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捜査記録case姉。凶悪犯罪

①デブの呼吸…壱の型おかわり!!!

昨年末、帰省した姉が半年ぶりに会う妹に浴びせた言葉である。ご丁寧に流行りに乗ったイジリ文句を考えて悪魔は福島に降り立った。

👿おい!今宵私はバスで福島に降り立つ。迎えに来い!異論は認めない。

いつものように姉からの連絡はこれだけ。命が惜ければ逆らってはいけないのである。悪口という刃を尖らせ私のライフポイントを喰らうあの悪魔を止める術はもうないのである。奴は太陽も克服した。もちろん私は長男ではない為我慢なんてできない。絶対に訴えてやる!!!!


②デブの呼吸…弐の型 間食

奴はお土産にミルフィーユチョコを買ってきた。大喜びで飛びつき「うめえうめえ!」と貪る妹を見てしたり顔でこの言葉を言いのけたのだ。

先程よりデブの修行が進んでいる…?使える型が増えている…?

お前このネタ言いたいがためにお土産を買っただろ💢!という言葉は飲み込んだ。命は惜しいのだ。


③デブの呼吸…参の型 お夜食

姉も揃って久しぶりの家族団欒。ご飯の後はみんなでトランプをしたりUNOをしたりSwitchをしたりするのが家族の日常。ゲラゲラと大笑いし、途中休憩でみんなでアイスを食べている一コマ。雪見だいふくをチョイスした私に対して姉がいう

「え?嘘でしょ二個も食べるの?」

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雪見だいふくは2個入りだろうが💢!!食いしん坊扱いしやがって!!!もちろんこの言葉も飲み込んだ。命が惜しいからだ。


④スズメバチ事件

これは以前の紹介記事には載せなかった凶悪犯罪である。小学生になりたての頃、おばあちゃん家の裏山へ虫取りに出かけた。その頃の私たちは未だ見ぬ伝説の飛行体「オニヤンマ」を捕まえることに躍起になっていたのだ。

幼い頃は香川県で暮らしていた為、たまに遊びに来る福島県の大自然は私達にとってワンダーランドだった。一面の田んぼは風に揺れる緑の絨毯、見たこともないほど大きく枝を茂らす楠はまるで生き物であるかのような存在感。どこまでも続く真っ直ぐな田舎道の上には嘘のように大きな入道雲が広がりラピュタを連想させる。ザリガニは火を噴くドラゴンのようで、その辺の木の枝はエクスカリバーとなり、カブトムシはお宝だった。とにかく目の前に広がる全てが初めてでちょっと裏山に行くだけで大冒険だった。

煩いくらいのセミの大合唱の中、麦茶が入った水筒と図鑑を小さなバッグに入れ出発。今日こそは絶対に伝説の飛行隊オニヤンマ!!!と胸踊らせ冒険に出かけたが、やはりオニヤンマはそう簡単には見つからない。1日1回見かければラッキーな方で、見かけたとしてもその大きな羽音とスピードに呆気にとられて見逃してしまうのだ。

「やっぱり伝説は難しいね!」なんて笑いあっていたその時…

ぶぅおん!!

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大きな羽音が響く。私たちは戦慄した。スズメバチだ…

私達はいつもおばあちゃんから言われていた
「いいかい?山には大きな蜂もいるからね🐝それにだけは気をつけるんだよ。網を振り回したり、大きな声をだしたり、急に逃げたりすると蜂はびっくりして刺すからね。蜂は黒い部分を見ると天敵のクマと勘違いするから帽子は脱がないこと👒もし蜂に出会ったらその場で静かに気を付け!してればすぐにいなくなるから大人しくしてるんだよ」

スズメバチは私たちの周りをブンブンしていた。刺されたら死んじゃうと本気で思っていた私たちは生まれて初めて死の恐怖に怯えた。

けれども私達は偉かった。きちんとおばあちゃんの話を覚えていたのだ。おばあちゃんの教えを守りコショコショ話のボリュームで話す

「みーちゃん、シーだよ🤫スズメバチだよ❗️動いちゃダメ🙅‍♀️怖くても気をつけ!だよ。しばらくすればどこかにとまるだろうからその時がチャンスだ。全力で逃げよう」

さすがお姉ちゃんである。怖すぎてちびりそうになっていた妹の私は半泣きで頷く。


ぶぅおん!!ぶぅおん!!ぶうぅーん…


ピタッ!


あろうことかスズメバチは私の頭にとまった。近くで羽音がするだけでガチガチ震えていた私の恐怖は限界だった。私の麦わら帽子の後頭部にとまっている!何かがいる感触がある!!もうマックス恐怖でちびる寸前だった。怖すぎてお姉ちゃんに助けを求めようと視線を移したその時

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うわあああああ!!スズメバチみーちゃんの頭にとまってるうううううう!!!うわああああ!!(大絶叫)



虫取り網を振り回し大絶叫しながら猛ダッシュで逃げ帰る姉。私の頭にとまっているという絶体絶命のピンチに、あろうことかあの悪魔は大声を出し、ドタバタと逃げ帰ったのだ!!!スズメバチが妹の頭にとまっているのに!!!

私はもう、ちょっとちびっていた。

なんでこの状況でスズメバチを刺激するのおおおおおおおお!やめてよおおおおお!そして置いてかないでよおおおおおお!


堪らなくなり私も猛ダッシュ。
幸いスズメバチは私を刺すことなく飛んで行ったが私は自然界の厳しさを痛感した。いくら姉とはいえ緊急事態には妹を生贄にし、あろうことか自分だけ助かりに行ったあの猛ダッシュ!齢7歳にしてこの女が人の皮を被った悪魔であることを知ったのだった。

⑤昨夜

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ご査収くださいますようお願い申し上げます。

本日の証拠提出は以上になります。
ちょっと偏差値が高いからと持て余す語彙力を悪戯に使い回し、noteの世界でも猫を被るあいつの本性は私が暴き続けます。

いいですか皆さん、天使のようにエッセイ風に投稿を続ける彼女に騙されてはいけませんよ。油断してると皆さんも変なあだ名をつけられるかもしれません。


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