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【サッカー天皇杯】たまにはこんな方式でもいいのでは?

 第100回という大きな節目を迎えた、天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会。元日に新国立競技場で行われた決勝では川崎フロンターレガンバ大阪を1-0で下して初優勝を飾りました。

 当初の日程では5月下旬に開幕する予定でしたが、コロナ禍のため9月中旬に繰り下がり、大会方式も例年とは大幅に異なる形となりました。

 簡単に言えば、3回戦で各地域の代表が決まり(※)、5回戦で都道府県代表の代表2クラブが決定。準々決勝でJ2・J3王者がこの2クラブとそれぞれ対戦し、準決勝で満を持してJ1王者と2位が登場したのでした。
※北海道・東北で1地域扱い。アマチュアシードは所在地域に組み込み
 その結果、NHK BS1で全国中継された5回戦までの試合も非常にコアな(誉めてる)組み合わせとなったのです。(初出時のみ記すカッコの中は所属リーグ)

1回戦 9月16日(水) 東京武蔵野シティFCJFL)vs栃木シティFC関東1部)
2回戦 9月30日(水) 福山シティFC広島県1部)vsFCバレイン下関(中国)
           Honda FC(JFL)vs 常葉大学東海学生1部)
           ※NHK静岡で生放送、BS1で深夜に録画放送
3回戦 10月28日(水) Honda vs FCマルヤス岡崎(JFL)
4回戦 12月13日(日) 筑波大学関東大学1部)vs高知ユナイテッドSC(JFL)
           ※深夜に録画放送
5回戦 12月20日(日) Honda vs 筑波大

 一連の「中継劇」は、さすが公共放送と感じさせてくれる出来事だったと思います。そもそも、BS1は例年1回戦を中継していませんでした。今回1回戦から中継したのは100回だったからなのか、他の理由なのか、分かりませんが…
 今大会で最も注目度が上がったのは福山シティではなかったでしょうか。県リーグ所属ながら準々決勝に進出し、小谷野拓夢監督のわずか22歳という年齢も注目される一要素だったのではないかと思います。失礼ながら、もし例年通りの大会方式だったらどうなっていただろうかと思ってしまいます。

 私は元々コミュサカ志向なので今大会は例年以上に楽しめましたが、一方でJリーグのほとんどのクラブが出場できなくなった訳ですから、いまいち楽しめなかった方のほうが多かったかもしれません。
 タイトル通り、さすがに「今年以降もずっと」とは言いません。ただ、都道府県代表にこれくらいフォーカスが当たる大会もあっていいのではないかと思うのです。それで、こんな案を考えてみました。

①第110回大会以降、10回ごとにこの方式を採用
②大会は「本大会」「Jリーグ予選」「都道府県代表予選(アマチュアシードも参加)」で構成され、本大会は両予選を勝ち残った8クラブ=16クラブで開催
③Jリーグ予選では同リーグ同士の、都道府県代表予選では同地域同士の対戦をなるべく避けるように、1回戦の組み合わせ抽選で工夫する
(後者に関しては100回大会と同様の「地域代表決定方式」でもいいとは思うが、同地域同士の対戦だとマンネリ化するのではないかという危惧がある)
④この方式を取る年は、ルヴァンカップをJリーグ予選に合流させる。なお、Jリーグ予選に勝ち残った8クラブは、ルヴァンカップとしての準々決勝以降を天皇杯本大会とは別に行う
 →J3所属クラブは10年に一度都道府県予選に参加しない

 いかがでしょうか。最大の問題は④なんだと思います(^^;; カップ戦の歴史を遡ると(Wiki)、1999~2001年はJ2も参加できるトーナメント方式(ホーム&アウェーの2試合制)だったのです。ある意味で、この案はそれを復活させるようなイメージです。
 カップ戦の一つの意義は若手の積極的な起用ですが、「この方式」を採る年に限ってはどうにかして代替策を講じられないものでしょうか。サテライトリーグの復活というのも、Jリーグクラブ数の増加等の事情で難しいようですが…

 今回は現実離れした内容となりましたが、今年は例年通りの開催が実現できればいいなぁと思います。本来の天皇杯は、プロ・アマ交流の貴重な場なのですから…(そこから、副産物としてのジャイキリが生まれる訳ですが^^;)
 今回の見出し画像は、第98回大会の2回戦 アルビレックス新潟vs高知ユナイテッドSCの観戦時にデンカビッグスワンスタジアムのスコアボードに映し出されていた大会ロゴマークです。

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