欧州旅行記⑥:アムステルダム
2005年に欧州4ヶ国を旅した時の記録です。目次はこちら。
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朝はゆっくり目に起きて、食べ放題の朝食をたらふく食べ、ホステルを出発。0928発のICに乗って、アムステルダムを目指す。
例によってパスポートコントロールはなく、いつの間にかベルギーを出てオランダに入っていた。いままでと違う国に来たという感じがまるでしない越境だが、ここの人々にとってはそれがものすごく日常的で、あたりまえのことなのだろう。われわれ日本人の多くが「国境を越えること」に抱く非日常感とはえらい違いである。
湿地帯を抜け、いくつか風車を車窓に見ながら、1138アムステルダム到着。東京駅が模したという駅舎外観は現在改修中で、全容を見られない。
まずは観光案内で本日の宿を手配する。ぼくの片言の英語にしぶとく付き合ってくれたおばちゃんは、安いホテルを予約してくれた。一人旅をしていて、ふとした瞬間に親切にされると、じんわりしてしまう。
本日はまずゴッホ美術館へ。美術の教科書で見たことのあるものも多かったが、やはり実物を目の前にすると感動が違う。本人がキャンバスを景色の前に置き、色を選び、その一色々々を残していった過程を想像してみるのだ。生前、ただ一人にしか理解されなかった彼は、どういう心持ちでキャンバスの前に居たのだろう。
美術館でげっそりするほど鑑賞したあとは、ハイネケン博物館へ。ここでは、ハイネケンがいかに伝統的かつ革新的で、世界中でどのように成功をおさめているか、というありがたくナルシスティックな展示を拝見することができる。これはこれでおもしろかった。工場の一部を見学したあと、ハイネケンを一杯ごちそうになる。うまい。
マックで安い夕食を済ませ、ホテルに帰還。このホテル、部屋の電気がつかない。ぼくのベッドを占拠していたねこちゃんと少し戯れてから、おやすみなさい。
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