自分いじめからの卒業!取返しのつかないことなどないので、ご安心を
真面目な人ほど、自分いじめをしがちかもしれない。
僕も生真面目な性格に苦しんできたので、よくわかるのだが自分に対しての声掛けが厳しかった。
「なぜ、こんなこともできない」「もっと完璧にやれ」
といった言葉を、自分に掛けていたことに気づけたのは数年前だ。
自分に厳しい人は、他人にも厳しい。
近しい関係になるほど、期待値を上げて接してしまい要求が過剰になる。
自分の要求が叶わないと、なんとか相手を変えようと右往左往する。
こうして悪循環に陥るのだ。
自分いじめに気づけたのは、ワーカホリックを認められたからだろう。
ワーカホリックは、アルコール依存症を表すアルコホリックから派生した言葉で、仕事中毒を意味する。
ワーカホリックだった頃は、仕事をしている最中に自己陶酔することが頻繁にあった。
そして「仕事に没頭しているときの自分は素晴らしい」という思い込みから、次から次へと仕事を手掛けるようになる。かつての僕は、多数の業務を処理する自分に酔っていたわけだ。
しかし裏を返せば、仕事をしていない自分には自信を持てていない。
ワーカホリックを受容し、仕事のしかた、生き方を変えながら「はたして仕事だけが人生なのか?」と自問した。
そして仕事への向き合い方、捉え方を変えた。
自身に無価値を感じている人ほど、ワーカホリック状態になりやすいという。
ワーカホリックから脱するためにしたことは、自分のポンコツな部分を認めることだった。
「ダメなところも含めて自分」と思えたら、ずいぶん楽になれた。
ようやく旅行中に何もせず、ゆっくりとした時間を満喫できるようになった。
「なぜ、こんなこともできない」「もっと完璧にやれ」の声は、まだ自分の内側で発せられることがたまにある。
ただし、そのあとに「まあ、ええやないか」「もうちょい、ゆっくりやってみたら?」と声掛けできるようになった。
かつては仕事でミスをすると「取り返しのつかないことをしてしまった」と焦っていたが、よく考えれば取り返しのつかないことなどない。
生きてさえいれば何とでもなる。
自分の心の声をチェックすることは、今自分が直面している問題への気づきにつながるのだろう。
自分の一番のパートナーは、他ならぬ自分自身なのだ。
今日も、自分をいたわり自分を許しながら、適度に力を抜きながらゆるゆるとやろう。
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