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支配欲求の強いモラハラ人間ほど不安が強い…「境界線を越えられた際の対応」

「コントロールしよう」というアプローチをやめてから、多くのことがスムーズになった。

これまでは自分のコンディションが悪いときでも「なんとかやる気を出して頑張らねば」と、無理やり自分をコントロールしようとし、余計に疲弊するという悪循環に陥っていた。

これは人間関係も含めてだが「そういうもんだ」と事象をそのまま受け止めて、感情を乱さずに淡々と対処する方が上手くいく。

人はなぜ様々なものをコントロールしたがるのだろうか?

コントロールを、和訳すると「支配、取り締まり、管理、監督、抑制、制御、管制」とある。

いずれも怖さと冷たさを含んでいる。

社会の治安や秩序の安定のためには、ある程度の管理や支配は必要なのだろう。

さてブラック企業の社長、クラッシャー上司、マイクロマネジメント上司などは部下を支配下に置こうとする。

「絆が大事」と強調しながら支配する人は、自分の言うことを聞く人間だけをかわいがり、そうでない人間を攻撃しやすい。

過度に「他者をコントロールせねば」と考える人ほど、不安が大きい。

ブラック企業でモンスター化する社長や上司というのは、自身の中にある大きな不安と向き合うのが苦手な人々だ。

ブラック企業のような環境は、自分軸のある自尊感情の高い人ほどすぐに辞める。

そこで働き続けるのは、自分に自信がない人たちだ。

モンスター社長やモンスター上司は、そういう自己肯定感が低い人を懐柔して歪なルールに従わせようとする。

支配的で攻撃的な物言いをされた部下は、つい言うことを聞いてしまう。

モンスターは「こいつ俺の言うことを、何でも聞くじゃないか」と味を占めて、ますますモンスター化していく。

これはDVをする人間とそこから逃げられない人の共依存の関係に近い。

被害者側はある瞬間から「この人には何を言っても無駄なんだ」とあきらめることも多い。

抗うより加害者の言うことを聞いておいた方が、波風は立たない。

コントロール欲が旺盛な人間は、ある瞬間から囲い込みをするようになる。

マインドコントロールをいつ仕掛けようか、タイミングを見計らっているのだ。

それまで愛想よく優しい振る舞いをしていた人間が、突然、理不尽な要求をしたり振る舞いを見せることがある。

これを受け入れてしまうと、相手の思う壺。

モンスター側から「この理不尽を受け入れるということは、支配しやすい奴だ」と認定されて、マインドコントロールが始まる。

支配欲の強いモンスターの洗脳から逃れるためには、最初の理不尽要求の際にNOを突きつけるか、もしくはその場を去るなど、こちらの姿勢を示すことが重要だ。

人間関係は、国家間の関係に似ている。

領域侵犯されても反撃しないと、攻撃を仕掛けた側はどんどん己の領土を拡大し続け、好き放題するようになる。

繰り返しになるが「一発目の理不尽要求」を見過ごさず、しっかり対応することが重要だ。

モンスター側は、いろいろな札を出しながら、虎視眈々と「こいつはどこまで俺の要求を飲むヤツなのか?」を確認しているのだから。

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