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小説

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2022年7月の記事一覧

FUSE 2

3/
 「……それじゃあ、お疲れ様です」
 「おー、おつかれー」
 挨拶と共に会釈をする。
 タバコを吸っていた夜勤の先輩がくれた気の抜けた返事がバックヤードに響いた。
 バックヤードの扉を抜けて店内に出るが客はいない。
 窓の外はすっかり真っ暗で、もう数時間もすれば日付が変わるのだからそれはそうだろう。
 俺は買い物をすることもなく店の扉に向かった。
 別に特に用事は無い。
 あとは帰って眠るだ

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FUSE 1

 気が付けば、また海岸沿いへと足を運んでいた。
 滅多に車の通らない閑散とした国道沿いの、ろくに整備もされていないボロボロの柵の向こうにはいつもと同じ砂浜と海、そして濃い橙をした夕陽がぽっかりと浮かんでいる。
 季節は夏で、連日猛暑日を記録しているらしいのだが、海風の吹くこの場所、この時間帯は適度に過ごしやすい気温だ。
 そんな場所で、俺はといえば特に何をする訳でもなく時間を浪費するように、ただた

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bullet 8

 呟いて、それから部長は先程までよりさらに難しい顔をした。
 額に手を当てて何かを考えているようだった。
 俺にはそれ以上のことは何もわからず、ただ部長の次の言葉を待つだけ。
 外を降り頻る雨の音がやけに耳についた。
 「・・・周」
 部長が口を開いてくれたのはたっぷりと数十秒経ってからだった。
 「お前にこの弾丸を渡したのは、本当に黒スーツにハット被った胡散くせぇ男なんだな?」
 「え、・・・と

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bullet 7

(作成途中のため、内容の変更や執筆の中断をする可能性があります) 

 地面を滑るようにして、転がった銃身を手に取り、素早く構えた。
 拳を構えた副島の動きが止まった。
 お互いに命を狙える距離。
 ほんの一ミリでも動けばお互いに動き出す。
 そんな極限の緊張感を孕んで、膠着状態となった。
 「……」
 「……」
 言葉は無い。
 お互いの呼吸音が聞こえるようだ。
 吸う、吐く。吸う、吐く。吸う、

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