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HSPやINFJは「あなたを責め続ける『あなた』との仲直り」を意識すれば「自分いじめ」を卒業できる

若い頃の僕は、自分を責め続けていた。

一日の終わりの一人反省会では「はぁ~、今日も色々やらかしてしまった……」と勝手に落ち込み、毎度暗澹たる気持ちに包まれる。

今、振り返ると別に誰かを深く傷つけたわけでもないし、大きなミスをしたわけでもないのに、どうしてあんなに落ち込んでいたのかが不思議だ。。

きっとその頃の僕は、自分を責め続ける自分の存在に気づけていなかったのだろう。

自責と他責はよく似ている。

握った刃物を自他のどちらに向けるか?
その方向性は違えど、攻撃が常態化してしまった場合、最後は自分を含んだ誰かを傷つけないと気が済まなくなるので恐ろしい。

自分いじめをする原因として、「許せない」という思いがある。

「何をどう許せないのか?」が明確になると、思考や認知の歪みに気づけるようになる。

感情に支配された状態で、苦しみの渦中にいると、そのときの自分が感じていることを客観的に見られない。認知のズレがわからず「自分の感じ方がいつも正しい」とさえ感じることも。

振り返りに大切なのは、ゆとりである。

心にゆとりがない状態で振り返っても、客観的に物事を捉えることができない。

「今だったら、冷静に自分と向き合えそう」といった心のコンディションが良いときに、過去のあなたが陥りやすいパターンを見つける。

・感じたこと
・実際に起こったこと
のふたつを見比べると、認知のズレがわかりやすい。

誇大解釈、拡大解釈していたり、相手にも落ち度があることを全て自分の責任として引き受けていることがあるかもしれない。

改善すべき行動のみ。過度な落ち込みや反省は必要がない。

あなたを責め続けるあなたに優しく声を掛け、いたわろう。そして「必要なのは行動の改善であり、自分いじめではない」と気づくことが変容につながる。

自分いじめは癖のようなものだ。形状記憶のような心のパターンを認識して、繰り返し「あっ、また始まってる」「自分をいじめてしまいそう」とセルフツッコミを入れることで、誰でも必ずそこから脱せられる。

癖はすぐには改善されない。しかし粘り強く自分を慰撫しながら、行動修正を反復することで、癖そのものを軽減できる。

自分いじめを卒業できたあなたは、自他を優しくいたわれる人間になれているはずだ。

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