見出し画像

株式会社ヤスナ設計工房:山路 那々氏 西﨑 詩奈氏 インタビュー(取材日/2022.8.24)

1962年に創立した株式会社ヤスナ設計工房は、兵庫県姫路市に本社を置く設計会社です。各種プラント関係の設計や、FA機器・建設機械・医療/防災設備・サービスロボットといった幅広い設計フィールドを持っており、近年ではAIやプログラミングなど、新たなシステムを機械設計に導入し、設計の可能性を追求し続けています。
 
今回、そんなヤスナ設計工房で働く、入社1年目の設計担当 西﨑 詩奈氏、採用担当の山路 那々氏にインタビューを行いました。本記事では伺った内容をQ&A形式でお伝えしていこうと思います。果たして、どんなお話を聞かせていただけるのでしょうか?

エネルギープラント事業

8つの事業内容

①エネルギープラント事業
(設計実績:各種ボイラー・各種タービン・燃料電池・原子力発電設備 など)
②環境プラント事業
(設計実績:都市ゴミ焼却設備・産業廃棄物焼却溶融設備・リサイクル設備 など)
③産業プラント事業
(設計実績:転炉・厚板、薄板、形鋼圧延ライン・バイオエタノール製造設備 など)
④建設機械事業
(設計実績:油圧ショベル・クレーン・シールド掘進機・トンネルボーリングマシーン など)
⑤FA/ロボット事業
(設計実績:自動搬送システム・自動車塗装設備・溶接、組立、塗装、加工ロボット など)
⑥推進機関係事業
(設計実績:ジェットエンジン・船用ガスタービン・航空機・車両制御装置 など)
⑦医療/防災事業
(設計実績:手術支援ロボット・治療装置ロボット・非接触型検査装置・防潮提ゲート など)
⑧その他事業
(設計実績:油圧設備ユニット・鍛造、成形プレス・生産技術設備・試運転助成設備 など)

出典:株式会社ヤスナ設計工房 会社HP 事業紹介
環境プラント事業

■ 西﨑さんのお仕事について

Q ――8つの事業の内、どちらの設計をされているのでしょうか?

A 西﨑さん:発電所を動かす土台部分の油圧設計をしています。8つの事業ですと、その他事業にあたります。

Q ――設計に関わる仕事をしようと思ったきっかけは何ですか?

A 西﨑さん:大学で設計ソフトを扱った時「これを仕事に出来たら楽しいだろうな~」と思ったのがきっかけです。機械物理学を専攻したことで、更に機械系に興味を持ちました。

Q ――実際に今の部署に配属されて、どのようなことを学んでいるのでしょうか?

A 西﨑さん:機械組立工がどのように組み立てをおこなうのかをイチから学んでいます。そこを理解して、初めて図面を作成できるようになります。

Q ――色々勉強されている段階だとは思いますが、やりがいや成長を感じるエピソードなどはありますか?

A 西﨑さん:上司から依頼された図面の修正に対して、なぜ修正になったかが理解出来たときは成長を感じました。

Q ――今後の目標は何ですか?

A 西﨑さん:一人前の設計者として、安心して仕事を任せていただけるようになりたいです。今は業務の一部にしか携われていませんが、将来的に大きなプロジェクトをお任せいただけるように頑張ります!

産業プラント事業

■ 兵庫県での就職について

Q ――西﨑さんは奈良県にご実家があるそうですね。なぜ兵庫で就職することを選んだのでしょうか?

A 西﨑さん:地元周辺には設計職を募集している求人がなかったからです。地元が好きなので、いつでも帰省できる範囲として近畿地方で就職先を探していました。色々見ましたが、条件に合ったのが弊社でしたのでここに決めました。

Q ――“条件に合った”とは具体的にどのようなことですか?

A 西﨑さん:一生設計の仕事が出来るところです。ものづくり企業だと異動の可能性もありますが、弊社は設計を専門とする会社なのでずっと設計に携わっていられると思いました。また、働きやすい環境も条件のひとつでしたので、面接の際、私の話を親身に聞いて下さったところや、実際に肌で感じた温かい社風も決め手になりました。

建設機械事業

■ 働く上で大切なこと

Q ――お二人が働く上で大切にしていることは何ですか?

A 西﨑さん:質問や書類確認で上司にお時間をいただく際、相手の時間を無駄にしないように気をつけています。具体的には、質問であれば、予め明確な言葉で説明できるようにしたり、書類の確認であれば、上司に見ていただく前に自分でチェックしたりなどですね。

A 山路さん:今自分がやっている業務が本当に正しいのかを意識して取り組むことです。定期的に業務の見直しをするなど、常に学生のために何が出来るかを考えながら仕事をしています。

FA/ロボット事業

■ ヤスナ設計工房の魅力

Q ――研修制度について詳しく教えてください。

A 西﨑さん:ヤスナは入社後6ヶ月間の研修制度があります。
まず、入社後2ヶ月間は姫路の本社でCADの操作方法など設計の基礎を学びます。その後、各部署に配属され、各設計分野の専門知識を学ぶ配属先研修を1ヶ月間行った後、上司と1対1で実務を行うOJT研修が3ヶ月あります。
また、文系の方や工学系以外の理系の方を対象とした研修制度もあります。
研修制度が充実していること、また、対象を理系に絞った企業も多い中、設計やものづくりに携わりたい方は誰でもイチから学べる環境があるのは弊社の強みですね!

Q ――御社にはリラックスルームがあるそうですが、どういったお部屋なのでしょうか?

A 山路さん:全面フリースペースで、食事スペースの他、ヨギボーや卓球台まである部屋です。社員が少しでもリフレッシュできるよう、新社屋の建設を機に設置されました。

Q ――外国籍の方でも安心して働ける環境とはどのようなものですか?

A 西﨑さん:日本語の単語テストやお悩み相談を実施しています。日本に来たばかりで買物に不慣れな社員のために上司が付き添ったこともあるんですよ。仕事に限らず、暮らしの面でのサポートもおこなっています。

A 山路さん:また、ご家族のところに帰省する場合に長期休暇を取ることができたり、ご家族を日本に呼び、日本で生活をする場合は家族手当や住宅手当が支給されます。
(家族手当や住宅手当は福利厚生の一部であり、全社員が対象です。)

Q ――他社に負けないと思う、御社の強みは何ですか?

A 山路さん:事業面で多種多様なフィールドを兼ね備えていることです。理由としては、コロナ等で1つの分野が駄目になっても他の分野で補填出来るから。元々、弊社は船舶用ボイラの設計から始まりました。日本トップシェアを誇っていた時期もあったのですがオイルショックで落ちてしまい、この技術を他の分野に展開出来ないか?と考えたのが事業拡大のきっかけです。例えば、人の命を守る医療ロボットや、飲食店で利用されるサービスロボット等ですね。ひとつの成功事例を色々なことに展開していき、今のヤスナがあります。

推進機関係事業

■ 大学生へのメッセージ

Q ――最後に、この記事を呼んでいる大学生の方へ向けたメッセージをお願いします。

A 西﨑さん:就活で選考まで進んだ際に大事になってくることは「姿勢」「声のトーン」「笑顔」「一貫した意見」の4つ!第一印象で全て決まるのでこの4つだけは覚えていてほしいです。

A 山路さん:働く上で重要なことは「成長できる環境」です。職種ひとつ取っても業務は幅広いですし、会社によってどこまで深められるかは違ってきます。なので、キャリアプランを明確にして就活に挑んでいただきたいと思います。

医療/防災事業


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?