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「また、読み返したい。」note保存記事

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また読み返したいような、noteの記事を保存していきます。
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2020年9月の記事一覧

「良い消費」より「小さな生産」を。 できるだけ多くの「死なない」のために/メーン会場さん (冷凍都市でも死なない/屋上)

「ローカル」とは何だろうか、と考える。 「地方創生」が叫ばれて久しい昨今、「ローカル」といえば「地方」のことだと思われることがほとんどである。 「地方」といえば、人口が減り続け、狭い人間関係に苦しみがちで、文化の多様性は少なく、息抜きの場として空虚なショッピングモールがある。そんなイメージを持つ人も多いだろう。 でも、本当にそうだろうか? 「ローカル」は、地方だけのものだろうか? 反対に「地方」のイメージは、本当に地方だけのものだろうか? よくよく考えてみると、人口が減

読まれるタイトルは0.02秒が勝負!戦略的なタイトル作りの"秘伝のコツ"

「記事のタイトルで悩んでいる」 仕事を一緒にする方からも、SNS上でも、よくこうした声を目にします。 私も失敗を繰り返しつつ、なんとか14年間、記事を書いたりWEBや新聞やテレビにのせる広告をつくる仕事をしています。 たくさん書いたものの中から「どのタイトルからの閲読率が高いか」実際クリックされた数字を見て、毎日のように検証もしています。 そこでわかったのは、読まれるタイトルには戦略があるということ。 つまりタイトルづくりには秘伝のタレならぬ”秘伝のコツ”があるのです。

飲みに行こうよ、が含むもの。

ジャケ買いするだけして、まだ読んでいないのだけれど。 タイトルの強さ、帯に入った(赤ら顔の)写真のすばらしさ、そしてもはやビジネス書とは思えない帯コピーにやられ、発売直後についつい衝動買いした本である。 いや、まじめな話。 ぼくら「飲みに行こうよ」って言うじゃないですか。 それは「アルコールを摂取しに行こうよ」じゃないですよね。「話そうよ」だったり、「聴いてよ」だったり、「聴くよ」だったりしているわけですよね。あるいは交わされることばさえもすっ飛ばして、(そばに)「い

デザイナーのキャリアとか面倒な話をゲームっぽく考えてみた。

グロースハッカーとは、マーケターにエンジニアのハイブリット。 グロースハッカー(著:ライアン・ホリデイ氏 / 2013年)で一部分を要約すると、上記のようなことが書いてありました。 意味としては、マーケ活動もエンジニアの能力で自動化し、金・時間を使うことなく商売を成功に導ける、らしいです。 この文を読んだ時、ドラゴンクエストなどのRPGゲームによくある「上級職」をなんとなく思い出しました。 例で言うと、戦士と魔法使いを修めると、魔法剣士になれる、というような。 マーケティ

ぶったまげたいのだ、わたしは。

むかし、1本30万円とかするワインをいただいたことがある。 自他共に認める大富豪の方を取材し、その方の著書を出版し、いやー、よかったね、ありがとね、みたいな席でご馳走になった。ぼくが、たぶん30歳くらいのころの話である。当時それほどワインを飲み慣れていなかったこともあり、正直ぼくは疑っていた。そりゃコンビニのワインよりはおいしいのだろうけれど、さすがに20万とか30万の価値はないだろう。所有欲や自己顕示欲を満たす効果はあったとしても、舌にはせいぜい1万円の喜びくらいしかない

『365日、僕は「これ」しかやっていない』  ベストセラー連発の編集者が語る“作り手”のベーシックスキルとは /編集者 柿内芳文さんインタビュー

昨年8月に47歳の若さで逝去されたエンジェル投資家、瀧本哲史(たきもと てつふみ)さんの著書が出版され現在13万部を超えるベストセラーとなっている。タイトルは『2020年6月30日にまたここで会おう』。8年前の6月30日に行われた瀧本さんの“伝説の東大講義”を収録した本である。 編集担当は柿内芳文(かきうち よしふみ)さん。『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『嫌われる勇気』『漫画 君たちはどう生きるか』と、ミリオンセラーを3つも生み出しているスーパー編集者だ。そんなヒットメ

あなたが正しそうなことを言えるのは、そこに当事者性がないから。

※補足:この記事は、特定の人物の政策や政治信条の是非について論じるものではないことをあらかじめ記しておきます。 「おつかれさま」という当たり前先日、内閣総理大臣の職を辞任する意向を表明した安倍首相。病気を理由にした志半ばの退陣にさまざまな声が挙がりました。約8年間という長期政権、計り知れないストレスとの闘いがあったことでしょう。 ですが、ひとつだけ今回の辞任にあたり私がどうしても違和感をもったムーブメントがありました。それは「まずは首相に“おつかれさま”と労うべき」という