ポケモンカードについて思う事(主に強盗と転売について)

ここ最近、ポケモンカード熱が広がり、あちこちでパックすら簡単に購入できない状態が続いている。その一方で一部のカードは高額で取引されるほど異常な暴騰が起こっていて、それが影響してか強盗や転売が各地で発生している。今回はそうしたポケカを取り巻く現状のうち、強盗や転売について取り上げていく。

● 要因
ポケカの強盗や転売がここ最近目立つが、そうなっている理由は1つ思い浮かぶ。

それは、

「長く続く圧政およびそれに伴う経済的低迷」

が挙げられる。

日本は長らく圧政に苦しめられており、それは消費税とその増加、伸びない所得、非正規雇用の増加として現れ、徐々にその悪しき影響はGDPの低下や大学の授業料高額化など範囲が大きくなってきている。加えて最近は円安による円の価値の低下、物価の上昇と日常生活において負担が増えている。

そうした状況下においてYoutuberをはじめとした世相において影響力を大きく持つ方が中心となって大々的にポケモンカードが宣伝され、それが1つの起因となってポケモンカードの爆発的な普及が発生、バブルの到来がもたらされた。その結果、古いカードを中心に一気に市場価値が上がり、数万どころか数十万、あるいは数百万以上にも達するものも多く出てしまった。

そうなってしまってはポケカに飛びつかない理由などなく、あちこちでパックや箱の買い占めが発生、しまいには受注生産や招待制といったきわめて強力な購入制限が課されてしまうほどの事態となっている。一度買い占めてしまえば転売で一気に稼ぎつつそれを元手にさらに買い占め転売と、収益を短時間で大きく増やすことを可能とする(だからこそ購入制限が課されるほどの事態になっているのであろう)。まさに錬金術である。

一方ではカードショップを中心に強盗の襲撃も相次ぎ、少なくとも数百万規模の被害が出るほどの事件にまで発展してしまっている。中には闇バイトによる襲撃もあるほどで、それだけポケカが金のなる物品と化している現状があると言える。現金や宝石・時計類とは違い、一枚当たりの大きさや重さが少なく、しかも場所を取らないため持ち運びも簡単で鑑定品以外は基本的に追跡不可のため、そうした性質が強盗に狙われやすくなっている要因になっていると言えよう。

先に述べたように、長い圧政や不景気が続き、かつポケカが多方面から注目を浴びるほど相場の異常な高騰が起きているとなれば転売や強盗が増えるのは当然で、特に定職すらままならないほどの非正規雇用者や月収が新卒平均の20万にも満たないほどの低所得者にとっては箱やパックの転売で簡単に高額な収益を叩き出せ、さらに1枚当たり数万~数十万や数百万と市場にごろごろ転がっているポケカは非常に魅力的に映るであろうことは想像に難くない(私も月収が20万にも満たない低所得者なので、高額になりやすいポケカには大きな興味を持ってしまっている)。彼らのような経済弱者にとっては長時間働いてゴミのような給与を貰い続けるよりも、ポケカを盗み・転売して利益を出す方が時間対効果の面で遥かに良いので、結果として転売や強盗が増えているということなのだろう。

たかがカードと馬鹿にする方は多いが、これだけレアカードが高騰し、しかも生活苦に陥っている人や低所得層の人にとっては働くよりも簡単に大金を得られるので、そうした社会的に弱い立場に置かれている人にとってはポケカは救世主的な存在で希望の光とも言うべきコンテンツとなっていると考えると決して見下すことはできない。

以上より、ポケカの転売・強盗を増やしている原因をつくっているのは間違いなく庶民から甘い汁を吸えるだけ吸い続け暴利を貪っている日本政府および政治家・富裕層の面々にあり、圧政を続ける限りポケカの高騰は続き転売や強盗は今後も増え続けることであろう。

補足
一部カードの高騰はショップや投資家と呼ばれる人たちの吊り上げは原因としてあるが、それ以外にも将来に不安を感じている人が経済的利益の確保のためにカードを多く買い、そうした人が増加していることで市場でのレアカードの品薄が起きていることも要因としてはあると思う。

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