映画鑑賞感想会をした件②
前回のお話は以下の記事で読むことができます。
感想の前に注意事項を書きます。まず、この記事は私が今後の創作で役にたつかもしれない、と思った情報と感想の両方を入れるために、映画のシーンを詳しく解説しています。なので、ネタバレが苦手な方は絶対に読まないでくださいね。約束ですよ!
あと感想にマイ・インターンを選んだ理由です。春クジラさんに3作候補を挙げていただき、その中で私が一番好きな映画を選んでおります。とくにベン・ウィティカ―は私の理想の男性像でもあります。なので、この記事はベン贔屓の感想になっております。ご承知願います。
マイ・インターンの感想②
後半の起
さて、物語は後半です。ここまではジュールズがベンに心を開くまでのお話でした。再生開始58分10秒。①でも書きましたがもう一度載せますね。
朝、自宅から出勤する赤いワンピースのジュールズ。(赤はカラーセラピーてきに「自分を奮い立たせる色」そして彼女の勝負色の一つかもしれません)家の前に止まったいつもの車にのると、迎えに来たのはシニアインターン(ベンと同期)72歳女性。運転がものすごく下手。車の中でキャメロンにメールを打つジュールズ。メールの返信。昨日ジュールズにいわれたとおり、ベンは別の部署に異動した。ジュールズはコーヒーショップでベンをみつけて、異動についてあやまる。
「こんなことをするなんて、わたし、どうにかしてるわ。いつもは、こんなクズじゃないの」
「あなたがいると落ち着くし自分に自信がもてるの。不思議ね。私の謝罪を受け入れて、戻ってきてくれない? ベッキーのとなりの席を使って」
ベンはいつもの笑顔でジュールズの謝罪を受け入れる。
後半の承
次は二番目に好きなシーンです。ベッキーの好感度もこのシーンで一気に上がったのではないでしょうか?
ジュールズがベッキーの隣にベンの席を移動すると伝える。そしてこれでもかとベンを褒めちぎる。ベッキーの目にはじわじわと涙が……。
すかざずベンがベッキーの彼氏を呼ぶ。(こゆとこベンは抜け目ないよね)
ベッキー「私、9ヵ月もいるのに、ジュールズにデータを見ておいてなんて頼まれたことない!」
ベン「それは悔しいだろうね」
「ペンシルバニア大で経営学の学位もとったのに、ここじゃ何にもできない女。50歳も年上の耳が遠い人に負けるなんて」
ハンカチを彼氏に渡すベン。(伏線)
「君はよくやってるよ」
「1日に14時間も必死に働いてるのに、気づいてくれない……なさけない! 職場で泣く女は嫌いなのに」(わかる。わかるよベッキー!)
「君の力になりたい。試しにわたしを使ってみてくれないか?」(この言い回しコミュ力素晴らしい)
「私はただ、ジュールズにインターンがいなきゃ仕事もできないって思われたくないの」
「じゃあ、きつい事実を教えよう。一日の睡眠時間が7時間未満の女性は、7時間以上眠る女性より38%太りやすい(ジュールズのお母さまのお話! ここできた。使い方最高)
「うそ!?」
「とにかくふたりでがんばろう。まず机をかたずけよう」(説得もお上手。ほんとベン素敵。感情的な人を相手にしても、けっしてブレない安定感が人を安心させるよね。ベン最高)
開始から1時間3分
会議中のジュールズに頼まれた資料のまとめを報告するベン。
ベン「ベッキーといっしょに資料を見ました。今まで広告費をつぎ込んだ分野が低迷、逆に低所得者向け商品は伸びるみこみがある。ベッキーが経営学専攻だってご存じでした?」
ジュールズ「知ってるわ……今まで忘れてたけど……あとで褒めておくわ」「ぜひ、そうしてください」※できる執事みたい。ここで、観客もベッキーがこの先、報われていく未来を感じてほっとする。
後半の転
いよいよ物語は大詰め。フィオナといい感じだったり、家にデイビスが居候したり、同僚の男性たちとの世代を超えた友情を育んだりと、すっかりベンは社会復帰しました。一方後半の主役ジュールズは……。
ベンがジュールズを迎えに行くと、マット(ジュールズの夫)が具合悪そうに出迎えた。ペイジ(ジュールズの娘)の泣き声が玄関まで聞こえてくる。マットはペイジの友達、マディの誕生日会に行く予定だったが具合が悪くて行けそうにない。かわりにベビーシッターと行くことになったが、ペイジはシッターとは行きたくないと泣いている。(ペイジとベンのやりとりがおじいちゃんと孫みたいでほんと可愛い)ペイジはベンと共に誕生日会へ行くことになった。
誕生日会の会場についたベンはペイジに尋ねる。
「マディはどの子?」
「ピンクの服の子よ」
遊具で遊ぶ小さな女の子は全員ピンク系の服を着ている。結局ベンはマディが誰かわからない。(このパターンすきw)(ピンクの服の女の子が多いってこの映画だとマイナスのイメージなんだと思う。ピンク=女の子。保護者の価値観などを表している気がする)公園のベンチで会話する保護者女性(ママ友)ふたりにベンが挨拶をしてベンチに腰掛ける。
ママ友たちは、ベンがジュールズの部下だと知って微妙な顔をする。
「ジュールズは性格がきつくて大変じゃないの?」(でっかいお世話だなおい! 本当にこんなこと初対面の人にいうのかママ友こわい)
「尊敬できる素晴らしい上司です」とベンが呆れながらもジュールズをフォロー。以前車の中で聞いたジュールズの愚痴を思い出しているのかな。ベンにしては珍しくスマートではない感じ。たぶん作中で一番ベンがムッとした場面はここだと思う。
ペイジは具合が悪いとベンに訴え帰宅。車の中で「緑色の良いものが見える」と言うベン。ベンの視線の先には緑のトレーナーを着たマッド。(カラーセラピーてきには緑はリラックスや調和の色。だけど優柔不断やかりそめの平和って意味もある)そして、シルバーのセダンに乗ったマットは車内の女性と親密な接触をする。その場面を目撃したベンは、家の前を通り過ぎた。(このときのベンの表情の作り方や、視線の動かし方が本当に素晴らしかった。やっぱりそうなのかという諦めや、失望の入り混じった複雑な表情。でも一番表に出ているのは悲しみ)
ペイジの様子を確認するジュールズのメールに、問題なしと返信する。いつの間にか後部座席でいびきをかくペイジ。その姿にジュールズを思い浮かべるベン。しばらく車を走らせたあとにジュールズの家へ行くと、マットは緑のトレーナーではなく、赤いタータンチェックのシャツに着替えていた。
後半の結
サンフランシスコでCEO候補に会ったジュールズ。彼はとても紳士で穏やかで素敵な人だったと感想を語る。(なんとなくベンに似ている人を想像してしまったのは私だけ?)しかも、最後オフィスに花束贈ってるし。(女性への気づかいができる……えっと、なんかフラグたちそうだよね)
そして、結はサンフランシスコから帰宅した翌日から。
早朝にベンの家に訪れるジュールズ。ベンの家から出てくるデイビスは、紺のジャケットに白いシャツ。カジュアルダウンしているけどちゃんとした服装。ベンの影響ってすごいね。
家に入るとキッチンにはマッサージ師のフィオナが。とても親密そうなやりとり。どうやらふたりの関係ははじまったようだ。(それを見たジュールズはなんとなく嫉妬に似た気持ちを抱いたに違いない)
そしてベンはジュールズにこう言う。
「倉庫で後ろから、梱包の仕方を指導していたジュールズを見て、こんなにこの会社のために行動をおこせる人はほかにいないと思った。ジュールズの仕事する姿勢を尊敬している。CEOを雇うのなんて反対ですよ……と言ってほしくてきたんでしょ?」(ベンんんん!!! 最高です。ジュールズに今まで全編通して、この言葉をかけた人はいなかった。みんなCEOを雇えと言うひとばかりで、本当に傷ついたと思う。ひとりくらい反対しろよー。そんな気持ちを汲んでくれるベン最高にいい男! このシーン何度でも見たい)
オフィスへ着くと、まるでジュールズを後押しするかのようにレイチェル(冒頭のドレスの発注者の顧客)から、結婚式の写真が届いてた。そして、ベッキー! やっとあか抜けた! ワンピース可愛い。
CEO候補のタウンゼントから花束が届いている。ここ、意味深だよね。私はフラグだと解釈したよ。
オフィスに慌てた様子のマットがあらわれる。そして二番煎じながらCEOを雇うなとジュールズに言う……んだけど、この映画を見ただいたいの女性は、ここモヤモヤポイントだったと思う。
なんだかんだとありつつ、物語は最初の公園で太極拳をするベンの姿をうつして終了。良かった!!! 本当に素敵な映画だったー!!!
長々と書きましたが以上が感想会で書いたメモのまとめになります。
映画の新しい見方を知ってしまいました。文字実況感想文とでもいいますか……自分が脳内で映画を見ながら考えてる内容そのまま垂れ流してしまいました。また、機会があれば別の映画でも同じように書きながら視聴してみたいです。
誤字脱字などありましたら、ツイッターまたはコメントでお知らせいただけると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?