1年ぶりに創作讃美歌作品完成!~主の日を待ち望み~
3ヶ月余に渡ってブログ形式の記事がご無沙汰となっていましたが、こんなことが起きればさすがに出さない訳にはいきません。(この3ヶ月のあれこれについては、夏休みに入ったらまとめて更新します^^;)
このnoteを始めたそもそものきっかけが賛美歌・奏楽曲創作作品の紹介でしたが、そのnote開設後に完成した初めての作品となりました。
サムネイルの状態だと「()」の中身がほとんど見られませんが、そこには「キリスト者の生活、終末、キリストの再臨」と記しています。この3つは、仮に賛美歌集に収録される場合、あるいは自分でオリジナル作品集を作成する場合に、どこの項目に収録してほしいかを表したものです。
終末は「この世の終わり」のことで、その時にキリストが天から再び降(くだ)ってこられるというのが再臨です。ちなみに、タイトルの「主の日」は礼拝が行われる日曜日の意味合いで用いられるのが主流ですが、新約聖書(使徒による手紙)では何回か再臨の日を指して用いられています。今回は後者の意味で使用しています。
再臨を巡っては、キリスト教の中だけでも非常に多くの議論がなされ、中には具体的に「この日に再臨が起きる」と声高に叫ばれたことも何回もありました。そういう意味でセンシティブなテーマと言えますが、今回の歌詞は無難なラインを保てているんじゃないかと思います(^^;;
1.主の日を待ち望み 目を覚まし、祈ろう
信仰のともし火を 絶やすことなく
再び主イェスが いつ来られるかは
父なる神だけが 知っておられる
2.主の日が来る前に 起こる試練にも
恐れることなく 最後まで耐え抜こう
たとえ尋問に 立たされたとしても
語るべき言葉は 主が与えられる
3.主の日が来るまで 日々励みつつ
神の賜物を 活かし続けよう
信仰と愛とに 基づいた業を
主は喜びながら 見ていてくださる
という歌詞です。これも歌集収録を意識していますが、創作賛美歌には必ず1ヶ所以上の引照聖句をつけています。多くの歌集では、各曲の譜面の隅に小さな文字で引照聖句箇所が記されています。
今回のそれは、マタイの福音書24章13、36節、25章1~46節(章全体)、ルカの福音書21章12~15節、コリント人への手紙第一15章58節(すべて新改訳2017)です。長すぎる25章を除く4ヶ所の本文をご紹介します。
もう一つ、聖書本文ではありませんが、こちらの文章も意識しながら作りました。
愛のわざに励みつつ、主の再び来りたまふを待ち望む。(日本基督教団信仰告白の一節。全文はこちらから)
さて、今回の曲がどのような経緯でできたのかについてですが、なかなか不思議な展開でした。
1節:火曜(6/29)夜、仮眠に入りかけたタイミングで「降ってくる」。(「目を覚まし」なんて言葉が入っているのに^^;)
2~3節:翌日の某授業がちょうど「終末」に関する内容で、その最中に捻り出す
今までは「時間的余裕がないと作品は作れない」と考えていましたが、今回の経験を通して「忙中にあっても、与える時は与えられる」ということを知りました。
今回2つの「初めて」がありました。
一つは、詞・曲とも作らずに曲は既存作品を使わせていただいたということです。今回使用した曲は、北ウェールズの作曲家ローランド・ヒュー・プリチャード(1811-87)によるHYFRYDOL。この曲は、既刊の讃美歌・聖歌集でいくつかの詞との組み合わせで収録されています。最も有名なのは、讃美歌21-476「あめなるよろこび」だと思います。とは言え、この詞にはより有名な旋律(475)との組み合わせもあるんですが(^^;; この曲と組み合わせることも、1節を発想した時点ですでに頭にありました。これも不思議な経験でした。
もう一つは、電子オルガンでの収録だったことと「弾き歌い」をしたことです。厳密に言えば3つとも言えますが。
2019年までの作品は出身教会(日本同盟基督教団 新発田キリスト教会)のリードオルガン(河合楽器製)で収録していましたが、昨年の2作品は教会を会場とした集会が全くない時期にできたので、わざわざ教会に行くのを面倒がり、実家にあるYAMAHAのキーボードを使うことにしたのです。あるきっかけで自分の歌声を晒すことへの耐性はついたので(笑)、キーボードで事前に録音した音源に歌声を乗せたのです。しかし、今春に柏崎市へ引っ越して神学校(新潟聖書学院)へ入学しましたから、その方法も取れません。ですので、チャペルにある電子オルガンで「奏・歌同時進行」ということになった訳です。昨日の昼過ぎ(授業後)に1時間半余を費やし、約30回の失敗を経てベストな映像が撮れました。
オルガンの写真は見出し画像に載せています。そういえば、アイコンはこのオルガンを弾いている最中の写真でしたね。
だらだらと書いてしまいましたが、創作にはこういう裏話があるということを知っていただければ幸いです。また、過去の作品紹介や創作を始めるに至る経緯についての記事はこちらのマガジンにまとめていますので、よろしければご覧ください。
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