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学校に行けなくなった頃のはなし19〜引っ越し先の学校へ、再出発〜

春休みが終わった。

僕は引っ越し先の学校に
通う気、満々で登校初日の朝を迎えた。

全てがいい方向に変わっていくと
そう思っていた・・・

でも、通学の時間が近づくほどに
気持ちがどんどん、どんどん重くなっていく。

新しい学校に嫌な思いとか
ないのに。

僕は、中学校というものに
体は拒否をしている。

僕は、もうここしか
学校に行けるタイミングをない。
そうわかっていた。

いつも以上に気持ちを奮い立たし
学校に行った。

もう、頭が真っ白のままに
学校に行った。

その日のことは覚えていない。

ただ、覚えているのは

僕には通えるだけの体と精神力は残って
いない

そう確信したことだけ。

学校から帰り部屋で放心状態になり
何もできなかった。

しばらくして、部屋に入ってきた母に
僕は「学校に行けないや」

そう言って泣いてしまった。
母はすぐに受け入れてくれた。

母は最初からわかっていたようだった。


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