やさしい企業を応援し隊

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やさしい企業を応援し隊

「人にやさしい」「物にやさしい」「地球にやさしい」「地域にやさしい」 の4つのカテゴリーに「やさしい企業」を厳選してANSListsに順次掲載中。 https://www.anslists.jp http://anslist.notion.site

最近の記事

文化を新しく作り直す

リサイクルの再定義  リサイクルという言葉を改めて調べてみると、広辞苑とAmerican Heritage Dictionaryには夫々、「資源の節約や環境汚染防止などのために、不用品・廃棄物などを再利用すること。」、「1. To put or pass through a cycle again, as for further treatment, 2. To reprocess and use again: recycle aluminum cans」とあります。我々日本

    • 森と人を繋ぐ

      あらゆる森林情報をデジタル化する  国土面積の7割が森林に覆われており森林資源の宝庫と言われてきた日本ですが、残念ながら木材輸入依存度がとても高く、林業がなかなか活性化しない国でもあります。  何故林業が振るわないのか、その原因の一つに、輸入木材の浸透により国内森林情報の更新や現代林業のサプライチェーンに必要な情報とその解析が出来ていないことなどが挙げられています。  精密林業計測株式会社(本社:長野県、創業:2017年、以下同社)は、「信州大学農学部森林計測・計画額研究室

      • 林業再生へ向けて

        ICTで次世代の林業を切り拓く  国土面積の7割が森林に覆われており森林資源の宝庫と言われてきた日本ですが、残念ながら木材輸入依存度がとても高い国でもあります。  何故国産材が増えないのか、原因を辿れば、輸入材価格が圧倒的に安価であること、対して我が国の山林所有者の多くが小規模であることから、林道開拓をはじめとした流通網の改善等など様々な課題解決に向けた行動を起こしにくいことなどが挙げられています。  woodinfo株式会社(本社:東京、以下同社)は、日本の林業を再活性化

        • 魅力一杯の林業

          山と人が共にある社会づくり  兵庫県と鳥取県に接する位置にある岡山県西粟倉村、なだらかな多くの山に囲まれ一時は「消滅可能性」集落と言われた小さな山村、株式会社百森(創業:2017年、本社岡山県西粟倉村、以下同社)はそこにあります。  都会から移住した若者によって設立された同社の代表者は東京都出身のITベンチャー企業に携わっていたそうで(出典:2024年5月16日東京新聞)、起業の発端は、村が2008年に掲げた「百年の森林構想」に基づき村が企画した企業スクールに参加したことが切

          次世代に美しい地球を残す

          二酸化炭素を回収する技術  気候変動による地球温暖化が深刻になりつつある現代、その温暖化を加速化させる主たる原因として挙げられる温室効果ガス、とりわけCO₂吸着量を(二酸化炭素)を如何に削減するかが、毎日のように報道されています。CO₂を排出させない、あるいは排出量を大幅に削減することは重要な対策ですが、一方でなかなか減少しないどころか大気中のCO₂が増え続けている現実を踏まえたときに大気中のCO₂を直接回収(DAC:Direct Air Capture)する方法も世界中の多

          次世代に美しい地球を残す

          家の概念が変わる!

          世界最先端の住宅を普通乗用車並みの価格と納期で実現  近年、世界的に3Dプリンターでつくる住宅が登場していますが、日本初の3Dプリンターによる専業住宅メーカ、セレンディクス株式会社(本社:兵庫県、創業:2018年、以下同社)が2022年3月に手掛けた、最初の3D住宅”Sphere”は、23時間12分という驚異的に短い工期を実現しています。これは当然のことながら建設時のエネルギー削減につながります。  同社ウェブブサイトによると、「当社は、単一素材に、耐熱性、耐震性、耐久性など

          健全な海洋活動を支援し持続可能な未来へ

          海の課題を可視化する  我々が住む地球上で様々なものや事象が急速に可視化されつつある現代、その表面積の7割を占める海については未だ分からないことだらけという現実があります。その「海を科学的に解明することを通じて、海洋と人類の共生に貢献し、持続可能な未来を実現することを目的」に2021年、慶應義塾大学大学院在学中の学生が立ち上げたのが株式会社MizLinx(本社:東京、以下同社)です。  同社ウェブサイトに記述される事業内容には「海洋観測システムの開発・販売/海洋データ分析支

          健全な海洋活動を支援し持続可能な未来へ

          人類の希望は地方にあり

          ハッピーシナリオを共に  株式会社NEWLOCAL(2022年創業、本社:東京、以下同社)のホームページには、「”地域からハッピーシナリオを共に”をミッションに、不動産開発を中心としたまちづくりを行い、人口減少社会における持続可能な地域モデルの実現を目指しています。」とあります。  同社の事業収益は、宿や飲食店の売り上げ、コンサルティングサービス、住宅販売など多岐にわたるそうで、ディベロッパーという旧来型の事業モデルに近く感じますが、実際には各地域にあるそれぞれの魅力を活かし

          人類の希望は地方にあり

          宇宙線で3次元画像生成し物の内部を可視化

          宇宙線とAIの組み合わせで重要インフラにある物質や劣化を検知  GScan Ltd.(2019年創業、本社:エストニア、以下同社)は、最新の大気光線技術(Atmospheric Ray Technology = ART)を利用して、物質の密度や原子データを検出する装置を開発・提供しています。検出のためのARTスキャナは透過性の高い自然粒子フラックス(ミュー素粒子)のみを使用しており、特許も取得している材料検出アルゴリズムとの組み合わせにより、橋梁から原子炉まで、あらゆる重要な

          宇宙線で3次元画像生成し物の内部を可視化

          眼科医の”眼”を世界へ広げる

          スマホに付ければ何時でも何処でも誰でも眼科診察を受けられる  株式会社OUI(本社:東京、以下同社)は、「世界の失明を50%減らす!」ことを掲げて現役眼科医が創業した大学発ベンチャー企業です。  同社ウェブサイトによれば、世界の失明人口は4,400万人、30年後には3倍の1億2,000万人をこえるといわれているそうです。その失明原因の半分以上は適切な診断と治療で視力を取り戻すことが可能な白内障だそうです。同社が開発したSmart Eye Cameraを使うことで、既存の細隙灯

          眼科医の”眼”を世界へ広げる

          異彩を、放て。

          「障害のある人」という既成概念を超えて「異彩」を世に放ち社会を変える挑戦  株式会社ヘラルドボニー(本社:岩手県、以下同社)のウェブサイトを拝見していて強く心に響くものを感じます。同社の双子の創業者で現在も共同CEOで活躍されているお二人は、「2018年7月、『自閉症の兄が幸せになる社会を、人生をかけて実現したい』という一心でヘラルドボニーを設立しました」と述べておられます。  人は皆それぞれ異なる能力、才能を持っていることは言うまでもありません。障害を有する人も同じです。同

          電気を使わない自動ドア!

          人の重さで開閉する荷重式自動ドア  人の接近をセンサーが感応し電気で開閉する自動ドアが普及してますが、災害などで停電した時にどうすればよいか、ふと不安が頭をよぎることがあります。人手で開け閉めすることは不可能ではないのでしょうがなかなかの難事です。  Newtonプラス株式会社(2014年創業、本拠地:東京、以下同社)は、そのような不安を解消するような荷重式自動ドア(ニュートン・ドア)の開発・製造を手掛けています。原理は、床から僅かに盛り上がった踏み板に20kg以上の重さがか

          電気を使わない自動ドア!

          おいしさが恋しくなる野菜づくり

          「常に現場を科学する」研究開発型の農業カンパニー  明治40年(1907年)創業の浅井農園、もともとはサツキツツジなどの生産を営む花木農家だったそうですが、現在は株式会社浅井農園(本社:三重県、1975年法人化、以下同社)として世界一美味しいトマトづくりを軸に様々な種類の野菜やキウィフルーツ作りへと幅を広げつつあるそうです。  花木からトマトへ…これだけでは時代や社会環境の変化に合わせて事業変革を行っただけのような話のようになってしまいます。しかし、同社の素晴らしいところは農

          おいしさが恋しくなる野菜づくり

          都市に森をつくる

          燃えにくく高層を可能にする木造建築技術  木の香りとぬくもりで包まれた家は、心身共に心地よくしてくれますが、耐震性を含む強度、耐火性の面に難点があると考えられてきました。  株式会社シェルター(本社:山形県、創業1974年、以下同社)は、木造住宅の強度・耐震性を大幅に向上する技術KES構法プロトタイプ特許を1979年に、KES構法特許を1991年にカナダ・米国で1995年に日本で取得しています。更に、予てより柱・梁・間仕切り壁・外壁など耐火性能向上開発を続けて、2時間耐火「C

          インフラ寿命を延ばす小さな大物

           長寿命防錆防食の耐久力の金属表面処理技術  竹中製作所(本社:大阪、以下同社)は、ボルト・ナットを専門とするメーカーとして1935年に創業、今では特殊ボルト・ナットで国内外で他の追随を許さないほどの信頼と実績を積み上げてこられたとのこと。  京都大学との共同開発のもと、1985年に製造販売が開始されたタケコート®-1000と名付けられたフッ素樹脂よる防錆防食コーティングを施したネジ製品や金属部材などは世界一のシェアを誇るそうで、橋梁、地下セグメント、地下埋設管、海洋構造物、

          インフラ寿命を延ばす小さな大物

          車から車を作ることを容易にする

          鉄のスクラップから高純度の鉄をつくるための第一歩  株式会社EVERSTEEL(本社:東京、以下同社)は,、鉄スクラップを電気で溶かしてリサイクルにより鉄をつくる電気炉製鋼法(電炉法)のプロセスにおいて、鉄スクラップに含まれる不純物分別を画像解析AIを使い容易にする技術開発をしているそうです。  持続可能な地球環境を確実にするために、脱炭素の実現が重要な要件である鉄鋼業界において、電炉法への転換は必須と言われています。他方、鉄スクラップにはおうおうにして不純物が含まれており

          車から車を作ることを容易にする