ヒトがいない時代─ヒトの持つ熱・熱量をどう取り扱うのか? 【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】
ヒトの流れ、動きが活発化する中で、事業展開に見合った人がいないという話題が増えた一年だったように感じます。
「人手が足りない」といった人員としての数的な不足感、「この仕事ができる人がいない」といった人材としての質的な不足感、様々な局面で「ヒトがいない」という声を聞くことが急増しました。
当然のことながら、不足している状態を採用で埋めていくことも困難になっています。
採用以外の方法─人材育成や職場環境整備、DXやAI活用によるヒトに頼らない仕組みづくり等─が急加速している感じです。
また不思議なもので、採用以外の方法に懸命に取り組んでいる組織であればあるほど、結果的に採用が上手くいくような流れも起こっています(笑)
またヒトと組織について考える際に、熱・熱量という話題も増えました。
ここでいう熱・熱量は、何かを成し遂げようという想い・エネルギーのようなイメージです。いかにして熱を持たせるか、いかにして熱を保つか、そしていかにしてその熱を放出させるか…そんな感覚で考える機会が増えています。
熱・熱量をどう確保するか、外に発する熱もあれば、内部に溜め込む熱もあります。
いずれにしても、ただ単に人数を揃えるだけでなく、組織全体で、熱・熱量をどう扱っていくかを考える必要があります。
火を灯す、種火を大きな炎にする、火が消えないように火を守ることも必要です。
それぞれの場面を考えながら熱・熱量をマネジメントすることが求められています。
残念ながら、熱・熱量を軽視するチーム・組織では、急速に熱が冷めることがあります。
言うまでもなく、冷めた状態を戻すためには、より多くの熱量が必要になります。
勢いよく燃えている所には、ヒトが集まりやすく、逆に寒くて薄暗い所には、ヒトが近寄らなくなる。ヒトが集まるところには、熱・熱量が生まれやすく、ヒトが集まりにくいところは、熱・熱量の確保が難しい…自然の流れでもあります。
組織単位での熱量の確保も大切ですが、人口の状況などを考えると、地域での人材、国家での人材、そして地球全体でもその熱量をどうイメージするかが問われているように思えます。
環境に適応していくヒト・組織は、より大きな観点を持ちながら、自らの熱量をマネジメントしている存在ではないでしょうか。
皆さんの周り(すぐ近くにいるヒト)の熱・熱量は、どんな感じですか?
<ヒューマナイズ通信 2023.12.06掲載 一部修正>
https://humanize.co.jp/
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