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新型コロナウイルスの感染者数の増加・減少に関する数理モデルを二次情報から自分で作って観…

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新型コロナウイルスの感染者数の増加・減少に関する数理モデルを二次情報から自分で作って観察しています。一次情報は全く持っていません。だいぶ昔に、数理モデルで工学修士の学位もらっています。

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8割おじさん 西浦博氏の論文などを参考に、感染症の感染者数拡大の数理モデルを勝手に作ってみた。

最近の新型コロナウィルスの感染症者数拡大について、自分なりに理解するために、国内のその道の第一人者の西浦博氏の論文を参考にして、エクセルシートで表現できるような…

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4年前
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日本のコロナウィルスの第2派が8月にピークアウトしたのは、結局猛暑による気温・湿度要因が主たる要因で、厳寒が予想される今冬…

この9月~10月にかけて、新型コロナウィルスの感染状況は比較的落ち着いた状況で推移したので、このままの状況で冬も行ってくれればいいな、と漠然と思っていましたが、気…

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3年前
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宮沢孝幸氏のツイートを見て、K値考案者中野貴志教授の定義する 「Rw」 とは何かを調べてみたら、やっぱり実効再生産数のような…

一つ前の記事で「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないのではないか? ということを書…

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4年前
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「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないので…

今月に入ってから、コロナウィルスの感染者数が再拡大の兆しを見せています。感染が再拡大しているからと言って、4月、5月のような経済損失を伴う大規模な自粛は避けたいと…

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4年前
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久しぶりに検索してみたら、「K値」界隈がひどい感じになっていて、びっくりした件。

緊急事態宣言での自粛で、経済的なダメージは相当に大きかったものの、とりあえずの感染拡大は抑え込めたにもかかわらず、また感染が拡大しています。 緊急事態宣言が解除…

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4年前
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都内の抗体保有率0.1% と判明したことで、「日本の感染症対策チームは他国と比べて感染者の隔離精度が高い」ということは分かっ…

緊急事態宣言が解除されたことで、5月末でいったん更新を止めていましたが、感染症の数理を考えるうえで重要な検査結果が発表されたので、自分の予想との検証のため、一本…

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4年前

とりあえず、更新を停止します。

緊急事態宣言中の暇つぶしに、note の使い勝手などを調べる目的もあり、3週間ほど使ってみましたが、緊急事態宣言も全国的に解除されましたし、数理モデル的な観察ができる…

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4年前

国民の命を守る為に懸命な専門家を批判する「経済学者」とやらは、「国民の命」と「経済損失」がいくらであれば等価になるかを明…

緊急事態宣言が全国的に解除されました。今のところのコロナウィルスの死亡者数が1000人未満の水準に収まり、G7諸国の中でも最高に抑え込みが成功してしまったことで、逆に…

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4年前

中東や南半球の感染拡大が止まらなくなってきた件

日本では、今週全国的に緊急事態宣言も解除され、いったん小康状態になったとみられる新型コロナウィルスですが、世界ではまだまだ感染拡大が続いています。 アメリカやヨ…

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4年前

コロナウィルス対策で、日本を中国・韓国と同列に「東アジア」でくくるのはやめてくれないかと思う件

Twitter を開いていたら、トレンドに「勘違いの恐ろしさ」というワードが出ていたので、なんだろう、と思って見に行ったら、以下の記事のタイトルに含まれているワードでし…

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4年前

来月から国内でも正式に始まる大規模抗体検査の結果をオッズ形式で予想してみる件

緊急事態宣言中の暇つぶしで、note のテストも兼ねて始めたこのブログですが、全国的に緊急事態宣言も解除され、感染傾向も数理モデルでは表現できない程度の小康状態にな…

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4年前
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コロナウィルス感染者の増減傾向を「K値」が的確にとらえている理由を自分なりに考えてみた件

新型コロナウィルスの感染拡大について、北海道大学の西浦博氏の論文などを参考に「SIRモデル」をベースにエクセルシートを作って観察していたわけですが、最近、大阪大学…

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4年前
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東洋経済オンラインの西浦博氏のインタビュー記事を読んで、改めて誠実で優秀な研究者と思う件

東洋経済オンラインに、専門家会議の西浦博氏のインタビュー記事が掲載されていました。 全部読んでみて、やっぱり誠実で優秀な研究者だという印象しか持ちませんでした。…

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緊急事態宣言が解除されたものの、数理モデル的に言えそうなことは「日本人の生活様式は他国より再生産数が低いかも」だけな件。

ようやく全国の緊急事態宣言が解除されましたね。とりあえずは皆さまお疲れさまでした。 この数週間ほど、専門家会議の西浦博氏の論文等を参考にして数理モデルを作って、…

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感染症の専門家はこれまで巷の病院でやってきたインフルエンザの簡易診断キットも相当にいい加減なものだということを白状してコ…

前回の記事ではPCR検査がどれほど精度が期待できないものなのかを、ワイドショーの報道に文句を交えつつ、グラフで説明しました。(今回も大体同じ意味の記事です。) こ…

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PCR、PCRってうるせーな。PCR検査の精度が高いなら、世界の新規感染者数がこんなことにはなるはずないことを、数理モデルのグラ…

最近、個人的にはワイドショー的なものはあまり見なくなっているのですが、時々チャンネルがあってしまうと、相変わらず「日本のPCR検査体制は云々」ということを延々とや…

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4年前
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8割おじさん 西浦博氏の論文などを参考に、感染症の感染者数拡大の数理モデルを勝手に作ってみた。

最近の新型コロナウィルスの感染症者数拡大について、自分なりに理解するために、国内のその道の第一人者の西浦博氏の論文を参考にして、エクセルシートで表現できるような数理モデルを作ってみようと思いたち、作ってみました。 「n+1日目 の状態は、その前日の n日目の状態によって決まる」ことが前提の簡単な確率遷移モデルによってスプレッドシートに落とし込めるようなモデルにしてみました。(実際の感染症では、感染してからの潜伏期間などもありますからもっと複雑ですが、大体の傾向を見ることがで

日本のコロナウィルスの第2派が8月にピークアウトしたのは、結局猛暑による気温・湿度要因が主たる要因で、厳寒が予想される今冬は相当にやばい気がしてきた件

この9月~10月にかけて、新型コロナウィルスの感染状況は比較的落ち着いた状況で推移したので、このままの状況で冬も行ってくれればいいな、と漠然と思っていましたが、気温が下がるにしたがって日本もやばくなってきました。 ヨーロッパやアメリカなど他国での深刻な状況を伝えられながらも、日本は比較的感染状況が落ち着いていましたので、以前から言われているファクターXがあるのかな、とも思いましたが、やっぱり、「そんなものはない」と思ったほうが良いのでしょう。 日本の7月~8月の第2派が、

宮沢孝幸氏のツイートを見て、K値考案者中野貴志教授の定義する 「Rw」 とは何かを調べてみたら、やっぱり実効再生産数のようなものだった件。

一つ前の記事で「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないのではないか? ということを書きました。 その後、京都大学の宮沢孝幸氏が、K値を基に今後の感染者数のピーク予測に関するツイートを行っていたので、「K値を予測に用いることの妥当性を教えていただけないか」とツイートしたのですが、残念ながらお答えは今のところいただけていないです。捨てアカからのクソリプのようにも見えるでしょうから、それは仕方がないで

「K値」とは、感染症の基本モデルである「SIRモデル」の「再生産数」との関係だけで決まってしまう、質の悪い指数に過ぎないのではないか?

今月に入ってから、コロナウィルスの感染者数が再拡大の兆しを見せています。感染が再拡大しているからと言って、4月、5月のような経済損失を伴う大規模な自粛は避けたいところです。しかし、適切な経済活動のための基準というのが、なかなかはっきりとしたものがない状況です。 個人的には、感染症拡大SIRモデルの再生産数が1を超えたら、数値に応じて警戒を呼び掛け、それを1かそれ以下にするように調整する、というほうが分かりやすくてよいと思っています。世界的にもそれが普通だろうと思います。

久しぶりに検索してみたら、「K値」界隈がひどい感じになっていて、びっくりした件。

緊急事態宣言での自粛で、経済的なダメージは相当に大きかったものの、とりあえずの感染拡大は抑え込めたにもかかわらず、また感染が拡大しています。 緊急事態宣言が解除される前、ゴールデンウイークの段階で書いた記事で「緊急事態宣言解除後、完全に経済活動を元に戻すと感染者数はどうなるのか?」という記事を書いたのですが、残念ながらほぼこれに近い形で新規感染者のグラフが推移してしまっています。 とはいえ、3か月前と比べると「感染確定者の中での重症化率」は相当に下がってきているようです。

都内の抗体保有率0.1% と判明したことで、「日本の感染症対策チームは他国と比べて感染者の隔離精度が高い」ということは分かった件

緊急事態宣言が解除されたことで、5月末でいったん更新を止めていましたが、感染症の数理を考えるうえで重要な検査結果が発表されたので、自分の予想との検証のため、一本だけ更新します。  厚生労働省は16日、新型コロナウイルスへの感染歴を調べる抗体検査を行った結果、東京都での陽性率(保有率)が0.10%だったと発表した。大阪府は0.17%、宮城県は0.03%だった。 同省は5月31日時点で報告されている累積感染者数から感染率を東京0.038%、大阪0.02%、宮城0.004%とし

とりあえず、更新を停止します。

緊急事態宣言中の暇つぶしに、note の使い勝手などを調べる目的もあり、3週間ほど使ってみましたが、緊急事態宣言も全国的に解除されましたし、数理モデル的な観察ができる局面も過ぎましたので、とりあえず5月末までということで、今回で毎日行っていた更新は停止します。アカウントは残しておきますが。 東京などで行われる、大規模抗体検査の結果がでたら、自分の予想が当たっていたかなどの記事は書く予定ではいます。 note の使いやすさは、普通ですかね。利用者が多いプラットフォームという

国民の命を守る為に懸命な専門家を批判する「経済学者」とやらは、「国民の命」と「経済損失」がいくらであれば等価になるかを明確に数理で示すべきと思う件

緊急事態宣言が全国的に解除されました。今のところのコロナウィルスの死亡者数が1000人未満の水準に収まり、G7諸国の中でも最高に抑え込みが成功してしまったことで、逆に自粛で非常に経済が落ち込んでしまったことへの批判を強めている人たちがいます。 特に、数理疫学の専門家である北海道大学の西浦博氏への批判をしている方々には「経済学者」を名乗っている人が多いようです。その方々にお伺いしたいシンプルな疑問があります。 「人間の命」と「経済損失」はいくらであれば等価なのか? という

中東や南半球の感染拡大が止まらなくなってきた件

日本では、今週全国的に緊急事態宣言も解除され、いったん小康状態になったとみられる新型コロナウィルスですが、世界ではまだまだ感染拡大が続いています。 アメリカやヨーロッパの国々のことばかりを気にしていましたが、致死率が低いといわれていた発展途上国での感染拡大がここにきて止まらなくなっているようです。 ブラジルがアメリカに次ぎ感染者数が世界で2番目に多い国になっていることはよく報道されていることですが、南米のそのほかの国も新規感染者数の指数増加的な傾向が止まらなくなってきてい

コロナウィルス対策で、日本を中国・韓国と同列に「東アジア」でくくるのはやめてくれないかと思う件

Twitter を開いていたら、トレンドに「勘違いの恐ろしさ」というワードが出ていたので、なんだろう、と思って見に行ったら、以下の記事のタイトルに含まれているワードでした。言いたいことはわかりますけどね。 論理展開としては、日本人は日本人の真面目さや清潔さのおかげでコロナウィルス対策に成功したと思っているかもしれないけど、中国・韓国と比べて大差ないし、むしろ劣等生だから勘違いするなよ、的な導入になっています。その後の「日本は特別な国だと思いすぎるのはよくないよ」、という論調

来月から国内でも正式に始まる大規模抗体検査の結果をオッズ形式で予想してみる件

緊急事態宣言中の暇つぶしで、note のテストも兼ねて始めたこのブログですが、全国的に緊急事態宣言も解除され、感染傾向も数理モデルでは表現できない程度の小康状態になりましたので、そろそろ毎日更新するも終わりにしようかなと思っています。とりあえずは当初の予定通り、5月末までということで。 とはいえ、感染の心配が全くなくなったわけでもなく、今後の第2波、第3波も起こりうる、というより規模の大小はあるにせよ絶対に起こると考えておいたほうがよいでしょうから、アカウントは残しておきま

コロナウィルス感染者の増減傾向を「K値」が的確にとらえている理由を自分なりに考えてみた件

新型コロナウィルスの感染拡大について、北海道大学の西浦博氏の論文などを参考に「SIRモデル」をベースにエクセルシートを作って観察していたわけですが、最近、大阪大学の教授らのグループが発見された「K値」というのが話題になっているようですね。 私は note の以下の記事をたまたま拝見し、その存在を知りました。(不勉強で恐縮ですが、先生方のお名前はこの記事で初めて知りました。) 大阪大学の先生が発表されている論文だし、何かすごい複雑なモデルなのかなと思っていたのですが、拍子抜

東洋経済オンラインの西浦博氏のインタビュー記事を読んで、改めて誠実で優秀な研究者と思う件

東洋経済オンラインに、専門家会議の西浦博氏のインタビュー記事が掲載されていました。 全部読んでみて、やっぱり誠実で優秀な研究者だという印象しか持ちませんでした。 自粛での抑え込みがこれほどまでに成功し、反動として経済がこれほどまでに落ち込むと、それで損害を被った人には邪魔な存在にしか見えないことも理解できます。人間なんて立場の上でしか生きていけないですからね。 だからと言って、めちゃくちゃな理論で批判をしてもいいことにはならないとは思いますけど。数理モデル上は抑え込みに

緊急事態宣言が解除されたものの、数理モデル的に言えそうなことは「日本人の生活様式は他国より再生産数が低いかも」だけな件。

ようやく全国の緊急事態宣言が解除されましたね。とりあえずは皆さまお疲れさまでした。 この数週間ほど、専門家会議の西浦博氏の論文等を参考にして数理モデルを作って、コロナウィルスの感染者数の推移を他国と比べるなどして観察してきました。感染症分野で使われる「SIRモデル」というものをベースにした簡易数理モデルですので、一応傾向はとらえることができたと思います。 一番最初に数理モデルを紹介した記事に添付したエクセルシートでは、大体 再生産数1.7、 緊急事態宣言後の接触削減率

感染症の専門家はこれまで巷の病院でやってきたインフルエンザの簡易診断キットも相当にいい加減なものだということを白状してコロナ対策を推進するべきと思う件

前回の記事ではPCR検査がどれほど精度が期待できないものなのかを、ワイドショーの報道に文句を交えつつ、グラフで説明しました。(今回も大体同じ意味の記事です。) これはマスコミのレベルだけの問題ではなくて、専門家も中途半端な数字をだして、大事なところをごまかしているから、世間の誤解も生まれてる気がするんですよ。 頭のいいお医者さんがやっている「検査」っていうものが、 「実はすごくいい加減な精度のものだった」 ことがばれたくないのかな、と邪推するほどに。 国の専門家が公式に

PCR、PCRってうるせーな。PCR検査の精度が高いなら、世界の新規感染者数がこんなことにはなるはずないことを、数理モデルのグラフで説明を試みる件。

最近、個人的にはワイドショー的なものはあまり見なくなっているのですが、時々チャンネルがあってしまうと、相変わらず「日本のPCR検査体制は云々」ということを延々とやっていて、いい加減うるせーな、と感じるわけです。 理工系の大学を出た人であれば、1年生の実験の時から、目に見えないものを測定する場合に、測定器具や検査方法の精度というのはどのくらいのものかを意識するように教育されるのですが、一般にはその感覚はないんでしょうね。世の中に、そんなにビシバシ当たる精度の検査があるわけない