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ナナミンが好き。

友達に勧められて、最近になってAmazonプライムで見始めた呪術廻戦。
まだ14話だけど、長女と共にすっかりはまっています。

長女は五条先生が良いらしいのですが、私はナナミン(七海健人)派。

五条先生も、イケメンで最強だし、目隠し外すとギャップ萌えで良いのです。
でも、ナナミンは生き様がカッコいい。
脱サラして呪術師になったナナミンの、社会人経験から来る含蓄のある名言の数々。
その中でも、一番心に刺さったのは、
「生きがいなんていうものとは無縁の人間だと思っていた」という言葉でした。

この名言が飛び出したのは、パン屋さんとのエピソードです。

サラリーマン時代、お気に入りの惣菜パンが売っている行きつけのパン屋さんに、「最近、肩が上がらなくて」と困っている販売員の女の子がいました。
肩に下級の呪いが憑いているせいなのですが、本人は呪いが見えないので気付いていません。
ナナミンがその呪いを祓うと、すぐに肩が上がるようになります。
パン屋さんの女の子に「ありがとう」と感謝された時、ナナミンの心が動きました。

お金のため、自分の生活のためだけに働くことに、心底嫌気が差していたのでしょう。
ナナミンは、人のために社会のために自分ができることをしたいという気持ちが溢れ、呪術師に戻ることを決意しました。
その決意を表す名言が口に出たのです。

この肩の呪いを祓うシーン、何となく、整体の施術を彷彿とさせます。
脱サラしてリラクゼーション業界に入った先輩達を思い出しました。

私もそうですが、現代に働く人達は、きっと皆多かれ少なかれナナミンと同じ思いを抱いているのではないでしょうか。
誰かに貢献することのない仕事にしている人は特に。
ナナミンは「労働はクソということです」と言っていたけど、ブルシットジョブに疑問を抱かずにいられる人ばかりではないはずです。

でも、現実は厳しいです。
この業界は本当に食べていくのが難しい。
最初はやりがいのために奉仕の志を持って始めても、貧困に陥ってしまい、安定した収入を求めてサラリーマンに戻る人もいました。

ナナミンのようにやりがいを求めて転職した人が搾取されない社会だったらいいのに。
そんなことを思いながら、ナナミンの活躍を楽しみに、これからも呪術廻戦を見たいと思います。

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