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サステナビリティ戦略のもとに

水も木材も使わず石から紙をつくる
 株式会社TBM(本社:東京、以下同社)は、日本でも100%自給自足可能なほど豊富に存在する石灰石を用いることで、プラスチックや紙の代替品となる素材の研究開発に成功、2011年に特許を取得し操業開始したそうです。
 その素材の名称はLIMEX、LIMEはlimestone(石灰岩)のLIMEに「無限の可能性」を意味するXを付けて作らたとのこと。LIMEXの利用により、プラスチックや紙を製造する際に必要とする石油や木材、水など偏在性が高く枯渇リスクも高いとされる資源の利用を抑え、地球規模で資源保全に貢献できるとされています。
 同社はLIMEXの製造に留まらず、Maar(マール)と呼ぶ、新たな資源循環を創造するTBMの資源循環プラットフォーム事業も行っており、適切な分別の推進、物流効率の向上、再生材料の流通促進、廃棄物削減や環境対応、再生材料を活用した商品開発などを、資源循環の使用→回収→選別→再生→製品化の各フェーズにおけるステークホルダーの企業と共創し、同社内外のリソースを活用して具現化し続けていくとのこと。
更に、国内の100社以上のパートナーと共に、事業所から排出される廃プラスチックや、市場に流通する再生可能な資源を有価で買い取り、必要とする業者とのマッチングを提案するCirculeXと称する事業も手掛けているとのこと。同社のVisionに「過去を活かして未来を創る。100 年後でも持続可能な循環型イノベーション。」とあります。100年後を見据えて事業展開するのは素晴らしいことです。100年スパンで考えた時の一里塚になるのかもしれませんが、同社が掲げる「TBM Pledge 2030]には、「Go Carbon Negative 2030年までにカーボンネガティブを実現する 自社のバリューチェーンで排出されるCO2などの温室効果ガス(GHG)よりも多くのGHGの削減を目指します。」とあります。誠に心強いですね。同社の益々のご活躍を祈念します。(AS)

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