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初めてチームでクマを獲った時の思い

自身初めてチームの巻狩でツキノワグマを獲った時に書き起こしていた文章があったので、載せておきたいと思う。この時はまだ猟期1年目、本当のビギナーハンターだ。今は猟期3年目、今なら今の思いがある、それは次の投稿で話したいと思う。以下が猟期1年目のクマ狩りへの感想だ。

巻狩というのは何人かで獲物を追い立てて獲る猟で、自分はクマを撃ってもないし、生きてる状態を見てもいない。クマ狩り、は個体群保護などの関係もあるが、雪深い東北では、狩猟といえばやっぱりクマ狩りだった。東北、岩手に関して言えば、クマによる農作物・人身被害は増加傾向、個体数はむしろ増えているらしい。さて、自分が思う、クマを獲ること、への考えをつらつらと述べてみたいかと思う。

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1つ目、狩って獲って殺して命を繋いでる自分。自分は、一次生産者(光合成できるやつら)ではなく消費者(光合成できない)なので当然、他の命を奪い生きてます。その中で、自分も殺される、食べられる覚悟、はあるべきだと思っている。それが日本で可能な生き物、クマ類、これらに相対することは、狩猟をする、他社の命を奪う上で大事?必要?な気がしている。
2つ目、ただ頂点捕食者であり、子育ての期間も長く成熟に時間がかかる、簡単には数が増えない生き物、をバカスカ獲るものか、というと違う気がしている。
3つ目、クマはめちゃくちゃ美味い。とろける脂とその甘味、畜産動物では出せない、山の恵みが詰まった肉と脂。これは今後も食べたいものではある。
4つ目、クマを狩猟する事の面白さ、難しさ、自分の技術を上げる楽しみ。時間をかけてじっくりやり込んでいきたい。

この辺を総合しながら、自分のクマ狩りへの向き合い方を考えていきたい。まだ答えは出ていない。ワンシーズン1頭自力でとって、そのシーズンは自分で獲るのはおわり、とか。自力で獲れるようになるのがいつかは分からないけれど。とにかく今はたくさん山に入って、クマも、シカも、山の中で生きてる姿をたくさん見てみたい。その中で獲物との向き合い方も見えてくる気がする。

これは自分の向き合い方であって、地域のクマ狩りの文化を否定するつもりもなく、先輩達はみんなすごいし、勉強することは多い。クマを獲ると、神様への感謝の儀式があって、マタギ文化の片鱗を感じたりするのでとても面白い。クマが神様って言ってたかな?アイヌ的かもしれない。

さて、クマ狩りに行ってみての、感想?雑文でした。

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クマの足、ごっつい


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