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【大和田伸也さん、井上芳雄さん他が熱演】「リアルに聖書を聴ける」無料アプリにPC版登場!

 約1年前、「聴くドラマ 聖書」というiPhone/Androidアプリがリリースされました。150人の名優の方々が起用されたことで、いわゆる一般メディアでも取り上げられました。

 一応、キリスト教メディアからも一つ載せておきます。

 アプリのダウンロードはこちらから。

 「聖書を聴くためのツール」自体これが初めてという訳ではありません、カセットテープやCDといった媒体であれば過去に商品化されたことがあります。また、「聴くドラマ」は新改訳2017という版が使われていますが、国内の聖書シェアの8割を占める新共同訳であればこちらのYouVersionアプリで音声を聞くことができます。

 ただ、これら既存ツールと「聴くドラマ」の決定的な違いは、リアリティにあるのだろうと思います。これだけ配役を細かく設定したものも初めてでしょうし、それ以外の効果音(風雨や群衆の声など)もしっかり織り交ぜられているのです。

 そもそも、聖書は「聴かれるもの」として始まりました。それは、ルネサンスで印刷技術が生まれるまでは書き写さなければ複製できなかったという決定的な事情が作用している訳ですが。聖書が書かれた当時は、教会から教会へと巻物が回覧されて行き、聖書の言葉を聴く機会も人々にとって本当に貴重だったことが想像されます。
 もちろん現代にあっては、手軽に入手できる「書物としての聖書」を読むことも大切ですが、クリスチャンの慣用表現として「神の声を聴く」「神に聞き従う」といったものがあるように、心を静め、集中して聞き入るということは今でも大切なんだろうと思います。

 実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。 新約聖書 ローマの信徒への手紙10章17節(新共同訳)

 このアプリを開発した日本G&M文化財団(G&M=Grace and Mercy=恵みと慈しみ)は、他にもいくつかの働きをしています。
 その一つが、聖書やキリスト教書を共に聞いて、感想を話し合うことを推奨するというものです。聖書についてはPRSバイブルクラブ、キリスト教書についてはJSUブッククラブと呼ばれています。
 対面開催を基本として考えられているようですが、コロナ禍にあってはオンライン開催もできるようにサポートしてくださるそうです。
 しばらく前にこういう記事を見かけていました。

 これは自分のこととしても非常に同感するところです。もちろん聖書を読むための解説書の類も数多く出版されていますから、時間をかければある程度は何とかなるのだろうと思います。しかし、その時間の確保が難しいというのも事実です。「読むことによってしか触れられない」よりも「聞くという選択肢もある」方が、聖書に触れるための間口は確実に広がります。「ながら」であっても、聞いていないよりはいいのではないでしょうか。
 一方、「一人で」(=自分だけで)という点にも思うところがあります。もちろん、一人で聖書を読む場合でも厳密に言えば「神の助けを得て」読む訳ですが、共に読む/聞く人の感想や疑問を通して視点をより多様に持つことができたり、考えてもみなかったところに気づかされるということを、私も数多く経験してきました。G&M財団が2つのクラブを展開していることにも、このようなねらいがあるんだろうと思います。
 このような聖書の言葉もあります。ここでは「教える-教わる」の関係性が鮮明ですが、参加者同士が学び合い教え合うことも有益です。

 エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が(中略)預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、(注:フィリポは)「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
          新約聖書 使徒言行録8章27、30~31節(新共同訳)

 また、コロナ禍によって形は大きく変わりましたが、人間は他者との関わり無しには生きていけない存在だと思います。日本には、内村鑑三をルーツとする「無教会派」と呼ばれるグループがありますが、そういった人たちも一切集まっていない訳ではないのです。以前の記事でも書いた通り、神と自分との関係も大切ですが、同様に周りの人々との関係も大切だと考えるのがキリスト教です。

 少々脱線が過ぎた気もしますが、このアプリを通して聖書に触れる方が一人でも多く起こされることを願います。そして、気になることがあればぜひ教会へ。個人的には、礼拝よりも祈り会(祈祷会)の方が気軽に疑問を投げかけやすいんじゃないかと思います。
 ちなみに、G&M財団としても聖書を解説するYouTubeチャンネルを開設し、続々と動画をアップロードしています。

 ここで締めようと思ったら、肝心のPC版の紹介をしていなかったことに気づきました(爆) まずはこちらをクリック。
 メールアドレスとパスワードを使ってアカウント登録をする必要がありますが、それさえすればブラウザ上で聖書を味わうことができます。英語・中国語(繁体/簡体)・スペイン語にも対応しています。

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 一通り調べていたら、PC用アプリも一応あることに気づきました。

 ということで改めまして^^;、ぜひどうぞ。

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