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生意気なマメルリハの育ち方~①選択と判断

動物嫌いの私とやむを得ず同居している我が家のマメルリハ・シャル。この記事を書いている午前中もシャルは洗濯機があと10分後に洗濯を終えるのをお知らせし、人間たちの洗濯を急かしていた。洗濯後に籠外活動(放鳥)をさせてもらえるからだ。

生意気なこと甚だしいが、ふと思った。シャルの思考回路では、以下のようなプロセスをしているはずだ。

早く籠外活動をしたい(願望)

籠外活動は、洗濯後が多い(経験)

早く洗濯が終われば、早く籠から出られる(思考と判断)

早く人間たちに洗濯するように鳴く(主張)

小鳥なのによく考えている。マメルリハはインコの中でも賢い方らしいが、経験に基づいた思考と判断をしていると思うと怖いくらいだ。

以前、シャルは無意味に鳴くことはないと思えると書いたことがある。洗濯の催促もシャルは伝わる自信があるから鳴いて主張するのだ。

そんなことを考えつつ上記の過去記事を読み返すと、あくまで私の推測だがシャルは4つの過程を経て現在の生意気な、良く言えば賢いマメルリハに成長したのではないかと思えてきた。

選択

母はシャルが幼いうちから、シャルがどうしたいのかを逐一察して声をかけて試していた。最初のうちはうまく意思疎通できていなかったはず。鳴いているシャルに母が色々声をかけて探っている光景をよく見ていた。

シャルの伝える力

シャルが何を望んでいるのか母が確認する作業をしていたこと、これが始まりではないだろうか。シャルが望むようにしてやろう、何を言いたいか分かってやろうとした母の言動の積み重ねが、シャルに「頑張って伝われば望みをかなえてもらえる」という経験になったのだ。

シャルの前に我が家にいた初代マメルリハも賢くなかったわけではないが、人間への伝達についてはシャルの方が上手である。初代マメルリハは3歳くらいまで他の動物、鳥類をたくさん飼育している飼い主のところにいて、人間にかまってもらえた時間は圧倒的に少ない。しかし我が家で孵化してからずーっと母が見ているシャルは、初代マメルリハより人間に伝えようと努力する価値があると知っているのだ。

願望を持つには、それを願っても良いのだ、と当人(鳥)が思える環境も必要である。そして何を願うか、望むかはある意味選択の一種である。

思い起こせば、「麻の実が食べたいか」「えん麦が食べたいか」「遊びたいか」「クシュクシュ(頭や首筋を指でなでてもらう事)してほしいか」という選択肢をシャルは母から与えられていた。選択肢の存在提示そのもの、選択肢があると認識させることが大事だったのではないだろうか。

判断

2020年3月2日の記録によると、この時シャルは母が知り合いと電話中、鳥用アスレチックで静かに待機することができていた。この時すでにおとなしく電話が終わるのを待とう、という判断をしていたことになる。

今もそうだが、シャルは母の電話をじゃましない。幼い頃どんなに鳴いても無視されてしまったり、あきらめて黙っていたらごほうびの麻の実をもらえたりした経験を通じて「電話中は静かにした方が良い」とシャルが判断したのだろう。

また、シャルは察する力もある。日々母や私の行動をつぶさに観察し、人間の行動パターンを捉え、時としてくちばしを挟む。冒頭の洗濯の催促がこれに当たる。シャル自身が「どうしたら心地よく暮らせるか」という工夫を日ごろからしている。それが功を奏してごほうびに繋がることもある。そのようにしてシャルが獲得していった能力が以下である。

・やかんのお湯が沸いていることを鳴いてお知らせ
・雨が降りそうなので洗濯物を室内に入れるべきことを鳴いてお知らせ
・電話の着信のみをお知らせ

母が日常的に電話や、沸騰したお湯が沸騰したやかんや、洗濯物に反応することを観察から知り得たのだ。ちなみに珍しく天気が晴れたことをお知らせしてくれたことは以下記事にて。

選択も判断もシャルが経験を通して思考して行っている。その結果繋がる過程については、思いのほかこの記事が長くなったので、次回に。

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