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#15 旅はスマートフォンとともに。【Setowa】

こんにちは。はたはた@土木写真です。今回は岡山・香川県でスマホアプリ【Setowa】を使った旅をしてきました。
Setowaの率直な感想を述べながら、『スマホ旅のこれから』について考えてみます。

【2022/11/07追記】
2022/11/01に『setowa』から『tabiwa by WESTER』にリニューアルされました。瀬戸内エリアに続いて、北陸地方でもサービス開始されるようです。

0. MaaSってなんだ?

まず、Setowaについて話す前にMaaS(マース:Mobility as a Service)について説明する必要があります。

『MaaSとは、地域住民や旅行者一人一人のトリップ単位での移動ニーズに対応して、複数の公共交通やそれ以外の移動サービスを最適に組み合わせて検索・予約・決済等を一括で行うサービスであり、観光や医療等の目的地における交通以外のサービス等との連携により、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるものです。』

国土交通省:『日本版MaaSの推進』より
国土交通省:『日本版MaaSの推進』より

MaaSは目的に合わせていくつかに分類することができます。
Setowaは、『観光型MaaS』の一つとして注目されています。

ざっくり言えば、『スマホアプリ/サイト1つで旅行出来るサービス』と言えばいいでしょうか。

旅行の計画を立てているとき、こんなことで面倒くさいと思ったことはありませんか。

  • 移動方法を調べるときは『地図アプリ』で

  • 鉄道・飛行機の予約をするときは『鉄道・航空会社のサイト』で

  • 宿泊場所の予約は『旅行代理店のサイト』で

  • 現地で予約が必要な施設に行きたい場合は『各サイトで』

  • 現地で購入する必要のあるチケットは『現地の窓口』で…

旅行の計画を立てるのは楽しいのですが閲覧すべきサイトが数多くあり、面倒くさいなぁと思うことが度々あります。特に公共交通機関を使った移動が難しいと思う方も多いと思います。

その紛らわしさを解消するために、観光型MaaSでは旅行に必要な情報すべてを1つのスマホアプリの中に統合します。これにより検索・予約・決済等がより手軽に出来るようにしているのです。

★観光型MaaSが描く将来像について知りたい方はこちらから。

1. Setowaを使ってみる。

ここからはSetowaの使い方を見てみましょう。

Setowaは、岡山・広島・山口県と四国をエリアとする観光型MaaSです。

早速、Setowaを開いてみましょう。サイト版もあるのでスマホだけではなく、パソコンからも開くことも出来ます。

Homeには話題のスポットが表示されています。若い世代を狙っているからなのか、SNSやテレビ・雑誌で紹介されたスポットが並んでいます。

『インスタ映え』しそうなお店がならんでいる。

ここからは主な機能を見ていきましょう。

チケットを購入する際は『予約・購入』から購入します。交通機関の切符、レンタルサイクルだけではなく、施設の入場券・クーポンなど様々なものがあります。ここから好きなものを買って、『チケット管理』からチケットを使っていくことになります。

電車・バスに乗るときは、『チケット管理』から下の画面を見せるだけ。フェリーに乗る際は、窓口で見せると小さな紙をもらいます。乗船時には、その紙を「切符の確認をする人」に渡せばOKです。

チケット画面(例)
下にある時間(11:41:02.8)は現在時間を示すようになっており、
『現在時間を刻んでいる』ことをスタッフに確認してもらう。
(Setowaの画面をスクリーンショットした写真を提示した場合、
『現在時間を刻んでいない』ため当然無効になる。)
★JRおでかけネット:『旅ナカ1:周遊パス・チケットを使う』より
フェリー窓口で渡された引換券
団体客用の切符だと思われるが、
Setowa御一行様』には違和感しかない。

『スケジュール』は乗り換えアプリに近い機能で経路検索を行います。

マップ』では地図で気軽に近くのお店などを検索できます。

今回の旅行では、岡山県南部と香川県が範囲となっているフリーきっぷ『岡山香川ワイドパス』を購入しました。

料金は3日間有効で3500円。岡山~高松の移動で1550円かかるため、岡山~高松の往復の他、どこかに移動するだけで元が取れます。安すぎ。

屋島、琴平、小豆島、倉敷などの観光地を巡ることができる。

私は岡山から小豆島経由で高松に上陸した後、高松周辺を楽しみ、鉄道で岡山に戻りました。

岡山と高松を結ぶ快速マリンライナー
もちろん、岡山香川ワイドパスで乗車することが出来る。

2. 良かった点・ウーンな点

ここからは超個人的な感想(n=1)を述べたいと思います。ウーンな点には、使うときに注意してほしい点をまとめていきます。

2-1. 良かった点

(1)スマホでフリー切符を管理できる

これが本当に良かったです。特に紙の切符は旅行中に無くすことが度々あるんですよね。

(ここだけの話、行きの新幹線の切符すらどこに入れたか忘れて5分くらい探していました…)

特に何度も乗り降り出来るタイプのフリーきっぷは電車に乗り降りするたびに切符を取り出す必要があるため、特に無くしやすいです。

スマホで切符を管理できれば、そんな心配は一切無くなります。少なくともスマホさえ無くさなければ良くなるので安心して旅行できます。

(2)他の機能も便利

他の機能も便利で使っていたと思います。旅行中、『マップ』を使って夕食をいただく店を探して、美味しいお店にたどり着けました。もちろん、ぐ○なびで探す方法もありますが、こちらも直感的に操作出来てよかったです。

高松のアーケード街は日本有数の大きさと言われている。
地図が表示されているスマホを片手にウロウロしていた。

2-2. ウーンな点

(1)スマホ+クレジットカードを持っていることが前提

Setowaを始めとしたMaaSでは『スマホ+クレジットカード』を活用してオンライン決済を行っています。これ自体は大きなメリットです。しかし、クレジットカードを持つことが出来るのは18歳以上であるため18歳未満の方々のみで旅行したい場合は利用することは出来ません。Setowaのみで発売しているフリーきっぷも数多くあるためもったいないなと思っています。18歳未満の方々にもぜひ体験してほしいなと思ったのですが…
(クレジットカードを持っている人と一緒に行動するのであれば、18歳未満でも利用することが可能です。フリーきっぷには子供用の運賃も設定されています。)

また、クレジットカードを持ち始めたばかりの18歳から20代前半の人々にSetowaというサービスをどれだけ知ってもらえるかも重要であると言えそうです。

(2)チケット画面を見せること

鉄道・バスに乗る時、チケット画面を見せるのですが個人的にはやや面倒だと感じてしまいました。

Suica・Pasmo・ICOCA・TOICAなどのICカードは改札機にタッチするだけで、紙の切符も改札機を通すか駅員に切符を見せることで乗ることが出来ます。しかし、Setowaではアプリを開いた後、『チケット管理』を押して、使いたい切符を押して見せる必要があります。ただ、何度も使っているうちに段々と慣れてきました。

なお、P○yP○yに慣れている方からすれば些細なことかもしれません。

(3)エリア内でも使えない交通機関・サービスがある。

Setowaと提携を結んでいない公共交通・サービスは利用することができません。Setowaさえあれば、岡山・香川県内全ての旅行サービスを受けられるのが理想ですが地方都市でも多くの会社が交通機関に関わっており、サービスを拡充するのは簡単ではありません。旅行に関わる企業とSetowaがどれだけ協力関係を築けるかが大きなポイントとなりそうです。

3. まとめ

色々率直な感想を述べてきましたがそれでもSetowaはもう一度使ってみたいサービスです!

特に瀬戸内エリアは鉄道・バスだけではなく、船・バス、ロープウェー、自転車など様々な乗り物で巡れるからこその面白さがあるので様々なサービスを一つにまとめることが出来るMaaSとの相性もいいと思っています。

スマホを片手に『近未来な旅』を楽しむのはいかがでしょうか!

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