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和食×紹興酒の会に参加して思ったこと

先日日曜日。世田谷線の「松陰神社前」にて和食×紹興酒の会に参加させて頂きました。お店は松陰鶴水さん。

和食と紹興酒を合わせる、という会はなかなかないと思います。これはとても大きな挑戦だなと感じ、とても楽しみにしていました。実際に集まった方々も、主戦場は日本酒やワインでありながらも、紹興酒好き!という方々。これだけでも黄酒屋としてはテンションがあがりまくります。

頂き物の紹興酒が並ぶ中、情報がなくてよくわからない・・・とのことだったので知っている範囲でお酒の紹介もさせて頂きました。

さて、繊細な味付けの日本料理に、個性のある風味の紹興酒。参加前のイメージでは、あまり合わないのではないか、と思っていました。

結論からいうと、残念ながらほぼイメージ通りの結果に。。。(涙笑

料理がどれも美味しく感動的でしたが、お酒の方は、ほぼみなさんが、最終的にはやっぱり和食には日本酒だね、となり、日本酒と紹興酒が入り乱れる賑やかな食卓になってそれはそれで楽しかったです(笑)


やっぱり繊細な味付けな料理には日本酒の柔らかな甘味と水に近い風味がうまく料理を包んでくれるなという印象。ただ、肉料理や蟹味噌など濃厚な味わいのものや、出汁の効いたものなどは紹興酒と合うものもあります。可能性はゼロではないと思っています。

ちなみに紹興酒のラインアップは下記の通り。

・塔牌10年
・塔牌2004年仕込みの原酒
・古越龍山20年
・太雕酒
・石庫門(このラベルは確か3年か5年だったはず

太雕酒は日本未流通の紹興酒。紹興の有名レストラン「咸亨酒店」で飲める濃厚でコクのある紹興酒として有名です。色味は黒く、甘口タイプ。紹興酒も製法によっていくつか分類できますが、一般的に流通している「加飯酒」と「香雪酒」という酒精強化ワインに似た製法の紹興酒をブレンドしたものです。原酒も興味深いもので、紹興酒は基本的にブレンドして作られるものなのでそのブレンドがされていない純粋な味が楽しめます。思ったよりすっきり淡麗とした味わいでした。

とっておきの、ラベルもついていない秘密の古酒まで飛び出して、紹興酒との飲み比べもできました。紹興酒も日本酒でいえばいわゆる古酒にあたります。まろやかな日本酒、やや酸味や渋み、尖りのある紹興酒。製法は似ていても楽しみ方は違って、でも紹興酒なりの楽しめる道はあるはず。それを見つけていきたいなと強く思いました。

紹興酒が豊富にあるということだったので僕は別地方の地酒を持ち込み。


『黒谷』ヘイグー
黒米を主原料としたワイン製法の黄酒。味わいも赤ワインを彷彿とさせるベリー感満載の飲みやすい味わい。肉料理と相性抜群で、とても好評でした◎



『百吉』バイジー
内蒙古の壮大な自然で育った牛のミルクが原料の世にも珍しいミルクワイン。冷やしてもよし。後味のミルキー感がたまらないんです。『ヨーグルトだ!』という声もありましたが、原料としてホエイも使用しています。


ちょっとしたトラブルもありましたが笑 有意義な日曜日でした。美味しい料理をご提供頂いた松陰鶴水 与作さんに感謝!企画してくれた恵比寿の「酒 秀次郎」女将しろちゃんにも感謝!そして、紹興酒が好きという方々との出会いに感謝!!

主に中国酒にまつわる活動に充てさせていただきます。具体的には中国酒関連のイベント開催費や中国酒の研究費、現地への旅費、YouTubeの制作費用などです。お力添えを頂けたら嬉しいです!干杯!