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一生懸命走るな②

前回の記事の続きになります。

速く走るのに、速く走ろうとしない」。

「力を出す」ではなく、「力が出る」。
「速度を出す」ではなく、「速度が出る」。

 僕たちのセッションの中にミニハードルが沢山登場しますが、基本的な動きを正しく習得しすることの目的の一つです。
ミニハードルの動きのまま、ミニハードルが無くなっても同じ動きを続けると、もちろん習得できていない段階では、動きがぎこちなくなったり、力を入れて走ろうとしちゃいます。この、力を入れて走るという点で、こんなに要らない力を使ってるんだと気付きます。

 走る中で脚を上げる、降ろす、それと連動して腕も振る、さらに前に進もうと地面を押したり蹴ったりする、これを自発で行ってるのが速く走ろうとすることです。

速く走るのに、速く走ろうとしない」。なんども言います。
そんなにずっと出力し続けてはガス欠するし、何より力を出してるのに、力が伝わらない状態になっています。

 力を発揮するそのポイントだけに力を加えるONとOFFを使い分ける必要があります。それが掴めることができれば、無駄な力が要りません。

 ミニハードルのメニューでも、脚を上げるにも、降ろすにも力を使わずに、でも脚は動く、その為の出力ポイントを探してみてください。
アンクルホップなんか、特にそのポイント練習にもってこいです。
ただ、ホップするだけでなく、どこのタイミングなのか考えることもトレーニングです。

 僕たちが伝えている、走り方を変えれば速く走れる。
その通りですが、もう1つレベルを上げるには、この考えるという力がとても大切ですね。

もっと楽に走れる!もっと速く走れる!!
力いっぱい走るのはやめましょう!


走りの学校 講師リーダー 平坂和弘


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