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「積み重ねるスピード」と「失っていくスピード」…世代交代に必要な見出す力・活かす力!【Humanize Voice ~ よしつぐの独り言…】

 50代も後半になり、物忘れが激しくなったような気がします。
 年齢を重ねると仕方ないのかもしれませんが、体力の衰えも感じます。
 確実に様々な能力が落ちていると感じる場面が増えています。

 脳細胞も年齢を重ねるごとに減ると言われています。
 昔はそういう話を聞いても関係ないと思っていましたが、能力が落ちていることを実感すると、改めてその通りだと思います(いい加減ですねw)。

 ビジネスにおいても経験やノウハウが勿論大事ではありますが、それ以上に時間が年齢や時間を重ねる中で失っているものが多いのかもしれません。
 時間の経過・歴史と共に蓄積されるものがある一方で、最初の頃の想いや熱量や活力など、時間の経過と共に失っている可能性もあります。

 恐らく個人レベルだけでなく組織レベルでも同様で、年数が経つ中で失っていくものも多々あるように感じます。
 経営や組織運営を進めていく上で、経験やノウハウを「積み重ねるスピード」と「失っていくスピード」のバランスを冷静に見極めることは大切なことです。

 またリスキングという言葉もよく使われていますが、変化が激しい中で、これまでの経験を通して蓄えてきた知識やノウハウだけでは足りない場面も増えています。
 足りないものをどう補っていくのか、個人でも組織でも大切な課題です。

 様々な領域で世代交代や継承をどう進めていくかが問われています。
 その一方で、若い世代が育っていないと言う声もあります。
 少し厳しいかもしれませんが、育っていてもいなくても、失うものと積み重ねる(補う)もののバランスが崩れてしまうと、存在・存続できない世の中になっています。

 「若い世代は…、Z世代は…」、色々なキーワードが並びたてられます。
 しかし実際は、彼ら・彼女らがそう“している”というよりも、上の世代がそう“させている”ことが多いのかもしれません。
 少なくとも何かに前向きに取組もうすることに対して、阻害したり、邪魔するような動きや仕組みは避ける必要があります。

 若い世代が育っていないのは、若い世代の問題と言うよりも、育てる側の問題だと言えます。
 育てるという切り口よりも、どうしたら自ら育つのか?という切り口が必要です。
 自ら育つようになるためには、周囲の才能を見出す力や活かす力が不可欠です。
 見出す、活かす、そういう動きを意識的に増やしたいですね。

<ヒューマナイズ通信 2024.03.06掲載 一部修正>
 https://humanize.co.jp/

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