評価と実際の能力や知識には、必ずしも一致しないことを自覚し、自己省察を怠らないようにすることが大切です。

すぐに人のせいにしたがる氷河期世代は、他人や環境の影響を適切に認識し、自己評価を客観的に把握することで、過度な責任転嫁を避けることが必要です。


他人や環境のせいにする危険性と自己責任の重要性

他人や環境のせいにする危険性があるということには注意が必要です。周りの状況や他人の行為によって自分の立場や結果が左右されることはあるかもしれませんが、それを言い訳にして自己責任から逃れることはできません。

自己責任の重要性は、自分が行動や選択の結果に対して責任を持つことが不可欠であるということを示しています。 他人や環境のせいにすることで、自己成長や自己啓発の機会を逃してしまう可能性があります。

例えば、仕事で失敗した時に「上司がきつすぎたせいだ」「環境が悪かったから」と言い訳をすることで、自分の努力や能力向上の機会を見逃してしまうかもしれません。その結果、成長や成功への道が遠のくこともあるでしょう。

自己責任を貫くことで、自分の行動や結果に向き合い、自己成長を促すことができます。失敗や困難があった場合でも、その原因を他人や環境に求めるのではなく、自分自身に問いかけることで、より良い解決策や改善方法を見つけるきっかけになるのです。

自己責任を持つことは、自分の成長や人間関係の向上にもつながる重要な要素となります。 他人や環境のせいにすることは、その問題を先延ばしにしてしまうことにもつながります。自己責任を持つことで、問題解決への取り組みが早まり、より良い方向に進めることができるのです。また、他人や環境の影響を受けずに自分の信念や目標に向かって行動することで、自己の力量や自立心を養うこともできるでしょう。

自己責任の重要性は、人間関係や社会生活においても大きな意味を持ちます。他人や環境のせいにすることで、信頼関係が揺らいだり、周囲からの評価が低下することもあるかもしれません。一方、自己責任を果たし、自分の行動と結果に責任を持つことで、信頼を築き、他者からの尊敬を得ることができるのです。


「世の中のせい」「政治のせい」「人のせい」「親のせい」「遺伝子のせい」とすぐ他責思考に走る人が氷河期世代には多いです。

しかし、本当は誰のせいだったのかなんてわかるわけがないですし、今更、責任の所在を明確にしたところで氷河期世代の生活は向上しません。人のせいにすることは幼稚な恨み言・お気持ちに過ぎません。

お気持ちで愚痴を言って現実の生活が良くなるのでしょうか?仮に氷河期世代の苦悩が政治のせいだったとして、現実的に国は何もしてくれません。

それよりも現実と自分の現状を直視し、現実的で合理的な思考方法と行動を身に着ける方が良いでしょう。

自分の行動や選択に責任を持つ姿勢を持ちつつ、周囲との調和を大切にしていくことが、より良い人生を築いていく上での鍵となるのではないでしょうか。


人のせいにしない考え方。他責思考からの脱出

他人や状況を責め立てることで、一時的には不安や怒りを和らげることができるかもしれませんが、長い目で見れば自分自身を苦しめることになりかねません。

他責思考というマイナスな癖。その思考パターンは一度始まると、自分を責めることなく状況を改善することが難しくなり、結果的にマイナスサイクルに陥りやすいです。しかし、このマイナスサイクルから脱出する方法は存在します。


他責思考から脱却し、ポジティブな思考に転換するためには、自己責任を受け入れることが重要です。他人や状況を責めるのではなく、自分自身がその状況にどう向き合い、どんな行動をとるかを考えることが大切です。過去の出来事や状況を振り返り、そこから学び、成長していく姿勢がポジティブな思考への第一歩となります。

自分自身の行動や言動を客観的に振り返り、どのような要因で他責思考に陥りやすいのかを理解することが重要です。

さらに、他責思考から脱出するためには、問題解決のプロセスを見直す必要があります。問題が発生した際に、まずは他人や環境を責めるのではなく、問題の根本原因を見極め、解決策を模索することが求められます。自分ができること、改善すべき点を具体的に洗い出し、着実に改善していくことが大切です。


自己肯定感を高めることもポジティブな思考につながります。

自分を否定し続けることは、自信や自己価値を下げる原因となります。自分を受け入れ、自分を大切にし、自分を信じることで、他責思考から脱却し、ポジティブな気持ちで今と向き合うことができるようになります。自分を受け入れ、認めることで自己肯定感が高まり、他人や状況を責める必要がなくなるのです。

また、感謝の気持ちを持つこともポジティブな思考を育む手段の一つです。他責思考では他人や状況を責めることにエネルギーを使いがちですが、感謝の気持ちを持つことで、今自分が持つ幸せや良い面に目を向けることができます。日々の小さな幸せや良い出来事に感謝し、ポジティブな気持ちで過ごすことで、他責思考から解放されることができるでしょう。

人を責めるのではなく、自分自身と向き合い、ポジティブな気持ちで人生を歩んでいきましょう。


氷河期世代の不安を和らげる実践的なヒント

氷河期世代の方々に向けて、日常生活で気をつけるべきポイントや実践的なヒントを提供していきます。

まず第一に、経済的な不安を抱える方々にお勧めしたいのは、資産形成に関する情報収集を精力的に行うことです。定期的に新聞やインターネットの情報をチェックし、将来の備えを考えるきっかけにすることが重要です。また、投資や節約の方法についても学び、具体的な行動に移すことで、将来への不安を軽減することができます。

次に、生活環境や健康面における不安を和らげるためには、適度な運動やバランスの取れた食事、睡眠の充実など、日々の生活習慣に注意を払うことが大切です。ストレスや不安を感じた時には、気持ちをリセットするためのリラックス法を取り入れることも効果的です。例えば、瞑想やヨガ、読書など、自分に合った方法を見つけて実践することが大切です。

また、社会的なつながりやコミュニケーションを大切にすることも、不安を和らげるポイントの一つです。友人や家族とのコミュニケーションを深めることで、孤独感や不安を軽減することができます。また、地域のイベントやサークルなどに参加することで、新たな出会いや経験を通じて心の豊かさを得ることができるでしょう。

さらに、自己成長に取り組むことも、不安を和らげるために大切なポイントの一つです。新しいことに挑戦したり、趣味を楽しむことで、自己肯定感を高めることができます。自分の可能性を信じ、自己啓発書などを通じて、精神的な成長を促すことで、将来への不安を払拭することができるでしょう。


氷河期世代はその豊かな経験や知識を活かし、未来に対する見識を深めることができます。過去の成功体験や失敗から学び、それを未来に生かすことで、より賢明な意思決定ができるでしょう。

また、若い世代との交流を持つことで、新しい視点やアイデアを得ることも可能です。若い世代とのコラボレーションによって、新たなビジネスや社会の可能性を拓くことができるでしょう。

さらに、氷河期世代は自己成長やスキルの習得に積極的に取り組むことで、未来への準備を整えることができます。技術の進歩やデジタル化が進む現代社会において、常に最新の情報やスキルを身に付けることは必須となっています。自己投資を惜しまず、新たな分野に挑戦することで、氷河期世代は今後の激動する社会にも対応できる強靭な力を身に付けることができるでしょう。

しかし、現実を直視すれば、氷河期世代が未来に対して不安を感じるのは理解できる部分もあります。経済の不安定さや社会の厳しさ、さらには環境問題など、多くの課題が待ち受けています。これらの問題に直面する中で、氷河期世代は自身の立ち位置を見つめ直し、自己実現や社会貢献といった新たな価値観を模索する必要があります。

それでも、未来への展望を持ち続けることが重要と言えます。困難な状況や課題に直面しても、希望を捨てずに自らの可能性を信じ、前進する姿勢が必要です。氷河期世代が自らの経験と知識、そして心の強さを活かし、未来への不安を乗り越え、新たな可能性を切り拓いていくことで、より良い社会の実現に貢献することができるでしょう。


経済的・健康面・社会的な観点からバランスよくアプローチすることで、不安を軽減し、豊かな人生を築いていくことができると考えられます。気持ちに余裕を持ち、前向きな姿勢で日々を過ごすことが大切です。

氷河期世代の僕達は今こそ、自らの可能性を信じ、未来に向かって前進する決意を固めるべきです。過去にとらわれることなく、未来を見据え、新たな挑戦に果敢に取り組むことで、僕らの人生には輝かしい未来が待ち受けているに違いありません。


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