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資格とかお金とか。トレーナーのなり方

前回の「生々しいよ。トレーナーのなり方」でまずは
業界のことを知ろう的な内容でしたが

今回はいざトレーナーになるためのアレコレを話したいと思います。


トレーナーとは?

トレーナーっていうのは広い意味合いであって実際には
・フィットネスクラブにいる1対1でクライアントのボディメイクを手伝うのが【パーソナルトレーナー】
・部活や習い事など主にスポーツパフォーマンス向上のために、ボディメイクはもちろんカラダの機能を高めていくのが【フィジカルトレーナー】
・肩こりや腰痛など痛みを取ったり快適なカラダの活動を取り戻させて行くのが【コンディショニングトレーナー】
と、まぁ私の主観たっぷりで切り分けていくとこんな感じです。

こんな中でも境界線は曖昧で、パーソナルトレーナーだけどコンディショニングもやるよ。とか業界は違えど整体師とかセラピストだけどフィジカルトレーナーもやるよ。とか、パーソナルトレーナーだけど接骨院で施術的な治療を行うよ。といった多種多様な楽しい業界ですww

必要な資格は?

こんなトレーナーですが実は国が定めた資格はなくて、実際は民間の協会などが資格発行をしているので資格がなくてトレーナーをしていても罰則とかは特にないと言われています。

かたや我々の業界で国が定めた資格(以下、国家資格)が必要な職種というと
・柔道整復師(接骨院の先生)
・鍼灸師(鍼灸院の先生)
・理学療法士(病院勤務のイメージですが。最近は病院からトレーナー派遣とか、自信で整体院とかトレーニング施設をやっている人も増えてきました。)

これらは資格なく名乗ったり、その業務を真似して行うと違法となり罰則を受けることになります。


フィットネス業界の多くは、学歴資格がなくてもだれでも参入できるもの!と言われチャンスはある業界ですが、ここは冷静にメリット・デメリットを考えてみましょう。

有資格・無資格のメリット・デメリット

無資格のメリットは当然、コスト(費用)がかからないことです。

資格を取るためにはコストが掛かります。
有資格者のデメリットはこのコストです。
・医療系国家資格だと年間100万×3〜4年(必須)ですし
・スポーツ専門学校では年間100万×2年
・私がやっているような養成講座は有名なものだと60万×半年

コストでいうと400万〜60万の間で幅があります。

「なるほど、資格を取るのにそれだけ費用と期間がかかるのか!」と思った方。ちょっと待ってください。

上を見てわかるように(必須)とあるのは医療系国家資格が取れる医療系専門学校or大学です。
医療系国家資格は指定のカリキュラムをこなさないと、国家試験を受けることすらできません。要は国家試験を受けるチケットを3〜4年間で買うのです。※国家試験は卒業間際の年末ot年度末にあります。3〜4年で1度のチャンス・・・逃せば次受けれるのは1年後・・・という怖い世界です。こわ〜

国家資格以外の民間の資格は実は指定のカリキュラムを受けなくてもいい。
ようは、試験さえ受かれば有資格者!!!!というものもあります。
その場合、協会が決めている日時に試験に一発受かれば良いのです。

よく聞くのが、「スポーツ専門学校にいけば資格が取れる」というものですがこれは専門学校がその資格に受かりやすいようにサポートするだけで、実は専門学校に行かなくても取れたりします。
※その専門学校が協会から認定を受けている認定校の場合は、その専門学校に行かないと取れない資格かもしれません。

有資格のメリットは、やはり我々のクライアントになる方は業界素人でありますからわかりやすい資格を持っている=信頼できるトレーナーとなるわけです。
ただし無資格でも経歴や口コミで有名になり信頼できるトレーナーとなっている方もたくさんいます。

話は戻って、無資格のメリットはコスト安ですがデメリットは当然技能の習得です。
無資格者はフィットネスクラブでのアルバイトや専門書を読むことで、大学、専門学校組に負けず劣らずの経験と知識を得る必要があります。
※私の主観ですが、経験はやはりアルバイトとかで経験しないと学校だけでは身につかないように思います。専門学校とかのカリキュラムではフィットネスクラブでの実習とかもありますが。。。

資格にかかるコスト

学校以外にかかるコストは上記に書きましたが、それでは資格そのものにかかるコストです。

・受験料
・協会登録料


言い方は色々ありますがまずこの2つです。
受験料は言わずもがな、登録料とはその協会の会員であるから、その協会の発行する資格を取得できるということです。
ですので、資格試験を受験して受かってもその協会を辞めると資格が剥奪になってしまいます。

会員であるからには毎年【年会費】がかかります。そして資格を取るために【受験料】を払います。 当然、勉強するためにその協会の発行している【教材】を買うことになり試験会場が遠方であれば【交通費、宿泊費】がかかります。

シュミレーション(だいたい私の知っている平均額で言います。)
年会費1万円+受験料2万円+教材費2万円+交通費、宿泊費5万
の場合
合計すると約10万円かかります。
もちろん、安く取れる資格もあるしもっと高い資格もあります。
試験だけじゃなく2〜3日の講習の上、資格試験を受けるというものもあると費用はもっとかかると思っていてください。
※そしたら受験料+講習費がかかります。

「なるほど10万ね」と思った方!はいストップ!!

2点お話があります。
まず一つは当たり前ですが、年会費は年間にかかるお金なので資格を保持する限り毎年かかります。
そして2つ目が資格更新をしないといけない協会があります。
資格更新とはある一定の期間(ここでは3年とします)で、資格保有者として、「ちゃんと最新の情報なりを勉強したり実践しています」というのを協会に示さないといけません。それにかかる費用が資格更新費です。
資格更新費自体は1万円くらいですが、「ちゃんと勉強しています!」と協会にアピールするために【単位】というものが存在します。
協会が指定するセミナーやカンファレンス、レポートを出すことで単位がもらえます。

はいまとめます。
例えば資格取得に10万円、そしてその後毎年協会に回避を払い続けます。
プラス3年間で10ポイントの単位を獲得するために
・カンファレンスに2回出席(1回1万円で3ポイント)
・セミナーや勉強会に3回出席(1回5000円で1ポイント)
・協会にレポート提出で(1ポイント)
※カンファレンスやセミナーは当然交通費宿泊費がかかるよね。
そして単位が溜まったら資格更新費申請で1万円

資格をとって最初の3年間でおおよそ20万円必要ということです。

すげーざっくりとそして細かい話をしましたが
これが資格ビジネスの現状です。


だからこそ考えて

そう、だからこそ資格取得はよく考えて行いましょう。
とったらとりっぱなしでなく毎年コストが掛かるのです。

私がこの話を専門学校でするときは最後にこう締めくくります。
「資格を持っていて成功した人は資格を取ったほうが社会的信用が高いのでと、みんなに勧める。無資格で成功した人は資格なんていらなくて実力勝負よ!という。これはどちらも真実です。
 だからこそ自分がどんなトレーナー、セラピストになりたいか?を考えてそれに必要であれば資格をとり、必要でなければ資格以外のところでお金を使おう」

私を含め人間は、自分自身の選択がまちがいとは認めたくなく、よって自分の選択が正しいんだ!と他者にも伝えてしまいがちです。
先述したように物事は表裏一体、メリットもデメリットもあります。
※なので私のアドバイスも話半分に聞いてくださいwww

資格をとるとらんではなく、自分のトレーナー人生をどうブランディングしていくかという壮大な話なのです。
自分はどんな仕事をして、自分の周りにどんな人が集まって、、という。

と、いうことで頭がパンクするので今日はこの辺で、、、


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