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人を信用できない心理

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人を信用できずに、自分で何もかも抱え込んで疲弊してしまう。
人を信用できずに、誰とも仲良くできない。
人を信用できずに、嫌われてしまっている。または、人を嫌ってしまっている。
 
世の中には、「人を信用できずに途方に暮れている人」もたくさんいる。
何を信じて、誰を信じて生きていけば良いのか・・・。
 
今回の記事は、そういった人達へ送ります。
 
 
 
「信じたいけど、誰も信用できない」と主張する人には様々なタイプがいます。
しかし、タイプは異なっても、特徴として共通する部分があります。


1.人を信用できない人の心理的な特徴

①警戒心が異常に強い

人を信用できない人は、基本的に自分以外は頼れないと思っていますし、頼ろうという気持ちもありません。「何かあったら・・・、もしかしたら・・・」と不安が前提にあり、他人に対し警戒心を持っていて、表面上では何気なく会話はしていますが、常に不安がよぎり自分を守るように人に対しての疑念は持ち続けています。とにかく、疑うことが癖になっています。

②自尊心が強く、人を直ぐに見下す傾向がある

自分の方が上位に立っていて相手がちゃんとした人かを判断する立場にいるという意識が働いていることが有ります。直ぐに人を常にジャッジしています。「本当のことを言っているのだろうか」「信頼できる人柄なのだろうか」という考えは、常に人を疑って一定の距離を保ち、自分の領域に入れず、自分が優位の位置にいると思いたいのです。相手が、「そうじゃない、誤解だ」と否定しても、自身の考えを正当化して思い込んでおり、プライドが高いため、折れることは有りません。「お固い人」と見られることもあります。相手は自分より下の位置にいる人だから信用に値しないと無意識に考えているとも言えます。

➂自分の事ばかり考えて、協調性が無い

人を信用できない人は、表面上では優しく気遣っているようでも、本心は他人に対して気遣いをしよう、できることがあったら助けてあげようという意識がとても薄いです。むしろ、自分が相手にだまされないか、不利な立場に追い込まれてしまわないかを非常に気にします。「あの人は、自分勝手、自己主張が激しい、生意気・・・、どうせ裏切られる」などと言い、自分のことは棚に上げて相手を強く非難することに力を注ぐ時も有ります。これも、自分が思うことは正しいと、状況もちゃんと理解できていないのに誤った思い込みをしてしまいます。

➃人に対しての興味や関心が無い

過去のトラウマや、生きてきた環境にもよりますが、他人に興味が無いことが多いです。信用できないではなく、「信用したいと考えていない」です。ですので、自ら他人に歩みよる努力はしないか、少ないものです。だから、当然他人からも信用されませんし、敬遠されます。

➄自分に自信が無く、裏切られるかもと不安になっている

自分で自分を否定しがちですし、自分を過小評価し過ぎな傾向も持ち合わせています。「自分はダメな人」という過去の経験やトラウマから、嫌な思いをまたするのではないか、どうせ離れていくのではないかと不安になっています。そうなるなら、親しくなってもしょうがないと思うわけです。つまり、自分が傷つくのを恐れているからかもしれません。裏切られるかもしれないという不安を常に抱えていることが多いです。

⑥「本当に信用できるのか、信用しても良いのか?」とあれこれ考えすぎ

他人のちょっとした言動や態度に敏感で、すぐに疑念を持ってしまいます。相手は冗談やジョークのつもりでも、「この人も同じ。どうせダメ。」と他人にレッテルを多く貼っていきます。常に他人の言動や表情から感情を読み解こうとして、少しでも気になる点が見つかると、信じていいのかどうか迷うのです。物事を軽く考えることを嫌がり、神経質的に自分が納得できるまで考えを巡らせるのは人を信用できない人の大きな特徴です。また、このように神経質になる面も「当たり前じゃない」と自身を正当化します。

⑦表面上は何気ないが、時に明らかに疑っている態度や言動が見られる

社会人として表面上では愛想よく対応していますが、本心は違います。相手が親切である態度でも、「何かしら、裏がある」と捉える傾向が有ります。「ありがとう、嬉しい」と言いながらも、本心では他人からの好意や善意でも疑ってしまいます。相手の態度がどうであろうと疑うことから始めてしまうのです。

⑧他人を干渉し、束縛し過ぎる

これは、恋愛にもみられます。好きな気持ちはあっても心から信用できないケースです。「自分よりも好きな相手がいるのでは?」「本当は自分のことをそんなに好きではないかも」など、関係が良好にも関わらず、疑念の思い込みが強く、一人で勝手に疑ってしまいます。その為、必要以上に相手を干渉したり束縛するような言動が見られ、確認し過ぎます。
 


2.人を信用できない原因

①生きてきた環境の中で、勘ぐる癖が身についている、トラウマ体験がある

身を置いている環境によって人を信用できない思考回路ができあがったというケースや、もともとは素直で人を信用できる性格だったけれど、過去の経験によって人が信用できなくなったというパターンです。過去に信用していた人から、思いもよらないことをされた、仕打ちを受けたなどの経験がある可能性が高いです。こうした環境による影響を受けていると、人を信用できないというよりも、信用しないため、他人の揚げ足ばかりを取ろうとします。「二度とあんな酷い経験はしたくない」という防衛本能が働いて、人が信用できないと言えます。また、「人は疑ってかかれ」と教え込まれた、または自身の信念として取り入れた場合も有ります。

②過度な神経質な気質で考え込み過ぎている

人を信用できない人は、過度に神経質で細かいことを気にしすぎる性格であることが多いです。
その為、他人や自分の些細なミスや他人からの軽い指摘など、普通の人だとほとんど気にしないことをいつまでも引きずります。自分の言動に対して自信がなく、「大丈夫だろうか・・・?」と考え込んでしまうのです。失敗したくない、失いたくないという強い思いが神経質に物事をとらえ、何でも完璧にしようとすることが原因になっているのかもしれません。その、神経質さを他人に向けていることで逆に人間関係を悪化させていることが有ります。
 

➂打たれ弱く、自然と防衛本能が働いている

自分が他人を信じていない事は棚に上げて、他人が自分を信用していないことが分かると深く落ち込んだり、怒りを感じています。そして、「どうせ、自分のことを好きな人なんて世の中にいない、誰も信用してくれていない」などと過剰に反応してしまいます。親しい間柄の相手に冷たくされたり、仲の良いグループの中で無視されることを極端に恐れます。そんな意識から、自分を守るために元々自分は人を頼らない、信用しないという振りをすることもあります。

➃自己愛が強く、自分を正当化している。勘違いをしている。

「信用したい、信用している」と言いますが、本心は信用する気が無いケース。なので、他人に意見や助言を求めても、結局は自分の意見やアイデアが一番優れていて、誰よりも正しいと強く思い込んでいます。よって、他人の意見やアドバイスを聞いても参考にしようという気がほとんどありません。他人を尊重するよりも自分を大切にする方が最優先としています。時には自分を大切にすることが優先なことも有りますが、度が過ぎると敬遠してしまう人が出てきます。
また、人を誤解していることも多いです。他人の仕草や言動や行動で、真実の見極めができておらず安易に勝手に人を判断してしまっています。


3.人を信用できるようになるには

①見返りを求めない

「○○してあげたから、あの人からもしてくれるだろう」などと、勝手に見返りを期待するから、思った反応がないとがっかりしてしまう、または怒りを持つのです。自分はこの人を心から尊敬しているから信用している、だから、決して見返りのためではないと覚悟を決めましょう。見返りを求めることをやめると、相手との関係も良い方向へ徐々に変わってくるはずです。
「あの人はあなたの為には生きていない。あなたも、あの人の為には生きていない。」どこかで聞いたような格言も有ります。

②人を信用できない理由を自分で問う

信用できない理由を自分で分かっていない人も多いはずです。「何となく」「裏切られたくない」など感情に左右された状態だから、不安が常に消えないのではないかと思います。人を信用できない理由は必ずありますから、それを書き出しリストアップして、その問題を解消していくことをお勧めします。

➂他人は全てが自分が思う通りになりません。そのことを理解する

自分の思うような反応が得られない、だから信用できないという人は多いでしょう。人は100人いれば100通りの人格が有ります。全く同じという人はあり得ない。自分自身の思考や感情をコントロールするのも難しいでしょ?ええ、私も難しく思います。だから、自分の事をコントロールもできないのに、他人を自分の思うようにコントロールするなんておこがましいことですよね。そのことをしっかりと理解することが大切です。

➃人の欠点ばかり責めない

あなたにも欠点があるように、他人にも欠点は有ります。性格も違えば、食い違いも出てきます。失敗も有れば成功も有ります。それを認めることです。それが、人を尊重するってことではないでしょうか?他人に対して理想を持ち過ぎると結果的には自分が痛い目にあいます。他人は自分とは違うということ、それを認識していくことが大事なのではないでしょうか?人は自分とは異なるからこそ、面白さもあるし、付き合いもできる楽しさがあると思います。



色々書いてきましたが、人を信用できない人は、うわべだけの付き合いしかできていない場合が多いです。
 
しかし、信頼できる仲間などの人間関係ができれば、メンタル的にも楽になるし、自分一人ではできないことも、可能になります。
 
良好な人間関係とは、意見の食い違いや我慢もありますが、それを乗り越えてお互いを受け入れるコミュニケーションだと言われています。
 
理解しあうまでの過程が面倒で逃げてしまいがちなタイプは、人間不信になりやすいと言えます。
 


今回は、以上です。


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