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復活を賭けたパラダイス in ソウル

Ćao!
2019年夏旅の最終日7日目。LCCでタイからソウル仁川国際空港に早朝到着。
この日は日本に帰る前に初めてのソウルを満喫する予定。

<この日(7日目)の予定>
1. ソウルICN ー(LCC)- 茨城IBK ー(バス・電車)ー 帰宅

あえてトランジットを増やし、その場を満喫する今回の旅もこのソウルでおしまい。
残された時間を満喫するため、いそいそと地下鉄に乗り込みソウル市内へ。
当時2019年夏は日韓関係が最悪の時期。
地下鉄では日本人が見ると胸糞悪くするようなプロパガンダ映像が流されている(しかも英語字幕で外国人観光客にむけて!)
それでも、困っている僕に日本語で話しかけ世話をしてくれた女性もいたり、現地の人からは日本人と分かると特別親切にされたように感じる。
国は国、個人は個人
これからの時代、不健全なナショナリズムは無視すると決めた。

朝の8時から街中を歩き回り午後1時になった。
観光はここ弘大で終了。
仁川空港までは地下鉄で1時間
”4時の便だからちょうど出発2時間前に着くな”

(2019年世界一早く5Gが実用化された韓国市内)

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予定通り午後2時に仁川空港に戻り、EASTER JETのカウンターへ向かう
”あれ、茨城のサインがないなぁ”
そう思いつつもガラガラのカウンターへ

「あのーチェックインしたいんですけど」
印刷したバウチャーを見せると、カウンターのお姉さんが怪訝な目で僕の目を覗き込む
「あなたの飛行機は今先ほど行きました。」

??? へ?
慌ててバウチャーを見るとICN 14:05の文字

”やってもーた”
やってしまったのである14時と4時を完全に混同していた
出発時間と空港に戻る時間を間違えていた

この時の自分のアタマの回路を思い返すと、ちょっとでも観光したい僕は時間が長いほうに、自分の都合の良いほうに勝手に時間を解釈してたようだ。

すべてを理解した僕は、驚き、血の気の引いた表情のまま後退りし、よろよろとその場を去った。

焦りと落ち込みで頭を抱えていると同志を見つけた
同じように飛行機を乗り過ごした日本人カップルが話しかけてきた
同じ境遇を慰め合い、妙な連帯感と安心感が生まれた。旅あるある。
(偶然にも彼らとは帰りの便が同じになる)

気を取り直し(自宅から近い)茨城は諦め、Kiwi.comで東京行きの当日チケットを探すが、日系LCCのPeach(僕にとっては高級)くらいしか残りがない。
翌日までが会社休みだったこともあり、朝イチのJin Air成田行きの便で帰ることにした。
追加費用¥15,000

翌日の便は確保した。夜は空港ベンチで寝ればOK。
さて翌朝5時までのフリータイムをどうしようか?
そうだ韓国プロ野球見に行くか!
アクセスを近くにいた韓国人に聞いてみるが片道2時間はかかりそうなのであきらめる

再びGoogle Mapで近くに何かないか調べてみると仁川には”パラダイスシティ”があるという
パラダイス、なんとも魅惑的な響き!
更にググってみるとそこは最新型エンターテイメント施設で、謳い文句は「未体験が揃う極上リゾート」
広末涼子さんのCMも日本で流れてるとか
しかも初めての人はカジノでの70,000ウォン(約¥7,000)の無料bet券がもらえるという
No Risk, High Return!(・∀・)ニヤニヤ

これは行くしかないでしょ!
カジノで2倍にすれば追加の航空券代が稼げるやん!
早速シャトルバスに乗り込みパラダイスに向かった

パラダイス!!そこは竜宮城のようだった

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エントランスで草間彌生の”あの”オブジェがお出迎え

中は探検すると迷子になるくらい広大な敷地にカジノだけでなくクラブ、レストラン、美術館並び、空港へもバス以外に近未来的な直通高架列車が(無駄に)設置されている。

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煌びやかな光景に心躍るが、本日の目標はカジノで航空券代を稼ぐこと。
バックパックからヨレヨレのシャツを取りだし、Tシャツの上に羽織る。
高級カジノのエントランスで小汚いバックパックを預け会員登録し入場。

カジノで浴びせられる視線は、場違いを語り掛けるが無視、背筋を伸ばしていこう
入場すると自動チェックイン機の端末で操作し、自分のBETカードを有効化する。
これで準備完了
カジノ初心者の僕はルーレット台についた
さて、カードを入れ自分の残高を見ると”0ウォン”汗
あれ、70,000ウォン入ってるはずじゃ?、、、
受付に戻って聞くと自動チェックイン機を操作したときにクーポンが出てきているはずだとのこと。
自動チェックイン機に戻ってみるが、もちろんクーポンは無く、トホホ
またしても自分の焦りからミスを犯してしまった
失敗から学ばない人間は何度も同じミスをする😢

予定は崩れたが現金はある!気を取り直し、入金、ゲーム開始
その後はビビりながら手堅く賭け続け、結局は僅か¥1,000程度のプラス。。。ダサッ
それでもカジノの中では無料でおいしいご飯がいくらでも食べられるのお得ですよ!

そんなこんなでの5時間、深夜0時に近づき空港に戻るシャトルバスの最終に乗るためカジノを出る。
バス乗り場に到着すると異様な静けさに胸騒ぎがする
恐る恐る時刻表を見る。最終バスは、、、、
23:00!?
またしてもやってしまった。。。
数時間前と同じく、自分に都合のいい時間の読み間違いで本日2回目の乗り過ごし
ここでも失敗から学んでいない(汗

しばらくボー然としていると、またしても仲間発見
これもまた数時間前と同じ展開。彼も同じく時刻表を都合のいいように読み間違えたとか。プププ

その「乗り過ごし君」は北海道の大学生で九州の実家に帰省するためにソウル経由にしたんだとか!
そういう乗継もあるのね!関心、感心!

変な仲間意識が芽生えたところで、お互い僕たちはチームとなり一緒に空港に戻る手段を考えた
まずは空港行き列車乗り場にダッシュするが、こちらも営業終了

じゃあ歩こうかと考えるが、地図を見ると回り道が多く3km程ありそうだし危険なニオイもする
結局僕たちは迷路のようなパラダイスシティの出口を10分歩き回って見つけ、そこからタクシーに乗って空港に戻った。
初めてのカジノで少々稼いだウォンは空港に戻ったところで綺麗にリセットされた

深夜1時、ガラガラの仁川国際空港で無料のシャワーを浴び、搭乗口付近のベンチに横たわる。

こうして2019年夏旅、竜宮城での延長戦が終了し、現実へと戻っていった

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