Hyama_.switch
オリジナル漫画「scope」原作(第二部)#1
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オリジナル漫画「scope」原作(第二部)#1

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VS「UMA研究所」篇



東暦29××年。

人身売買、違法ドラッグ、暗殺依頼… 常人には馴染みが薄い、インターネットの最下層に存在するインビジブルな領域、通称「Black Web」 ITリテラシーが低い人間には、アクセスすら不可能な領域で、闇サイトを介した様々な犯罪が、日々横行している。


不幸にも、この闇サイトの陰謀によって最愛の父親を殺害されてしまった、大噛条一狼。 同様に、家族を亡くした闇の被害者たちは、闇への復讐という共通の目的の元、条一狼を中心に自然と共闘し、団結して行った。被害者たちは、闇企業への復讐の過程で、その複雑に入り組んだ闇の深さを知り、いつしか真の闇=黒幕の存在を疑うようになって行った。


その真相に辿り着くためのキーワードである “研究所”。 今まさに、真の闇への復讐を果たすべく、未知なる領域へその身を投じる…  確固たる信念と共に。




【 --- 夢の中 --- 】



目の前に背を向け立っている、金髪ツインテールの少女。周りを見る限り、見慣れた部屋のようだが、漆黒の闇に包まれていて断定する事が難しい。何故かこの謎の少女にだけスポットライトが当たっていて、周りの暗さとのコントラストにより、ひと際光って見える。またこの悪夢か… 嫌になる程、何度も何度も繰り返し強制視聴を強いられているので、夢の中で、これが夢なんだという事に気付いてしまう。


また、いつものように繰り広げられる、凄惨なシーンを見なければならないのか? と吐き気を催していると… 今回の夢は、理解し難い異質な内容が上書き編集されたような、別物へと変貌を遂げていた。


漆黒の闇に包まれた部屋の片隅に、何か獣のような生物が、血だらけ・瀕死の状態で倒れている。 直前まで排出されていたであろう怒号と叫喚が、モワ~ッとした生温かい空気に絡まり、血生臭ささを倍増させる。 …と思った次の瞬間、自身の体内で繰り広げられる強烈な違和感に気付く。


< ドドゥクンッ! ドドゥクンッ! ドドゥクンッ! ドドゥクンッ! >


う、うるせぇ…



身体の内側から打ち上げ花火が暴発しているかのような激しい鼓動音が、マグマのように沸き狂っている。今までに感じた事の無い、自身では到底止めようのない、激しくガサツな高揚感。何とも言い難いが、破壊衝動と快感が直結しているような危険な感覚である。


< ヌメッ >


鳴り止まない鼓動音を垂れ流しながら、ふと自分の手のひらを見ると、大量の血がべったりとへばり付いていた。 この血以上に、さらに異変を感じたのは、自身の視点で映るその手が、鋭い爪が生えたまるで悪魔のように、ごつく巨大なモノであったからだ。背後に人の気配を感じて振り返ると、ダイアナらしき少女が、笑っている姿が見えたような気がした…


また、目に映る全ての景色が、赤いフィルム越しに見た景色のように、赤い世界と化しているのも不可思議だった。


刹那、最後の力を振り絞り、先程まで倒れていた獣のような生物が、激しく飛び掛かって来た。


“ガハァアッッ!!”



真っ黒な肢体で鋭い牙と鬼気迫る表情の顔であったが、何故か目だけは どことなく温かいような、懐かしさを感じる眼差しであった。




< ガバッ! >


とっさに現世に逃げ込んで来たかのように、条一狼が目を覚ます。汗だくで両手をクロスさせて防御姿勢を取っている。


条 「 はぁ はぁ はぁ… おいおいおい、何なんだよ。こんな夢… はじめて見るぞ…  途中から改ざんされたような違和感が拭えねぇ… 」




【 --- 半年後 --- 】



つづく


◇第1部はコチラ ↓




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社会人エンタメユニット「.switch(ドットスイッチ)」と申します。平日は一般企業で働きながら、休日に創作活動をはじめてみました。作家担当のHyama(ヒヤマ)とデザイン担当のKB(カゼバヤシ)の脱力系コンビです。是非、極ゆるの暇つぶし劇を堪能していってくださいー