イタリア人から教えられた英語の重要性
2019年、人生初のヨーロッパ旅では、何人かのイタリア人と知り合い、友達になった。
個人的に、日本人が一番仲良くなりやすいのはイタリア人だと勝手に思っている。説明は難しいけど、波長が合い、すぐに意気投合する。こんな国民性他にいないなって思う。
その中でも、ローマからアブダビに向かうETIHADの機内で隣に座ったイケメンのナイスガイ、パオロとは特に仲良しだ。
お互いの趣味が野球とF1で共通していたこともあり、大いに盛り上がった。
彼とは今でもF1グランプリの週末には、互いに応援するHondaとFerrariのことをチャットし、ちちくり合うのが日課になっている。
アブダビに向かう長距離フライトの中、仕事や政治までディープな話までするようになっていた中で、彼に言われた一言を今でも鮮明に覚えている。
「Hydecy、もっと英語がんばったほうがいいよ」
ショックだった( ゚Д゚)
TOEICを受け続け、日々のオンライン英会話でアウトプットの練習もやっていたつもりだったし、海外に行っても英語で困ることはだいぶ減ってきていると実感していた。
だから”俺の英語力はイケてる”と自信を持っていた。
そんな中でのパオロの一言、効いた。
彼は続ける
「イタリア経済は長年停滞し、良い仕事、良い給料を貰うためには英語が話せなければいけない。そうやって俺も家族を養っている。」
パオロは生まれたばかりの自分の娘の写真を僕に見せながら、まっすぐ僕の目を見てアドバイスをくれた。
実はパオロ、若い頃は野球のイタリア代表として活躍!その後一念発起してアメリカの大学でエンジニアリングの学位を取り、現在は国際的な企業でエンジニアとして英語を駆使して世界で働いている頑張り屋さんである。
言葉の説得力が違う。
パオロの言葉を検証してみた
グラフを見ると、日本は失われた30年と呼ばれるGDP成長のない30年間で、収入も30年間上がってこなかった"稀な"国であることがわかる。
そしてもう一つ、実はイタリアも同じ稀な国でした。
EU圏で他国が経済成長、収入UPする中で、イタリアだけ取り残された。
実際にイタリアでは高級ブランドが中国資本に買収されたりというニュースもあり、相対的に”安い”国になっている。
こうなると、イタリア人は国外に活路を見出すしかない
(個人は国外で働き、企業は海外で売る)
そのマインドのためか、僕が今回の旅で出会った40代以下のイタリア人はほぼ完ぺきに英語を話せていたように思う。彼らは少しでも良い稼ぎを得るために英語は必須なのだ。
そんな彼らと比べると僕の英語力なんて、気持ちの面からまだまだ甘かった
パオロの言葉に間違いはなかった。
でも、日本人の英語ってそんなにダメかなぁ?
ということで、日本の英語力についても調べてみた
2019年度、残念なことに日本の英語力は世界ランク53位まで下落
これは「日本人の英語力が下がった」わけではないと思っている。
むしろ逆に、若い世代を中心に年々日本人の英語力は上がっていると感じる。
しかし、それ以上に世界の英語力向上のスピードが速いのだ。
結果、相対的に日本は毎年ランキングを下げている。
世界は気づいている。
経済発展には英語力が必須だと。
英語≒金
だから必死のパッチで英語を学び、世界に出て、稼ぐ
<国内事例>
昨今のコロナ禍の日本国内でも外資系企業の採用だけは活発で、ちょっと英語が話せるだけで彼らのオファー額は日本企業のそれを20-30%上回ってくる。個人レベルでも英語≒金になることを実感。
いつからこんな状況になったんだろう?
過去1990年代、日本の経済は世界をけん引し、日本のGDPが世界の18%を占めていた時代もあった。
Japan as No.1 そう呼ばれていた時代のこと。
この時の日本の一人当たりのGDPは世界2位で、世界じゅうの金が集まり、世界のエリートが日本で働きたいと思った時代。つまり日本で頑張ることがビジネス、収入面で一番の正解だった。
それが今や日本のGDPは世界全体の6%に留まり、一人当たりのGDPでは23位。経済での影響力が徐々に弱くなってきている。
この状況では日本で働きたい、日本でビジネスをしたいと、海外から来てくれる奇特な外国人はなかなか出てこない。
ならば、日本企業、日本人がもう一度世界のトップになって戦うためには、武器としての英語が必要になってくるかもしれない。
今回パオロの話を聞き、キャリア、ビジネス、収入のために、英語の重要性は分かった。
でも、僕にとって英語が重要な理由はちょっと違う。
英語が話せると、こうやって世界の人と話し合える、議論できる
そして、おじさんになってからでも世界中に友達ができる
この体験こそがめっちゃくちゃ楽しい
だからこそ僕にとって英語は重要なんです。
まだまだ精進しまっせ!
ただただ楽しさのために...☺
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