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3、色彩について (芸術の書 断片)

3、色彩について


 さて、色彩についてですが、画家が色を使う場合、色の天使が関わっている。色は画家の深層心理にまで奥深い根源があり、自分の色を絵画に見るのです。画家、人それぞれ色の感覚は違うかもしれません。何を好むかは画家によって精神の課題が違うでしょう。しかし、色はすべて意味があります。絵画は生きています。そして、色も生命と個性をもっています。色には色の天使があり、パレットの絵の具が語って来るのです。色は音でもあります。そこで、色には使命があります。外に向かって情熱を放つ、赤色もあれば。心の内を見つめる深淵な青色もあります。そこで、色についてその根源的な意味を発表しましょう。それは、神の個性の色でもあります。色は精神です。神秘です。

赤色・・・・・正義・政治

青色・・・・・知性・哲学

緑色・・・・・調和・芸術

黄金色・・・・・法・慈悲

紫色・・・・・秩序・礼節

銀色・・・・・科学

白・・・・・・愛・医学

のように、神の七色があります。この色は根源の太陽の光線から、宇宙の根源から流れ来る光です。

光りとは神であります。

そして、生命を持ち作用をもたらします。かなり具体的な光りであり、神の光であること。

色にはすべて、生命そのものです。

色によて、人は眼が刺激されます。そして、精神に作用をもたらします。

画家にとって、色は、その画家の感ずる色彩です。

画家によって、好む色があります。

その時、色の天使が画家に働きかけているのです。

色を自由自在に使える人は幸いです。

あまりに、色が燦然と虹色になると目がチカチカするかもしれない。

色は音でもありますので、画家はキャンバスに音楽を奏でるようなものです。

色は、絵の鑑賞者に精神に直接うったえかけ作用します。

色は、画家の精神です。色は、その画家の精神の状態を表します。絵を描いていくと、その画家の精神が出てきます。それが暗い色であろうと、明るい色であろうと、その画家の精神なのです。よく色が明るければいいとか、暗いといけないとかの議論がありますが、明るい絵は確かに、明るい情熱もありましょう。それは喜劇であるかもしれない。それは多くの人に受け入れられるでしょう。人々は明るい精神を得て幸福になりたいのですから。

しかし、色があまりに色彩燦然としていると病的と思われることもあります。色の使い方によって、精神の状態がほとんどわかってしまうのです。そして、暗い色彩を用いる人は、これは悲劇的であるかもしれません。その暗い絵は多くの人は避けたいと思うでしょう。しかし、この暗い色調の絵は、内面を深く浸らせ、人生の奥の奥にまで沈めてくれるのです。人生を深く考えることになります。いわゆる禅の精神がこの暗い絵にあるということ、暗い絵は悲劇であるかもしれませんが、人生を深く考えさせてくれます。


それぞれ、色について語ってみました。色は、精神に作用して、画家の精神状態を色によってキャンバスに表出することです。


絵には、それぞれ好みがあるかもしれませんが、その絵には画家の精神が込められているのです。たしかに、今の時代、強い色彩が流行っている傾向がありますが、それで暗い色を使うのが怖いでありましょう。しかし、色を使いうにおいても画家は自由になって下さい。これから、現代の禅画のような心の深淵を表現する可能性の絵も出てきてもいいと思います。いろんな絵が出てきてもいい。

最後の、色は生命を宿していて、画家の描く色彩は、画家の精神が表出していることを覚えていただければ幸いに思います。

 あと、これからの絵画ですが、天上の美を描くことが画家たちによって表現されることが最大の目標となって行くでしょう。

 霊感によって、インスピレーションを受けて光りを表現できる画家が世界を救えるような絵画を描くことが目標となると思います。

 イデア界の絵画を事情に再現する事で神の存在を証明していくことが永遠の絵画の進歩となることでありましょう。

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